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2004.09.14

心理査定-知能検査

問題番号(年度-番号): 6-35,8-35,10-39

●ITPA(Illinois Test of Psycholinguistic Ability)・・・発達障害児の言語能力診断検査であり、情報処理に関する臨床モデルに基づいた回路、過程、水準という3次元により構成される下位検査からなり、学習障害などの診断、支援計画の作成に使用されることがある。
イリノイ大学のKirk, S. A. によって開発された。

●WPPSI(Wechsler Preschool and Primary scale of Intelligence)・・・言語性検査6種、動作性検査5種、計11種の下位検査で構成。4~6歳の幼児、児童対象。

●新制田中B式知能検査・・・動作性知能を測定することを目的としている。成人までが対象、特に学齢期に限られない。7種の下位検査(迷路、立方体分析、帰化学別図形構成、置換、異同弁別、数系列完成、図形末梢)からなる。結果は知能偏差値で示す。
※田中B式と田中ビネー検査とは異なるので注意。田中ビネーが個人式であるのに対し、B式は集団式。

●鈴木・ビネー式知能検査・・・成人前の年齢層を対象とした個別式の検査であり、結果は精神年齢に基づく知能指数として表される。

●K-ABC・・・子どもの認知処理過程を検討するために作成された検査。下位尺度として「継時(逐次)処理尺度」と「同時処理尺度」に分けて測定する。

6-35
a→○
b・・・?回路、過程、水準の3次元ということですが、回路に2つあるのでしょうか
c→×・・・あきらかに間違い。ベンダー・ゲシュタルトテストは神経生理学検査
d・・・フロスティヒ視知覚テスト: 4~8歳、個別または集団→○
e→○

8-35
a→○
b・・・「流動性知能」→動作性=「積み木」「符号」、「結晶性知能」→言語性「知識」「単語」なので→×
c→○
d→○
e→○・・・「ベントン視覚記銘検査」は図形を見せたあと隠してそれを思い出して描く検査。脳疾患の可能性を診断する

10-39
A・・・CA:生活年齢、MA:精神年齢、IQ=MA/CA×100
B・・・偏差IQ=X-M/SD×15+100(X:個人得点、M:集団の平均得点)
C・・・知能偏差値=(X-M)/SD×10+50→×
D・・・換算点は等間隔の尺度上にプロット、素点は換算尺度上にプロットされる。→×


 

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過去問の解説-心理査定」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。子どもを寝かせて、今日もやっと勉強タイムです。

算数は、長期記憶を測定しているのではないでしょうか!?
それから、一般知能について。
○積木模様が一般知能を表しているということは、心理臨床大辞典によると・・・
 コース立方体組み合わせテストという積み木を使って知能を測定する検査方法(→言語障害者用の知能検査としての適用可能性を追求した検査方法)があるのですが、これがウエクスラー知能検査に取り入れられたとのことです。そのため、この辞典には、動作性検査の中では一般知能をよく表す指標というふうにかかれています。
○類似については、私もよくわかりません。そのため、あくまでも推測ですが、①WAIS-Rでということ②類似は抽象的思考と関係があることの2点から推測し、次のことが言えるのではないかと。成人にとっては、やはり抽象的に、論理的な思考がどれだけできるかということが知能の中で重要な位置を占めているから、一般知能をよく表しているのかもしれないと言っているのではないでしょうか??? 実際知能検査をとっていても、類似など抽象的な思考を問う課題のできる子どもたちは、学校の成績もそこそこだし、言葉でのやりとりもしっかりとできる子どもが多いように思います。
どうでしょうか・・・

投稿: らんらん | 2004.09.28 22:07

さくらさん、質問ありがとうございます。

考え方の1つに、「理由はどうでもいい」というのがあります。わからなくても覚えなければ、とても追いつかないです~。(^_^; 納得するまで調べていたらとても時間が足りません。

だから調べてないですが、私が考えた理由です。
参考にしたのは、院生のときの講義ノートです。
類似は単に知識を問うだけでなく、論理的な思考に関連しています。他の言語性検査である、知識、単語、理解が知識の量を、数唱と算数が短期記憶と注意を測定しているのとは違っていると思いませんか?
積木模様も同様に考えます。全体を部分に分割し、部分を再統合する構成力が問われています。
ということで、類似と積木模様が一般知能を表すのではないでしょうか。でもそもそも一般知能って何でしょとも思いますね~。いわゆるかしこさかなとおもったのですが・・・

頼りなくてすみません。m(__)m

投稿: ひろみ | 2004.09.28 08:26

H9-47D 「類似と積木模様は、一般知能をよく表している」がなぜ○なのか分かりません。
どういった課題が一般知能なのかもよく分かりません。
よろしくご教授お願いします。

投稿: さくら | 2004.09.28 06:52

試験まで一ヶ月を切りましたね。最後は体力勝負じゃ、と訳の分からない強がりを言ってみたりする今日この頃・・・。
さて、13-35なのでございますが、①ディスクレパンシーとはなんでしょう?誤差とかそういったものでしょうか?微妙に好ましくないもの、といったイメージしか浮かびませんのでご教授よろしくお願いします。②日本版WAIS-Rの簡易実施法が3つあるとのことですが、これは一体どんなものでしょう。ご存知のお方、簡易実施法について簡単にお教えいただければ大変心強く思います。
それと13-95。Dの「アドボケート」というのも何のことだか・・・。13年度の過去問は、チャレンジするとがっくりこんと凹みますね。ひときわひねりが効いています。
では、諸姉諸兄の皆様方よろしくお願いいたします。

投稿: シャロン | 2004.09.14 17:49

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