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2004.07.19

石のスープの勉強会

 過去問解説が多くなってきたので、カテゴリーを細分化しました。目当てのページへジャンプしやすくなりましたよ。

 仲間にはメールで伝えていて、耳が痛くなるほど聴かされたと感じている方もいらっしゃるかも。私の勉強会についての考え方です。勉強会は、ひとりで勉強していてもはかどらないし、わからないことにすぐぶつかるからと、互いに知っていることを教えあうためにやっています。それはまるで「石のスープ」のようです。

 「石のスープ」はポルトガルの民話のようです。インターネットで調べましたが、私が知っているお話とちょっと違っていました。私はドラマの「大草原の小さな家」で教師になったローラかローラの母さんが学校で子どもたちに聞かせてあげたお話として知っているだけでした。十年以上前だったかもしれませんが、印象に残っていました。そして今になって私たちの勉強会のことじゃないの、と思えてきました。

 旅の男がある村にやってきて、家々を回って食べ物を分けて欲しいと頼みました。ところが、どこの家にも余裕はなく、男は一口も食べ物をもらうことができませんでした。夜になると男は村の中心でたき火をして、おおきななべに湯を沸かし始めました。湯が沸くと男はその中へ魔法の石を入れたのです。「うーん、すばらしいスープができあがった。でもちょっと塩味が足りないかなぁ」
 男のすることを遠巻きに見守っていた村人のひとりが「塩ならうちにある」と塩を持ってきてなべに入れました。男はまた味見をして、「すごくおいしいスープになった。でもあとじゃがいもがあれば、もっとおいしくなるのになぁ」今度は別の村人がジャガイモを持ってきてなべに入れました。村人たちはつぎつぎと家にあったわずかな食べ物をなべに入れ始めました。そしたらほんとうにおいしいおいしいスープができあがって、村人全員がおなかがいっぱいになった、というお話です。

 わたしたは勉強会もこの石のスープのようだと、参加するたびに感じます。私が予定や計画をたてますが、それは大きな鍋と石にすぎません。参加した仲間がいろんな味をいれてくれて、毎回毎回、とても意味がある、役に立つ勉強会なっています。私一人の力なんてしれています。でも、みんなでがんばればこんなにやれるんだと、いつも感じさせてもらっています。受験まであと3ヶ月を切りました。最後まで、一緒にがんばりたいです。

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