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2004.09.23

今さらですが・・・私はこうしてロールシャッハを勉強しました

ロールシャッハが話題になっているので、私の勉強法です。

院の授業では2h程度の講義だけで、詳しくは習いませんでした。それでも、修了まぎわに高橋依子先生の特別講義をまる1日の4コマ受けられることになりました。

それに先だって、記号化についてのテキストを予習する勉強会が始まったのですが、全然わからなかったです。時間をかけて大学に行っても、時間が無駄なだけに思えて、私は決心しました。ノートを作り始めたのです。

1つの記号に1枚のノート(ルーズリーフ)です。1枚の紙に2つのことがらを書いて、それを区別できるほど私はかしこくないからです。記号を書き、意味を書き、具体例を写しました。Fだったら形態反応、意味は・・・・、例は・・・・という具合。全部の記号について1枚ずつノートを作りました。
それが終わるころには、おぼろげに記号の意味が分かってきました。

次にしたことは、反応内容→記号化の例を全部写しました。たとえば図版Ⅰならば「こうもり、全体がこうもりのようだから」みたいなのです。一図版につき例が10個ほどあったので、全部で100はあったかもしれません。やはり1反応に1枚のノートですが、これはB5のルーズリーフを横に4等分したものを使いました。そして、その反応内容の、この部分がこの記号になるというのを、日本語にアンダーラインをひき、記号を書き込むという作業をしました。
だから、外国語の勉強とほんと同じなのです。みなさんもやったでしょう、英文うつしてアンダーライン引いて日本語書き込むという作業・・・あれと同じです。

もちろん記号をみながら当てはめていくのです。最初は時間がかかりましたが、最後の方は慣れて、だんだん速くなりました。

この全部のことを1週間でやって、集中講義を受けました。先生のおっしゃることが半分以上理解できて、よかったです。

しかし! 臨士の問題に出るのは、記号化の方法ではありません。解釈です。今度は構造一覧表を勉強しなければなりませんでした。

学会のワークショップに行って、表の見方はおぼろげに聞いていましたが、細かくは講義では網羅できません。

また、ノートを作りました。今度は構造一覧表、記号化のとき同様1記号につき1枚のノート(ルーズリーフ)です。L(ラムダ)から始まって、X+、記号一つ一つがどうやって計算されるか、平均的な反応数、その意味を書いていきました。

それで、テキストは友人から借りていましたが、もう返してしまいました。今は自分のノートだけが材料ですが、困ること、あまりないです。(問題をやる分には)

ということで、理解するのではなく、ごっちゃにならないように、まず整理することから、いつも始めています。
でも、この方法はとても時間がかかるので、今からの勉強にはオススメできません。

でも、1つ、問題をやるときの方法です。これは今からでも使えます。
私は、問題文の記号をノートに1行に1記号を写します。そしてその記号の意味を書いていきます。だって、記号は外国語の単語です。単語帳を作る要領です。単語の勉強するのに、1つの行に単語をいくつも並べて書く人はいないでしょう。記号-意味の対応をはっきりさせます。
そして問題文を読むと、だいたい1つの記述に1つの記号が1対1対応しているのがわかります。それを見つけて、問題を解きます。

なんてえらそうに書きましたが、こんなんではロールシャッハの本来の解釈とはほど遠いのはわかっています。受験勉強とはそんなもんだと思います。参考になりそうだったら、やってみてください。

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