勉強方法-過去問
今年の問題は過去問をやっていても解けない!というのが、すべての方の感想だと思います。
過去問をやっても、問題は解けないのか? 考えてみたいです。
残念だった方の中に、過去問は90%以上解けていたという人がいらっしゃいます。それでも問題ができないならば、過去問をやることは無駄なのでしょうか?
サリーさんがコメントしてくださったことがヒントになると思いました。サリーさんのコメントを引用します。
私の勉強方は、過去問をしらみつぶしにやったことです。でも、皆さんもおやりになったのだと思いますが。。。過去問題にでている、人物、事柄、療法、テスト法、すべてについて、調べました。ひろみさんも調べられていたので、突き合せをさせていただきました。それをほとんど、全部覚えました。他は、特別なことはしませんでした。(引用以上)
つまり、過去問の知識は「点」なのです。しかし、「点」を集めれば「面」に近づいていくので、「点」をそれなりに集めることは意味があります。でも、過去問はすべて公表はされていないし、それだけでは少し足りないようです。また、受験する年に再び同じ「点」から出題されるとは限らないからです。たとえばMMPIは過去問では少ないですが、あんなに出題されていました。今までも出ていたのかもしれません。過去問だけでは足りなかった、でも、全く出ていないわけではなかったのだからもっと勉強しておけばよかった、よい例だと思います。
サリーさんの「しらみつぶし」とは、そんな「点」と「点」を結ぶ、あるいは間を埋める作業であったと思います。過去問で確認したばらばらの知識を関連づけ、ある程度補い、まとまった知識として再構築できれば、全く同じ問題でなくても対応できる力になるのではないでしょうか。
私の場合、いきなり問題から始めて、分からないところを調べて確認していくという過去問中心の勉強でしたが、最後には、参考書を読みました。いきなり参考書を読んでもなかなか頭に入らなかったことも、問題でやってからだと、理解しやすかったりしました。そうする中で、「点」と「点」がつながったり、間が埋まったりと徐々にしていったのでは、と思います。
始めすごく時間かかります。でもやみくもではなく、項目を整理してやっていけば、後になるほど「点」どうしがつながる速度が速くなっていきますよ。本を読んでも、書いてあることを理解する力が増してきます。
ということで、過去問を表面的にやるのではなく、ある程度の時間をかけて深めましょう!
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コメント
統計に関してのコメントしてもいいでしょうか?
皆さん、とっくに克服されている分野かも知れませんが、
私のはじめの一歩は、混沌としていました。
妥当性や信頼性に関しての一般の本の説明は、その事だけは、わかるのですが、表面的な感じで、応用が利かないと感じました。
そこで、私が持っている心理学辞典の中の、妥当性や、信頼性に関する記載すべてに、付箋紙をつけて、とにかく、パソコンで打ち込み、プリントアウトしました。そして、それらの、意味のない項目を、兎に角、全部読みきりました。そうすると、雲が晴れたように理解ができ、どんな方向から、問われても、明確にわかるようになりました。
その他の、統計に関しての知識は、ひろみさんの資料を全面的に利用させていただきました。m(__)m
投稿: サリー | 2004.10.26 19:57
過去問について私が思うことをかきます。
私は仕事柄、問題を作成する立場でもあるのですが、
臨試の問題形式は、はっりき言ってひどいです。
多肢選択問題の問題文は、シンプルでなくてはならないのに、臨試は一つの文にいろんな内容が含まれていることが多いからです。するとどこが間違いかわかりにくく、曖昧な表現があると惑わされてしまいます。(相関がある場合、因果関係があるかもしれない。の「かも」なんて問題文としてありえません)
私の過去問の利用の仕方は、まず、1回解いてみました。
しかも、時間がなかったので、全年度ではなく隔年で解きました。(H8、H10、H11、H14だったと思います。H13は平均点が低いのでやめました)
採点すると、やっと3割でした(8〜12/36問中)間違えたところを調べ、間違いの文章を正しい文章に直し、正しい文章は、蛍光ペンで引きました。
自分のレベルの低さがわかったので、まず査定関係を重点的に勉強しました。ADHDのせいか同じ事は飽きるので、同時進行であいまに人物関係を仕上げました。その上で、ひろみさんがされてるように、過去問を分類して勉強する事を始めました。分類する上で、H8以降しか勉強していません。古いものは傾向も違い、意味がないと判断しました。(特に法律など。)
分類後、ある年の1問を解き、関連分野をまとめる→他の年度の問題を解いてみる。ということを各分野でやりました。私は調べる為に使った参考書にどんどんマーカーを引いたり書き込んだりして、読んだ証拠をつけていきました。
そうしている頃に、この部屋をみつけました。自分のノートを振り返って、足りないところを補わせていただきました。ロールシャッハも捨てようと思っていましたが、この部屋のおかげで捨てずに勉強しようと思いました(結果がどうだったかはわかりませんが)
試験前直前は、とにかく過去問の中の「正しい文章」を読み、頭に移し込みました。それとキーワードセレクション心理学を2回読みました。
トータルで、過去問は2回しか使っていないというか解いてないです。過去問は全体の約3割分しか明らかにされていません。毎年の最高点は80点前後、最低点は25点前後だったと思います。ということは、2割は誰も出来ない問題?2割は誰でも出来る問題?と思ったのです。それで、勉強する期間が限られていた私は、60点あれば大丈夫だろうと思い、4割を埋める勉強をしたつもりです。
事例問題はあまりやってません。それよりも、障害(精神状態)そのものと過去問中の「正しい文章」の詰め込みをしました。
問題が悪いと批判しても、試験は試験です。出題者の考えに従うしかありません。なので、試験前夜も「正しい文章」リストの見直しに努めました。
これはなんとか一次が通過できたので、書けることだと思います。私がしたことが良かったかどうかなんてわかりません。でも結果はなんとかでも合格でした。とにかく私には時間がなかったのでこういう過去問の利用の仕方をしました。
投稿: ゆら。 | 2004.10.26 13:45
院試の目から過去問のことを書きます。
私の勉強法ですが、まず1冊の論述問題集を買いました。
それを覚えました。論述50題くらいありましたが、
それで軸ができました。
基本テキストは論述の隙間を埋めるために
ざっと読みました。そこに時間を裂くことはしませんでした。
次に志望校の過去問3年分仕入れました。
自分の知識でどの程度解けるか解いてみました。
む、むずかしい。。。過去問解けない。。。。
どうしよう。
次にその学校の先生の専門を調べました。
出題の可能性はその範囲にあると見たからです。
そして、過去問と先生の専門分野の範囲を特定して
論述で作った軸を太くする作業をしました。
そのとき心理臨床大事典を使いました。
木を育てる感じです。
過去問は一つの木だと思います。
そいつをいかに育てるか、
それが大切だと思います。
投稿: しーちゃん | 2004.10.26 06:10