心理学の基礎-「脳」「脳波」ほか
●脳
●脳波
●その他の生理学
●「脳」問題番号(年度-番号): 6-17,7-15,10-9,12-10,14-7,15-16
前頭連合野の損傷・・・生活がだらしなくなり、積極的な意欲や創造性(行動の自発性や創造性)が失われる。いわゆる人間らしい精神活動に関連。
側頭野内側部特に海馬の損傷・・・新しいことがまったく覚えられなくなる
言語野・・・左半球(右利き、左利きに関わらず)
視覚情報が到達するところ・・・後頭野
食欲が著しく昂進して食物の摂取量が増大する・・・視床下部の損傷
6-17
a・・・側頭野内側部特に海馬
b・・・前頭連合野
c・・・視床下部
d・・・言語野(左半球)
e・・・頭頂葉
7-15
A・・・遅延反応解説見つけました。ちょっと難しいです。
生体が特定の刺激に対して特定の反応をするような準備状態にあっても、刺激呈示直後に反応させず、一定の遅延期間経過後に反応をさせることをいる。例えばチンパンジーの目の前で餌を外見が同じ2つの箱の一方に入れ、一定時間経過後に選択させる方法等がある。
遅延反応は刺激呈示から反応までに遅延期間が設けられるので、反応時には呈示されていない知覚刺激の代替となる内的手がかりが必要であり、この内的手がかりは今日では作動記憶と考えられている。遅延反応は遅延見本合わせや放射状迷路を用いた実験によりさまざまな研究が行われており、被験者の種や課題にもよるが遅延時間は数秒から数時間にわたることもあるという。ただしこの間の作動記憶は容量が限られているため多の刺激によって
容易に干渉を受け、妨害されてしまうことも確認されている。
とにかく前頭連合野が関係しているようです→○
B・・・ちょっと迷います、右利きでも左利きでも左半球
C・・・視床下部は食欲に関係→×
D・・・これは前頭連合野の働き→×
E→×
10-9
A・・・右利きでも左利きでも左半球、7-15B参照→○
B・・・海馬の働き→×
C・・・これは前頭連合野の働き→×
D・・・視覚領は後頭野にある→×
12-10
A・・・視覚情報が到達するところは後頭野→×
B・・・視覚情報は後頭野に到達→×
C→○・・・必須項目です
D→○・・・必須項目です
14-7
A→○
B→×・・・右目の網膜の右半分で受けた情報(左視野の情報)は右の後頭野へ、左半分で受けた情報(右視野の情報)は左の後頭野へ送られる
C→○
D→×・・・言語野は左半球
15-16
A・・・(ようこさんに教えていただきました)聴覚に関係するのは側頭野→○
B→○
C・・・これは海馬の働き→×
D・・・これが前頭連合野の働き→×
●「脳波」問題番号: 4-20,5-21,11-16,12-16,13-19,15-15AB
α(アルファー)波・・・閉眼(覚醒)安静時 8~13Hz
β(ベータ)波・・・精神活動活発時 14Hz以上
θ(シータ)波・・・入眠期 4~7Hz
δ(デルタ)波・・・徐波(深)睡眠時 0.5~4Hz
徐波(深)睡眠・・・デルタ波
逆説(レム)睡眠・・・急速眼球運動(レム)の出現、筋緊張の消失、夢→身体の睡眠
4-20
・・・bが間違い、幼少児は速波(β波)ではなく除波(δ波)の混入が多い。
5-21
・・・Dのみが間違い。てんかん性脳波の特徴である過激なニューロン放電によるのは棘波(きょくは)。
11-16
A・・・β波は精神活動活発時→×
12-11
・・・上記解説参照
13-19
・・・レムとはrapid eye movement(急速眼球運動)
15-15
A・・・α波(8~13Hz)のこと→○
B・・・睡眠が深くなると周波数は小さく、振幅は大きくなる→×
●「その他生理学」問題番号: 10-2,11-16BCD,15-15CD
10-2
・・・すっきりとはよくわかりません。
11-16
B・・・皮膚電位反応は精神性の発汗(掌部)による電位差を測定するものでGRSと呼ばれる→○
C・・・とちらも自律神経。交感神経は危急時(心臓の拍動増加)に優位、副交感神経は休息時(心臓の拍動減少)に優位となる→○
D・・・アドレナリンは副腎髄質から分泌→×
15-15
C・・・(ようこさんに教えていただきました)事象関連電位(ERP=brain event-related potential)とは脳波の一種で、一過性の電位変動。
ある刺激に対して、被験者に課せられた種々の心理的作業の負荷によって惹起される。各成分は、予期、注意、知覚、検索、意思、決定、記憶といった認知的過程に対応する大脳活動を反映。→○
D・・・11-16B参照→×
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コメント
こんにちわ。はじめまして。
つい最近になってこんなサイトがあることを知りお世話になってます。
すごい情報量なので、ようやく全体を読んだ(いや見た?)というところなのですが、ひとつ気になったことがあったのでコメントしました。人の視覚野についての問題で、14-7B, 12-10B, 10-9Dに同種の問題があります。いずれの問題も、その文章は「誤」ですが、
正しくは、
14-7B, 12-10B
右眼の網膜で受けた情報は、後頭葉(or視覚野)に到達する。
→視覚情報の到達先は、網膜像に対しては左右関係ないはずです。
さらに10-9D、
右視野に提示した視覚刺激は左半球の視覚領に、左視野に提示した視覚刺激は右半球の視覚領に入る。というのが正しい記述だと思います。
要するに、視野に対してはその視覚情報の到達先が左右をクロスして入力されますが(右視野→左視覚領、左視野→右視覚領)、網膜に映った像は、右眼にも左眼にも左右の視野は映るので、右眼の網膜に映った像は右視覚領にも左視覚領にも入力されるわけです。
すこしややこしくて、文章がわかりにくかったらごめんなさい。
生理学関連のことならお役にたてると思います。
試験まで残りわずかですね。私は今年は腕試しのつもりで受験します。正直、仕事に追われて勉強不足です。でも、このサイトにとても助けられました。いつもありがとうございます。
投稿: ゆら。 | 2004.10.05 18:02
すごい!すごい! みんなで石のスープを飲んで、バッチ合格したいですね。
ところで、視覚野から入った情報は、側頭葉、頭頂葉へも流れます。
○頭頂葉は「空間内の位置や方向性の認知と関係」しているので、ここに障害があると、図形の模写ができません。
○側頭葉は「形や顔の認知」を行います。「物の形や色の区別」も行います。ここに障害があると、顔を見ても誰かわからなかったり、特定の図形を縁取ることができなくなります。
○後頭葉は、 Sandyさんのおっしゃるとうりです。視覚野の情報を分析・統合して、みているものを解るようにします。
これらは、視覚に限定されるので、触ったり、臭いをかいだり、声を聞けば、ものの認知はできます。
理解がかえって、ごちゃごちゃになってしまったかなぁ?
図形の模写・とか図形の縁取りの障害が出たり、迷わず、頭頂葉と側頭葉を思い出してくださいね。 ゜・:, ★\(^・^)♪
投稿: サリー | 2004.09.24 10:14
つづき:もちろん皆さんのご指摘どおり、ストレス時にはアドレナリンとノルアドレナリンも副腎髄質から分泌されます!覚えることいっぱいで、いやんなっちゃうね。でも10月10日まで、がんばろうねー!!(*^_^*)みんなで合格しようね~。
投稿: シャロン | 2004.09.23 21:07
いつもお世話になってます。ストレスとホルモンに関して、ストレス状況では、コルチゾールというホルモンが副腎皮質から分泌されて、このホルモンは緊急事態の信号、ストレスを克服する体の抵抗力を高める働きがあるようですよ。ストレス-副腎皮質・コルチゾールをセットで覚えましょう。アドレナリンは主に交感神経に働きかけ、インシュリンと対抗して血糖値の調節に働くホルモンという理解が一般的でしょうか。
投稿: シャロン | 2004.09.23 20:57
ひろみさん、すみません。
送信ボタンを押して画面が切り替わらなかったので、何度か押してしまいました。ご面倒をおかけしました。
投稿: メロン | 2004.09.23 19:56
メロンさん、いらっしゃい。
同じコメントが4つアップされていましたので、1つにさせていただきました。
最後の追い込み、一緒にがんばりましょう。これからもよろしく!
投稿: ひろみ | 2004.09.23 19:43
はじめまして。臨床心理士になるためにというサイトで書き込みを以前したことがあり、親切な方が私にプライベートメッセージを送ってくださったことでこちらのサイトを知りました。
教えていただいてからもなかなか勉強にたどりつけず、今日になってからお尻に火がつきました。。。遅すぎますね(笑)
このような勉強会があるとは!!最後の追い込み、頑張ります。みなさんも頑張って♪
それにしても、ひろみさんの頑張りには敬服です。仕事や家事を言い訳にして今まで逃げていた自分の弱さや情けなさに直面化させていただけてよかったと感謝です。ありがとうございます。
投稿: メロン | 2004.09.23 19:33
こんにちは。あちこちに書き込みがあって読むたびに発見です。
6-17E)について
これは視覚失認で、後頭葉が破壊されると生じます。
脳の破壊によっておこる症状をまとめてみました。左が破砕さえる部分、右が症状です。
*前頭葉・・・前頭葉症候群(例の自発性↓、抑制↓の症状です。)
*視床の錐体外路系・・・パーキンソン症状が出る
*前頭葉のブローカーの運動性言語中枢・・・運動性失語症(わかっていてもしゃべれない)
*側頭葉のウエルニッケの感覚性言語中枢・・・感覚性失語症(発話はできるが意味がわからない)
*後頭葉・・・視覚失認(知っているものを見せても、それが何だかわからない)
*頂頭葉・・・失行(運動に支障はないのに、しかも行うべき動作や行為がわかっているのにできない)
*両側海馬・・・コルサコフ症候群
*両側側頭葉・・・クリューバー・ビューシー症候群(脅迫的 口唇性と性亢進
*小脳・・・小脳梗塞(運動機能のバランスが崩れる。歩行困難など。若い人には珍しい)
11-16)
アドレナリンは恐怖のホルモン、ノルアドレナリンは怒りのホルモンです。
投稿: Sandy | 2004.09.23 18:30
らんらんさん、いらっしゃい。コメントありがとうございます。
らんらんさんもお母さんなんですね。ここにはいろんな立場の人が来てくれるのがうれしいです。障壁は難しい試験だけじゃないですよね~。それぞれにあります。
でも、ここで助け合って、励まし合って、一緒に乗り越えましょうね。これからもよろしく!
投稿: ひろみ | 2004.09.22 23:25
ひろみさん、はじめまして。
いつも勉強の参考に、そしてオアシスとなりつつあるこのサイト。ありがとうございます。
私も受験票のこと、読んで安心した一人です。もしや、と不安になって、毎日家に帰るたびにポストとにらめっこしていました。
今は、仕事に育児に、頭の中真っ白になりながら勉強している毎日です。がんばって、皆さんと一緒に合格したいです。
投稿: らんらん | 2004.09.22 21:35
サリーさん、丁寧な解説ありがとうございます。
怒っているときにアドレナリンはあっるみたいですね。ストレス状態とは、どっちかというとうつとか、精神活動が停滞し不活発な感じがしますが、いずれにしても「副腎皮質」が「副腎髄質」のあやまりなんですね。ありがとうございます。
moominさん、貴重な情報をありがとうございます。新規記事としてもアップしておきます。
投稿: ひろみ | 2004.09.21 23:20
説明が不十分でした。ごめんなさい。m(__)m
交感神経及び副交感神経の研究を手がけたのは、CannonですCannonは交感、副交感神経系が外部環境の変化に対応して、個体の内部環境を恒常に保つ働きをしているものとみなして、自律神経系のこのような働きにホメオスタシス(生体恒常性)という名前をつけました。
例として挙げられることが多いのは、緊急状態のときに、交感神経系の緊張症状が見られ、副腎髄質からアドレナリンの分泌を促すということです。
緊急状態というのは、外敵から逃げる時、攻撃しようとする時、寒冷にさらされたとき、低血糖に陥った時などをさします。ですから、目の前で事故を見たときのように、非常にビックリしたときも緊急状態に当てはまります。
単純に私は、「ストレス状態にあるとき・・」は、当てはまるかなと思ってしまいましたが・・・・・。生理的ストレス状態と考えていいと思います(^_-)-☆
ちなみに、交感神経と副交感神経は、ほとんどの場合は同じ臓器に対して互いに反対方向の効果を及ぼします。心理系では反対と覚えていて間違いないと思います。
交感神経は、血圧の上昇、心拍数の増加、呼吸の促進、瞳孔の散大、冷や汗をかくなどです。覚え方は、とにかく自分がビックリした状態を想像すれば、オーケーです。ちなみに副交感神経は、それぞれの臓器に対して、上記はみんな逆に働きます(汗腺に対しての作用はありません)
こんなもんでよかったでしょうか?
コメントするのに、慣れていなくて、ごめんなさい。
受験票のこと、レスを見て、安心しました。
私は、もう旅行券を頼んでしまっているので、キャンセルになったら、二重にがっくりです。早めに送って欲しいのに。な!
投稿: サリー | 2004.09.21 20:50
moominさん!貴重な情報をどうもありがとうございました。
私も毎日、郵便屋さんが来るたびにそわそわしてました。
受験票が来るまでどうしても落ち着かないですよね。
早くしてほしい…。
ちなみに私も院選択の時に、認定協会に電話して同じこと言われましたよ~。
あの時はかなりへこみました。
お互い、受験資格があることを信じて待ちましょうね…。
投稿: Tomo | 2004.09.21 19:37
受験票の発送について
今日、認定協会に電話したついでに、「もう通知って発送されたんですか?」って聞いてみました。
まだ!・・・だそうです。早くて24日に発送する予定だそうですよ。しゃべり方もおっとりとした男性でした。
ん~・・・!!受験できるか気が気でないのに!!早くして~!!
ずっと以前から(3年ほど前から)思っていましたが、認定協会の対応って、
なんだか納得できません。私が院を選ぶときも「この院に進学して、臨床心理士の試験は
受けられますか?」と聞いたときも、「わかりません」しか答えてくれなかったし・・・。
不安がざわざわして、今一つ勉強に打ちこみきれない自分がいます。またはそれって
単なる言い訳なのかも。でも早くはっきりしてほしいよ~!
投稿: moomin | 2004.09.21 18:32
サリーさん、コメントありがとうございます。
私も細かいことを調べる時間がないので、助かります。感謝です。
11-16Dですが、ストレス状態でアドレナリンという部分はあっているのですね。すみませんが確認させてください。
私も受験票来ないですよ~。新幹線の切符買うのも、宿を取るのも待っています。(去年受ける気で準備万端していた人が受けられなかったというのがあるので)
これからもよろしくお願いします。
投稿: ひろみ | 2004.09.21 17:50
ひろみさん。いつもお世話になっています
受かりたいなーー
ところで、ちょこっとだけ・・
書かせていただいても、いいでしょうか(*^_^*)
11-16 D
これは、アドレナリンは副腎皮質ではなく、副腎髄質から分泌されるホルモンなので、間違いです。
ちなみに、ストレス状態になると、交感神経が働きます。
交感神経がどのようにそれぞれの器官に働きかけているのかと言うと、ビックリした時の自分の反応を思い浮かべて見ると、解りやすいと思います。心臓は、ドキドキしますよね。口は渇くし、胃は、収縮しますよね。そんな状態が、交感神経優位の状態です。ですから、16-Cも○ということですね。
もう少しですが、皆さんと共に、がんばりたいです。
よろしくお願いします。
でも、まだ、受験票が来なくて、心配になってきました。
投稿: サリー | 2004.09.21 12:20