心理査定-YG性格検査
問題番号(年度-番号): 3-17a,5-44A,7-39a,10-42,10-45a
●Y-G性格検査
J.P.ギルフォードが1940年代に開発した「気質概観検査」を矢田部達郎らが1954年に日本人用に改訂
○12の性格特性尺度と6性格特性因子群
情緒安定性因子群・・・感情や情緒の安定度、高得点は不安定を意味する
D: 抑うつ性・・・悲観的気分
C: 回帰性傾向・・・気分の易変性
I: 劣等感・・・自己の過小評価
N: 神経質・・・敏感さ、心配性、傷つきやすさ
社会的適応性因子群・・・社会行動の適応度、高得点は不適応を意味する
O: 客観性の欠如・・・空想性と主観的態度
Co: 協調性の欠如・・・疑い深さや不信感
Ag: 愛想の悪さ・・・衝動性と攻撃性
活動性因子群・・・社会生活活動における活発さ、高得点は生活力の豊かさを意味する
Ag
G: 一般的活動性・・・心身両面での活発さ
衝動性因子群・・・自己内界と外界との結びつきの強さ、高得点は衝動的であることを意味する
G
R: のんきさ・・・気軽な性質
非内省性因子群・・・自己内界を統一するための志向性の強度、高得点は内省、反省が少ないことを意味する
R
T: 思考的外向・・・瞑想的、反省的態度とは反対の傾向
主導性因子群・・・社会的活動の方向性、高得点は指導力の高さを意味する
A: 支配性・・・リーダーシップをとる傾向、服従性
S: 社会的外向性・・・社会的接触を好む傾向、対人接触を嫌う傾向(社会的内向)
○プロフィルの5典型
型: プロフィルの型-情緒安定性-社会適応性-向性
A(平凡型): 平均型-平均-平均-平均
B(非行型): 右より型-不安定-不適応-外向
C(沈静型): 左より型-安定-適応-内向
D(適応者型): 右下がり型-安定-適応or平均-外向
E(ノイローゼ型): 左下がり型-不安定-不適応or平均-内向
プロフィル
------------------
情緒安定 平均 情緒不安定
社会適応 平均 社会不適応
------------------
内向的 平均 外向的
------------------
3-17a
Y-G性格検査では、情緒不安定型・外向型をブラックリスト・タイプという・・・右より型、B型、非行型は英語で言うとブラックリスト・タイプ→○
5-44A
Y-G性格検査は、尺度の内的整合性に基づいている・・・多数の行動傾向についてのそれぞれの相関係数を計算し、高い相関を示すものを1つにまとめて命名する因子分析により、因子が抽出されている→○
7-39a
・・・知的能力やその機能を推定できるものではない
10-42
a→○
b→○
c・・・12尺度、6因子、5系統→×
d→○
e・・・5系統につきそれぞれ、平均型(典型)、準型、混合型がある→○
10-45a
YG性格検査は、Guilford, J. P.の考案した性格検査を翻訳したものである・・・日本人用に改訂したもの、13あった性格因子から1つを除き12の性格尺度に改めた→×
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コメント
勉強に関係ないです~。いっぷくも必要・・・
院生のときに私が自分でしたYG検査では、典型的なD型でした。特に高得点はG(満点)、A、S、得点が低かったのはI(0点)、D、Nです。それぞれどんな因子か各自確認してくださいね。
そしてそのテストから3年後のいま、こうしてサイト運営をしているわけです。ちょっと納得??
投稿: ひろみ | 2004.09.26 15:44