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ソンディ・テスト

横浜のSandyさんが、ソンディ・テストについてわかりやすくまとめたレジメをくださいました。ありがとうございます。さっそく使わせていただきます。昨年度も出題されていました! ソンディ・テスト、臨床ではほとんど使われないととも聞きますが、試験のためだけに、お勉強しましょう!

問題番号(年度-番号):3-16b、4-34d,5-37D,6-47ア,7-39d,7-45B,8-45,9-51,11-45D,14-28a,15-55

ソンディ・テスト(実験衝動診断法)
●目的:心性の奥(深層心理)にある衝動・欲求や性格傾向の分析、臨床精神医学における病型診断に有効である。
適用年齢:3歳~
所要時間:7~15分

●ねらい
精神療法医であったソンディにより考案された人格投影法であり、ソンディが自らの運命分析理論を証明するために考案した。従って、テストは理論の後にできたわけで、この点、ロールシャッハとは対照的である。
ソンディの運命分析理論は、運命心理学を基礎とする運命可能性の選択理論と家族的無意識を第一歩とし、精神分析学の流れを汲む衝動の心理学と、キリスト教的指針を持つ実存的自我心理学から構成されている。
●テストの用具
ソンディによって標準化された48枚の顔写真である。この写真は8種の精神疾患患者の顔写真6組から構成されている。実際のテスト法は、各組の顔写真を所定の位置に配列して、1組目の8枚から「好きな写真2枚(+反応)」と「嫌いな写真2枚(-反応)」を選ばせ、順次最後の6組まで同様に行う。この結果は後に前景像VGPとして整理される。
次に、残った各組それぞれの4枚の中から「比較的嫌いな写真2枚(-反応)」を1~6組まで選択させる。当然、「選択されなかった写真2枚」が残るが、これは、必然的に「+反応」と考える。この結果は、後で背景像(実験的補償像)EKPとして整理される。
被験者により写真の選択の時間には差があり、初回テストで最短5分、最長30分(ともに正常成人)で、精神疾患患者では1時間近く要する場合もある。大体平均7~15分と考えてよい。
以上で1回目のテストを終了する。この方法で24時間以上、1~7以内の間隔を置いて10回テストを反復していく。もちろん1回のテストでもその時の欲求・衝動のあり方を横断的に見ることは可能だが、10回のテスト結果の集積により、欲求・衝動を縦断的に追うことができる点は他のテストにはないユニークな面である。

●ソンディによって選ばれた8種の精神疾患(8枚の顔写真)の分類は以下の通りである。
ベクター        ファクター
Sベクター       h:同性愛    s:加虐愛
Pベクター       e:てんかん   hy:ヒステリー
Schベクター     k:緊張病    p:妄想病
Cベクター       d:うつ病    m:躁病
8枚の顔写真は8種の衝動ファクターを表し、それらは、また4つの衝動ベクターに属する。

●反応型(+、-、etcの説明)
+反応:欲求・衝動の肯定
-反応:欲求・衝動の否定
±反応:正反対の欲求・衝動の脅迫的アンビバレンツ・主観的ジレンマ
0反応:欲求・衝動の開放または弱体化による客観的症状
従って、ベクター反応には4(+、-、±、0)*4(+、-、±、0)=16種の型が存在する。
さらに、衝動加圧(!)は量緊張とも呼ばれ、選択された衝動ファクターについて欲求・衝動の緊張が生じていることを見る大切な指標で、!、!!、!!!の順に緊張の度合いが強いことを表す。
プロフィールを作成する。(これについては表が掲載されているだけで、詳しい説明はありません)

3-16b・・・ソンディ・テストは投影法であるが、他の2つ(SAT、MAS)は投影法ではない→×

4-34d・・・選択法→○

5-37D・・・運命分析理論

6-47ア・・・選択法

7-39d・・・知的能力や機能は推定できない

7-45B・・・実験的補償像

8-45
A.6回×→10回
B.○
C.○
D.○
E.× 0反応→客観症状反応、±反応→主観的症状反応

9-51
A.○
B.×・・・わかりません
C.○
D.○・・・わかりません、Sandyさんのレジメによるとベクター反応は病理的な感じがします。

11-45D・・・衝動理論→○

14-28a→○

15-55
A.○
B.???
C.???→「すべて・・・」という記述は×の場合が多い、!という反応もあるので×
D.???
→AとCから選択肢aとcに絞りました。いちかばちかでDは○にしたら、正解でした。

3-16b ソンディ・テストは投影法、SATはTATの高齢者版なので投影法、MASは顕在性不安尺度なので質問紙。全て投影法なのはd。(CATはTATの子ども版)
投影法・・・ロールシャッハ、TAT(CAT)、SCT(文章完成テスト)、ソンディ・テスト、ベンダー・ゲシュタルト・テストにも投影法的な要素がある。

4-34d
ロールシャッハの完成法が間違いなのはあきらか。

5-37D
ソンディ・テストには人格理論がある。MMPIには特定の人格理論がないのが特徴。

その他の問題は言葉だけを覚えておけばOK。
7-45B: ソンディ・テスト→実験的補償像
11-45D: ソンディ・テスト-衝動理論○
14-28a: ソンディ・テスト-運命分析学○

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過去問の解説-心理査定」カテゴリの記事

コメント

Cornさん、すみません、
ソンディが今年また出そうだというのは、あくまでもうわさです。決まったことのように書いてしまって申し訳ありません。自分のコメントを訂正しておきます。

投稿: ひろみ | 2010.09.24 02:03

ひろみさん
いつもお世話になっております。
ご回答有難うございます!
早速訪問してみました。
なるほど、「顔写真で選択特徴を記号化する」ため4種類で正解なんですね。
細かいですorz
しかし、今回の質問で注意すべき点がわかってよかったです。
今年は出題されるかもしれないとの事ですし、
質問してよかったです。
有難うございましたm(_ _)m

投稿: Corn | 2010.09.22 22:40

Cornさん、コメントありがとうございます。
今年はO先生出題の委員に復帰で、再びソンディ出題といううわさを漏れ聞きました。
ご質問については、認定協会に矛盾があります。
こちらのHPをごらんください。実際に使用されている方の見解が載っています。
http://www.edit.ne.jp/~ham/szondi/cp.html

投稿: ひろみ | 2010.09.22 01:11

ひろみさんこんばんは。
試験日が近づいてきましたね。

他の方が質問されているかもしれませんが、
8-45Dについて。

記号化の方法はひろみさんの著書にもあるように
+(肯定)、-(否定)、±(両向性、アンビバレンツ)、0(解放または未成熟)、!(衝動加圧、+または-傾向の過剰さ)の5種類で、
4種類ではないのではないでしょうか?
この点についてなぜ過去問は4種類で正解になっておるのか教えてください。

投稿: Corn | 2010.09.21 22:27

sakimiさん、コメントありがとうございます。
ご指摘いただいたHPは、おすすめサイトで紹介させていただいています。URLは
http://www.edit.ne.jp/~ham/szondi/cp.html
です。
今年はソンディ、どの程度出るでしょうね!?

投稿: ひろみ | 2007.10.04 23:12

ソンディテストに関する臨床心理士資格試験の問題についてはソンディ心理学研究普及会さんのホームページに過去問題とその詳しい解説がのっています。
それから、関東や関西ではソンディ・テストは司法や病院、児童相談所や学校臨床現場などでも使われています。

投稿: sakimi | 2007.10.04 13:44

久々のコメントです。
以下は心理臨床大事典を参考にしました。
分かる範囲だけお知らせします。

9-51B
0反応…精神病、精神病質(人格障害)レベルの危機像に近親する。
±反応…多発すると、神経症レベルの緊張像を反映。治療可能性を示唆。

15-55C
EKP(背景像)所見におけるゼロ反応の記号も使用。(記号の入力方法が分かりません!!0に斜めのスラッシュが入ったものです。)
…VGP(前景像)で同一写真が5枚選択され、EKPをする必要のないゼロ反応のこと。

投稿: ようこ | 2004.08.27 22:16

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