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2004.10.03

法律・倫理-地域援助、コンサルテーション

問題番号(年度-番号): 3-48,4-76,5-89,8-96,10-91,13-95,14-98



3-48・・・地域社会における心理臨床的危機介入の必要条件
a.サービス機関は対象となる地域社会と、地理的にまた心理的に近くにあることが望ましい
b.サービスが即座に利用可能であるようにする
c.地域社会に存在する様々なサービス機関との連携による積極的アプローチが重要である
e.専門的役割の柔軟性と融通性が大切である
4-76
A.コンサルテーション活動は、地域社会における臨床心理学的活動の一形態である
C.コンサルタントは、コンサルティの担当するClと直接に接触しないのが普通である
5-89
A.地域住民に対して行われる精神保健に関する啓蒙・普及活動は、精神障害についての第一次予防活動の一種ということができる
B.問題を抱えた人を早期に発見することは、第二次予防の一つである
C.精神障害者に対するデイケア活動は、第三次予防の一つである
8-96
臨床心理的地域援助で必要なcrisis interventionは、独自の理論と目的を持つ心理援助法である。特筆できる創始者はいないが、戦争神経症者への治療援助法の開発や、自殺予防活動の展開のなかで、徐々に形づくられてきた。理論化にはLindemann, E.とCaplan, G.の理論が貢献している
・・・よく調べられていません。どなたか教えてくださいm(__)m
10-91
C.コンサルテーションを受けているケースに対する最終責任はコンサルティ側にある
D.コンサルタントは、個人臨床の経験とともに、組織や集団への働きかけの知識、経験をもつことが必要である
13-95
A.生活の質(QOL)とは、当事者の価値基準や判断によって生活の価値を評価するもので、自己決定権を保障し、主体性と自立性を重んじる
C.ピア・カウンセリングとは、当事者や障害者が仲間同士の間での生活技術や方法を伝達し、支え合うことを指す
14-98
A.コンサルテーションと心理療法の違いは、前者がパーソナリティそのものを問題にはせず、課題中心で時間制限のもとに対応するところにある
C.コンサルテーションとSVの違いは、前者が異なった専門家の間で行われる相談援助活動であるのに対し、後者は、同一職種の経験のある者とない者との関係で成り立っている点である


3-48
d.一人の臨床心理士によって、すべての対応をするのがよい
4-76
B.コンサルテーションを受けている事例については、Clに対する最終責任はコンサルタントにある・・・Clの最終責任はコンサルティにある
D.コンサルタントは、コンサルティの抱える課題を解決すると同時に、コンサルティ自身の人格の成長をはかる・・・ちょっと?
5-89
D.日常ストレスの予防対策は、第四次予防の一つである・・・第四次予防はない、ストレス予防なら第一次か?
E.精神障害の多くは原因がわかっていないから、精神障害の発生予防は不可能である
10-91
A.コンサルテーションの目的は、コンサルティの人格的成長と個人的な問題の解決を援助することにある
B.コンサルタントとコンサルティの関係は、SVにおけるスーパーバイザーとスーパーバイジーの関係と同じと考えて良い・・・専門性が違う
13-95
B.エンパワーメントとは、当事者の立場に立ち、当事者の希望の実現のために代弁したり、当事者自身が問題解決できるように情報提供したりする権利擁護活動である・・・記述はアドボケートのこと
D.アドボケートとは、当事者が個として、または集団として力をつけ、社会の中で暮らし、活動していくことである・・・記述はエンパワーメント
14-98
B.コンサルテーションと管理(administration)に共通しているのは、上下構造が存在することと、最終責任はコンサルタントや管理者の側にあることである・・・コンサルテーションには上下構造なし、最終責任もなし
D.コンサルテーションとSVに共通しているのは、コンサルタントとSVが、ケースに対する責任をもっているところである・・・どちらもケースに対する責任を持たない

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コメント

ひろみ様

 はる(名古屋)と申します。
8-96の「危機介入の問題」でいい説明の載っているHPを見つけましたので、報告します。

「危機介入の歴史」
 危機理論が理論として構築される以前に、危機に対する考え方が系統化され、方法論的な体制が整ってきたのは、第一世界大戦の頃からといわれる。戦士たちの精神症状に対し、応急的・短期的な精神医学的接近が行われるようになった。その実践は、アメリカのフランス遠征軍の精神科顧問であったサルモン(Salmon TW)に代表される。彼らの治療はかなり有効で、戦争神経症の60~75%は7日以内の短期治療で通常任務に復したといいます。このときの経験から、戦場に於ける精神医療の原則として、即時(immediacy)、接近(proximity)、見通し(expectancy)の3つがあげられました。後に繋留(concurrence)と委任(commitment)が加わり、この5つの原則は、危機介入の基礎概念として発展していく。
 リンデマン(Lindemann E)は、1942年のボストンで発生した、ナイトクラブの火災で死亡した493人の家族らの反応についてまとめた。この反応プロセスは、急性悲嘆反応として表現され、一連の悲嘆過程を理論化していくための基礎となった。さらにリンデマンは、死別された人々の悲嘆反応が遅滞するのは、その人が悲嘆作業(grief work)を適切にしたかどうかによって決まってくることを発見し、悲嘆作業が正常に進むコースについて記述した。
 キャプラン(Caplan G)は、情緒的平衡状態は、自我機能の一つの側面によって維持されているものだとし、精神的健康状態を左右するもっとも大きな要素が、この自我の状態だと述べました。この自我の働きによって、人は絶えず均衡状態を維持しようとし、様々な問題を解決しようとしているのです。つまり、人は精神の恒常的なバランスを保つ機構を持っているので、問題に直面したときには一時的に逸脱することがあっても、やがてバランス状態に戻ります。ところが、問題が大きくそれまでの解決方法では乗り切れぬような事態に直面すると、その困難さに立ち向かうための対処技能のレパートリーとのバランスが崩れ、危機が促進されるというのです。不均衡の状態は、不安、恐怖、罪、恥、絶望などの感情を伴いながら、緊張が生じ、不快が知覚されていく。
 以上のリンデマンの急性悲嘆反応に関する研究とキャプランの危機概念は、地域精神活動における実践を通し、予防精神医学の分野の中で発展していく。リンデマンとキャプランによって示唆された考え方は、現在も受け継がれています。そして今日、危機理論といえば、この二人の人物が構築していったという認識をされるようになった。
 地域における自殺予防運動の始まりは、1953年のイギリスにおけるサマリタン運動の創設や1958年のアメリカはロサンゼルスでの運動などがあげらる。日本でも1971年に東京でいのちの電話が開設され、全国的な電話相談として広がっていった。
詳細は、(http://crisis.med.yamaguchi-u.ac.jp/history.htm)へ

投稿: はる | 2005.02.19 08:19

8-96
危機介入理論についての問題

Lindemann, E.とCaplan, G.はもともと地域精神衛生や予防精神医学に多大な貢献をした。

○Caplan, G.の危機理論
「危機状態とは、人生上の重要目標が達成されるのを妨げられる事態に直面した時、習慣的な課題解決法をまずはじめに用いて、その事態を解決しようとするが、それでも克服できない結果発生する状態である。」

4-76
D.コンサルタントは、コンサルティの抱える課題を解決すると同時に、コンサルティ自身の人格の成長をはかる
⇒人格の成長までは目標としないのではないでしょうか?

投稿: ようこ | 2004.10.04 22:14

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