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2004.09.19

精神状態-PTSD

問題番号(年度-番号): 10-67,14-31,15-29D,15-100

●トラウマ
多くの人にとって強い衝撃をもたらすような、日常では見られない体験

●トラウマ反応
極度の危険などに巻き込まれれば、誰にでも生じる反応。「異常な状況に対する正常な反応」
1)PTSD・・・体験そのものが本人の気持ちの中ではまだ再現されていて、客観的に見れば外傷の「後」に見えても、気持ちの中ではまだ外傷のただ「中」にいる状態。
発症後1ヶ月経った後にも生じている。(1ヶ月未満だと急性ストレス障害ASD)
侵入
回避
過覚醒

2)感情の変化
抑うつ、罪責、怒り、無力、悲哀感、動悸、呼吸困難、手指のふるえ、発汗、口渇、睡眠障害、悪夢
サバイバーズ・ギルト・・・自分だけが生き残ってしまったことへの負い目の感情
ジョン・ウェイン症候群・・・英雄的に振る舞えなかったことで自分を責める

3)対人関係の変化
孤立無援感
ひきこもりや社会的不適応

4)一般的な精神疾患・・・トラウマ反応それ自体ではないが、トラウマ状況をきっかけとして生じる
気分障害(うつ病など)、不安性障害、短期精神病性障害、転換性障害、妄想反応

●災害発生後の被災者の心理状態の変化
①茫然自失期(災害発生後数時間から数日間)
②ハネムーン期(災害発生数日後から数週間または数ヶ月間)・・・災害後の生活に適応しかに見え、被害の回復に向かって積極的に立ち向かい、愛他的行為の目立つ時期
③幻滅期(災害発生数週間後から年余)・・・メディアが災害を報じなくなり、被災地外の人々の関心が薄れるころになると、被災者は無力感、倦怠感にさいなまれる

10-67
A・・・PTSDの「侵入」→○
B・・・PTSDの「回避」→○
C・・・災害後は神経が興奮状態で眠れない(過覚醒)→×
D・・・苦痛を受けた直後には麻痺が生じているのでパニックは起こらない→×

14-31
A・・・侵入→○
B・・・回避→○
C・・・「ストレス因に曝される以前から存在」が間違い→×
D・・・過覚醒→○

15-29D→○・・・PTSDはDSM-Ⅳで、不安障害に分類されている

15-100
A→○
B・・・「サバイバーズ・ギルト」、孤立無援感はPTSDの症状ではない→×
C・・・一時的、二次的援助が必要→×
D・・・「災害後早期」なので「感情表現の促進」は時期尚早→×

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