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2004.09.13

精神状態-発達障害

発達障害 問題番号(年度-番号): 6-68,7-43
自閉症 問題番号: 6-68A,7-43D,11-62,13-53
トゥレット障害 問題番号: 14-34
てんかん 問題番号: 5-21D,6-4,13-16D

上記問題とは直接関連のないものもありますが、「しけしん」をまとめました。

●構音障害(articulation disorder)・・・肺、気管、咽頭、口腔、鼻腔などの器官を用いて言語音を発声させることの障害。著しく異なった構音が生成されたり、生成可能な構音の種類や数が少ない

●アスペルガー障害(症候群とも呼ぶ)(Asperger's disorder)・・・広汎性発達障害(自閉症と同質の社会の障害を中心とする発達障害の総称)の一種。いわゆる自閉症の3症状、①社会性の障害、②コミュニケーションの障害、③想像力の障害およびそれに基づく行動の傷害のうち、②が軽微なグループ。言語発達の遅れは少なく、知的には正常なものが多い。社会性(対人相互作用)の障害や活動・興味の限局化は認められるが、言語障害が軽いため、知的能力や対人関係以外の適応行動の問題が少ないことが多い。

●行為障害(conduct disorder)・・・他者の基本的人権または年齢相応の主要な社会的規範または規則を侵害することが反復して持続する行動様式。人や動物に対する攻撃、所有物の破壊、うそをつくことや窃盗、重大な規則違反といいた行動上の問題を繰り返す。

●学習障害(learning disorders)・・・DSM-Ⅳ-TRによれば、読字、算数、または書字表出において、個別施行されたその人の標準化検査の成績が、年齢、就学、知的水準から期待されるより十分に低い場合に診断される。また感覚器の欠陥がある場合には、学習困難がその欠陥に通常伴う程度を越えたものでなければならないとされている。
男子に多く(女子の3,4倍)、こうした性差からも環境的な要因では説明しきれず、背景として生物学的な要因も示唆される。学習障害の示す症状は、単に学校における学習面の障害ばかりでなく、情緒面での不適応や仲間とのトラブルにも発展しやすく、周囲による臨床的援助が重要な課題となっている。

●注意欠陥・多動性障害(attentional-deficit hyperactivity disorder)・・・じっとしていることができないという多動性、1つの活動に集中できず気が散りやすいという不注意、欲求不満耐性が低いという衝動性を特徴とする障害である。

6-68
A・・・器質的な要因→×
B→○
C・・・器質的な要因→×
D→○
E→○

7-43
A→○
B→○
C・・・脳損傷児と学習障害児、精神遅滞児と発達障害児はそれぞれ別のカテゴリー→×
D→○

※Cに関してSandyさんが補足してくださっています。(一部簡略化しています)
*脳損傷児・・・胎生期から幼児期までに脳に損傷を受けたことにより生じる脳性まひ、知的障害、てんかん、行動異常
 脳性まひCP(cerebral palsy): 主として運動機能障害を呈する
 知的障害MR(mental retardation): 知的障害を呈する
 てんかんEpi(epilepsy): けいれん発作を呈する
 行動異常BD (behavior disorder) : ADHD,LD,MBD,自閉症などの行動・情緒異常を呈する

*発達障害児・・・知的障害(ダウン症候群)、自閉症、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)。知的障害をもたない自閉症は、アスペルガー症候群・高機能自閉症とあわせて、高機能広汎性発達障害と呼ばれ、自閉症のうち約半数を占める。

以上の情報から私なりに整理してみました。
脳損傷児
①脳性まひ
②てんかん
③発達障害児
 A:知的障害(ダウン症、従来の精神遅滞を含む)     
 B:行動異常
     自閉症(高機能、アスペルがーを含む)
     LD
     ADHD 

●自閉症: 6-68A,7-43D,11-62,13-53
11-62
a・・・心理療法は無効ではない→×
b→○・・・aとの対比で
c→×
d→×・・・母親の育て方の問題ではない
e・・・インテンシブ(集中的)な取り組みだけではなく、継続的な取り組みも必要→×

13-53
a・・・判断迷います
b・・・判断迷います
c・・・たぶん○
d→○
e・・・これが×となります。反響言語とはおうむがえしなどを指す。自閉症に特徴的であるが、「言語発達の過程」として見られるのではない。(健常の場合に言語発達の過程で生ずるが、自閉症では発達過程とは無関係)
a,b,cはあきらかに間違いではないがやや判断迷いますね~。eがひっかけで×。

●トゥレット障害: 14-34
A・・・「非突発的」→「突発的」、「非反復性」→「反復性」になる→×
B→×・・・発症は18歳未満
C→○
D・・・「ハンチントン病」「ウィルス脳炎」が間違いで「舞踏病」である→×

●てんかん: 5-21D,6-4,13-16D
5-21D
・・・てんかん性脳波の特徴は棘(きょく)波→×

6-4
A→○
B・・・発作を示さない場合はてんかんではない→×
C・・・原因は器質的なもの、睡眠不足や過労ではない→×
D→○

13-16D・・・心理療法の対象とされる→×

,13-16D


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コメント

こんにちは。いつもここにお世話になりながら勉強しています。
今復習していて、ふと気がついたので遅ればせながらコメントします。

14-34 トゥレット障害の診断についてです。

1)運動性チックおよび音声チックが同時に存在するとは限らないが
 疾患のある時期に存在したことがある
2)チックは1日中頻回に起こり、毎日、または1年以上の期間中
 間欠的に見られ、この期間中3ヶ月以上連続してみられない時期
 はなかった。
3)発症は18歳以前
4)物質(精神刺激薬)の直接的な生理学的作用、または一般身体
 疾患(ハンチントン病、ウィルス脳炎後)によるものではない。

DSM-Ⅳからです。
ややこしい言い回しですね^^;)

投稿: ふみ | 2004.10.07 11:58

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