心理療法-遊戯療法
問題番号(年度-番号): 3-32,4-68,7-59,10-87,12-68
●遊戯療法(プレイセラピー)
子ども(3~10歳程度)を対象とした心理療法
指絵(フィンガーペインティング、8-79e)はプレイセラピーの技法
正
3-32・・・Thに対して攻撃的な行動を示すClへの対応
a.子どもの行動の意味を受けとめ、思いあたる感情をことばにして子どもに返していく
b.Thは、自分がそのような行動を誘発していないかを、その場で思い起こす
c.Thは、このような行動は限度を越え、耐えられないので制限する
e.Thは、このような行動は子どもの自由な感情表現であり、自分も許容できる範囲で、この行動の意味を考える
4-68
a.発達障害児を対象とする場合には、Cl担当のThと親面接担当Thが治療過程の中で時々担当を交換することは、Clに対するTh側の理解を深める
b.子どもに対してぎこちなく自然にうまくかかわれない母親の場合、子どものプレイ・セラピー場面に参加してもらうことも効果がある
c.子どものClにもわかるような表現で、治療目的について理解できるように話す努力が、治療開始に際して行われるべきである
e.子どもをThの得意な技法にのせるのではなく、その子どもの今の状態(問題の種類・程度、パーソナリティ、発達状態、年齢等)にとってどんな技法がよいか考えていく
7-59
a.Axline, V. M.は児童中心療法を提唱した
b.Freud, A.は精神分析的遊戯療法を実践した
c.Lowenfeld, M.は世界技法を考案した
d.Winnicott, D, W.はスクィグル法を考案した
10-87・・・子どもがおもちゃを持って帰りたいと言ったときの対応
B.子どもに、そのようになった気持ちをよく聴くことにする
C.子どもに、そのおもちゃはここで他の子どもも大切にしていると伝える
12-68
B.使った玩具の片づけを子どもにやらせるかどうかは、Thの考え方や子どもの状態いかんで決まる問題である
C.Thは、子どもを受容するだけでなく、自分も生き生きと遊びに加わる主体性を大事にすべきである
D.子どもの遊びの質が変化したときに、部屋の広さや玩具の内容がより適切なプレイルームに替えることは、可能であればやってよい
誤
3-32・・・Thに対して攻撃的な行動を示すClへの対応
d.Thは、子どもの手を押さえ、「このようなことすると、これからいっしょに遊んであげないよ」という
4-68
d.子どもは概して表現力が乏しいので、プレイ・セラピーが適用される。その治療過程では、言語化を試みることは必要ない・・・子どもにわかる表現で言語化してよい(3-32a)
7-59
e.Malan, D. H.はブリーフ・サイコセラピーを提唱した・・・Malanについては調べられていませんが短期療法の考案&実践者の中にはいません。Mann. J.のことか?
10-87・・・子どもがおもちゃを持って帰りたいと言ったときの対応
A.子どものニードを理解して、持って帰らせることにする
D.子どもを、なだめてそのおもちゃをもどさせることにする
12-68
A.遊戯療法の中で攻撃的な遊びが行われると、日常生活でも攻撃的な行動が表出されやすいのが、遊戯療法の難点である
| 固定リンク
「過去問の解説-心理療法」カテゴリの記事
- ポスト・トラウマティック・プレイ(2012.08.28)
- ロジャーズ(2012.08.24)
- 遠心的家族システムと求心的家族システム(2012.08.19)
- おまかせ脱力(2012.08.16)
- 催眠療法(2012.08.13)
コメント