精緻化可能性モデル
説得による態度変化の生じるプロセスに関するモデル。
Petty, R. E. と Cacioppo, J. T. (1986)
「精緻化可能性」とは、説得内容についてその論拠を精緻に吟味する可能性をさし、精緻化する「能力」と「動機づけ」があるかどうかによってその可能性が異なる。
態度変化に至るルートはふたつあり、一つは中心ルート、もう一つは周辺ルート
中心ルート
説得内容を吟味する能力と動機づけが十分にあるとき。
説得内容の論拠を精緻に吟味し、態度変化が生じる。
本質的な認知構造の変化をともなうので、真の態度変化となりやすい。
周辺ルート
説得内容を吟味する能力と動機づけが低い場合。
周辺的な手がかりで態度変化が生じたり生じなかったりする。
周辺的なな手がかり:①説得相手の魅力や信憑性、②検討されている論点の多さ、③自分の過去の行動
本質的な認知構造の変化をともなわないので、表面的な態度変化にとどまりやすい。
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