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2004.09.29

ようこさんによるロールシャッハ・キーワード その1

ロールシャッハ・キーワード その1

Sandyさんリクエストの、ロールシャッハ・キーワード作戦をまとめる前に、
エクスナーの解釈の際に用いる分類(=クラスター、側面)を示します。
どの記号がどの分類に入るのかが何となくでも分かれば、問題文を読んだ時に
解答のために必要な記号をイメージしやすくなります。

エクスナーでは、以下の分類に従って解釈をしていきます。
(解釈の順番やクラスターの種類は、人によって異なる。)

1、統制とストレス耐性 (文字通りの意味です)
2、状況関連ストレス  (最近経験した状況的なストレス)
3、感情        (文字通りの意味です)
4、情報処理過程    (情報を入力する際の手続き)
5、認知的媒介過程   (入力された情報を翻訳する働き)
6、思考        (情報が翻訳された後の思考過程。思考の概念化と関連。)
7、自己知覚      (自己イメージ、自己への関与)
8、対人知覚      (対人認知、対人行動)

※4~6は、まとめて「認知の三側面」と呼ばれる。
例えば、認知には以下のような流れがあります。
4、情報の入力: 試験でロールシャッハの事例問題を見た。
   ↓
5、情報の翻訳: エクスナーの問題だと捉えた。
   ↓
6、概念化  : 「うえっ、難しそう…。でも勉強したから大丈夫。」と思った。

上記の側面のうちH15に出たのは、以下の通りです。
15-46「外界を認知する仕方」=「4、情報処理」と「5、認知的媒介」
15-47「思考の側面」    =「5、認知的媒介」と「6、思考」
15-48「感情の側面」    =「3、感情」
15-49「自己イメージの側面」=「7、自己知覚」

問題文の中に「認知」・「思考」と書かれていたら、認知の三側面である4~6の中から出題されます。それ以外だったら、文字通りのクラスターが出ると考えてよさそうです。

この内容は特に暗記する必要はありません。
読んでみて、解釈の流れと全体像、およびH15の出題範囲を把握する程度で良いと思います。
次回の、「キーワード→記号」は暗記すると良いかもしれません。

次回予告:「ロールシャッハ・キーワード その2」
(シリーズものです。)

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