心理査定-神経心理学検査
神経心理学検査というのは、脳損傷を調べるためのテストです。
そしてWAB失語症検査以外は、どれも前頭連合野の損傷を調べます。
それは、前頭連合野が脳全体の司令塔として、認知したことがらを判断し指令を出す場所だからです。
これらの検査ではどれも、認知ができていても(見えていても)、判断ができないという問題を見つけだす課題になっています。
●ベンダー・ゲシュタルト検査: 6-35,6-40,7-39b,9-42A
・・・単独記事として解説あり
●レーヴン色彩マトリックス検査: 10-45b
・・・地模様(水玉、ストライプ、格子など)があり、その一部が白く抜かれている。その抜かれた部分と同じ形の検査用紙があり、地模様とあったものを選ぶというテスト。
10-45b レーヴン色彩マトリックス検査は、神経心理学検査としても採用されている。→○
●ストループ・テスト(Stroop Test): 10-45d,11-50A
・・・色の名前を色々な色の文字で書いてある用紙がある。(「赤」と青色で書かれいるなど)それを文字を読んだり、書かれている色の名前を言ったりするテスト。
10-45d: ストループ・テスト(Stroop Test)は、神経心理学検査の一つでもある。→○
11-50A: ストループ・テストは神経心理学的検査の一つであり、前頭葉の機能の損傷との関連を見ている→○
●ウィスコンシン・カードソーティングテスト(WCST): 10-47,11-50D
・・・カードの分類を行う検査。カードはシンボルの色、形、数がそれぞれ異なっている。例えばはじめは「色」でカードを分類させ、その後「形」で分類するというように途中でルールの変更を行う。すると前頭連合野に損傷がある場合は、そのルール変更にうまく対応できないのである。
10-47: ウィスコンシン・カード分類検査は、神経心理学的にどのような部位の機能をとらえているか。→a.前頭葉
11-50D: ウィスコンシン・カードソーティングテスト(WCST)は後頭葉脳機能検査として用いられている。・・・前頭葉なので→×
●WAB失語症検査: 11-50B
11-50B: WAB失語症検査は失語症の重度をみる検査である。・・・失語症のタイプをみる検査である→×
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