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2004.10.03

法律・倫理-倫理

問題番号(年度-番号): 3-50,4-73,5-62,5-99,6-94,9-92,10-65,14-100


3-50
A.臨床心理業務で知り得た事項に関しては、その内容を他に漏らしてはならない
D.臨床心理士はClの人権を守るため、アセスメントを強制することはできない
4-73・・・「明日放火するつもりだ」と打ちあけたClへの対応
e.秘密保持以上に重大なことがあることをClに伝える
5-62
b.Clのことについて、日常の場所では話題にしないのが原則である
c.面接室の外では、Clと個人的な関係を持たないのが原則である
d.自殺の危険性が考えられる場合など、ときには秘密保持の原則を超えてでも適切な対処をしなければならないことがある
e.臨床心理士が相談したり連携のできる人、ことに医師との協力体制を整えておくことが大切である
5-99
C.心理検査を実施する時は、Clにその必要性について説明し、承諾を得てから実施する
6-94
C.医療機関において、医師の依頼によっって行った面接や心理検査の記録は少なくとも5年間は保存しなければならない・・・医師法により定められている
9-92
C.医療・教育・福祉分野の臨床心理士を含む専門職者について、秘密保持義務の履行が一般的に周知されている。しかし、一部の専門職資格者には、公務員法による守秘義務条項の準用や、その組織の倫理的宣言等で対応がなされている
D.臨床心理士は、個人の秘密に立ち入って業務を行うことも多い。また、他専門職種者や他機関との情報交換も業務上必須である。この場合、専門職者個人の「守秘義務」は、「組織上の守秘義務」として、各機関により厳しく取り扱われている
10-65
C.個人開業の場合は特に、独善性に陥らないために、ふだんから他機関や他の臨床心理士とのネットワーク作りを心がけておく必要がある
14-10
A.臨床心理士の専門行為を倫理的に規定したものが、臨床心理士倫理規定別項に定められた臨床心理士倫理綱領である。第1条から第9条にわたって構成されている
C.APA(アメリカ心理学会)にもサイコロジスト倫理綱領があり、種々の詳細な倫理行為基準を定めている。


3-50
B.事例研究などでは、公刊の書にケースのすべての事実を掲載しても構わない
C.ロールシャッハの図版を本の表紙などに使うことは許されている
E.Clとの間に私的な関係をもつことはよくあることである
4-73・・・「明日放火するつもりだ」と打ちあけたClへの対応
a.関係法規に基づく指定医の診察と保護を申請する
b.Clの信頼を裏切らないよう秘密保持を守る
c.この話をClの家族に伝え、注意を促す
d.放火が重い犯罪であることを伝え、思い止まるように説得する
5-62
a.援助の契約などにこだわらず、いつでも気軽に応じることが大切である
5-99
A.心理検査で知りえた情報のすべてを、Clに伝える方針をとっている
B.企業の相談室で働く臨床心理士が、社員の精神的不健康の早期発見対策として、社員全員に強制的にある性格検査を実施している
D.心理検査を実施する時は、あらかじめClが何を調べられるのか知るとバイアスがかかるので、その実施理由は知らせないことにしている
6-94
A.経験を積んで熟練すると、面接の内容については十分記憶しているので、毎回の面接記録は回数と時間を記録すればよい
B.面接記録は貴重な資料であるので、カルテの紙面を気にせず、できるだけ詳細に記録しなければならない・・・「気にせず」がまちがい?
D.医療機関において、医師の依頼によって行った面接や心理検査の記録は永久に保存しなければならない
9-92
A.臨床心理士は、業務を行うスペース(施設・部屋)をClに明示することが必要である。これ以外の場所において、最善の臨床心理行為を行ったとしても、専門的行為とはみなされない
B.大学院において臨床心理学を履修するコースに付設されている実習施設は、「研修・指導内規」の制定を法により義務づけられている・・・「法により義務づけられている」が誤りでしょう
10-65
A.個人開業の場合、他の関連機関やClからの紹介が重要である・・・「Clからの紹介」がまちがい???
B.面接料金の設定に関しては、Clの事情に合わせるために事前に一定料金を設定してはならない
D.個人開業の場合は、キャンセル料は大きな治療抵抗を引き起こしやすいのでなるべく設定しないほうがよい
14-100
B.臨床心理士の倫理綱領にもとる行為をした場合、倫理委員会で審判に課せられ、規律違反の程度により厳重注意、一定の期間の登録停止、登録の抹消の三種がある。今日まで、倫理綱領違反による登録抹消の臨床心理士はいない・・・いる、そうですね(2人?)
D.APAの倫理行為に関して、最も留意されているのはClの性的関係についてである。しかし、わが国では、Clのプライバシーをどう保証するかに最も関心がもたれている・・・どこがまちがいかわかりません。どなたか教えてくださいm(__)m

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コメント

ちなみに・・・臨床心理士の登録抹消された人は、過去に7人に至るそうですよ・・・。(by心理臨床大事典 改訂版)

投稿: moomin | 2004.10.05 18:56

抱っこひもで娘をくくりつけて勉強中です(^^;最近だっこしないと泣くのよねえ・・・あんまり書き物とかできないので、ひろみさんのHPを見るのがすごく貴重な勉強時間になっています。

ところで、14-100ですが、登録抹消の臨床心理士さんのひとりは男の人で女性のClと性的関係を持ったそうです。面接中にClから「抱きしめて欲しい」「胸をさわってほしい」などと激しく求められ、性的関係にまでいってしまったそうです。なので、日本でもCLとの性的関係について留意することが必要なのではないでしょうか?(なんだか、女性週刊誌のような話題ですが、実話のようです・・・)
あとは、事例報告でうそをついたひとが、なんらかの処罰をうけたような・・・

投稿: かりん | 2004.10.04 19:18

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