ローボール法(テクニック)
他人に物事を要請する際に用いられる基本技法の一つ。
最初に魅力的な条件を呈示して相手の承諾を取り付けた後で、その好条件を取り去ってしまう方法。
最初から好条件を呈示しない場合よりも、承諾率が高くなることが Chialdini, R. B. (1975) らの実験で確かめられているので、承諾先取り法とも呼ばれる。
Chialdini, R. B. (1975) らの実験
大学生に電話をかけて、「心理学の実験に参加してほしい。報酬として、5千円払う」と頼み、承諾を得た後に、「実験は朝の5時から始まる」と続く条件と、「朝の5時から始まる心理学の実験に参加してほしい。報酬として、5千円支払う」と頼む条件を比較した。前の条件要請を受けた学生の56%が承諾し、現実に実験室に現れたのは53%であった。しかし最初から時刻を明示して頼んだ後者の条件では、要請を受けた学生の31%しか承諾せず、実際に実験室に現れたのはさらに少ない24%であった。
| 固定リンク
「心理学用語-社会心理学「態度」」カテゴリの記事
- 自己開示(2004.12.03)
- 態度(要素)(2004.11.30)
- スリーパー効果(2)(2004.11.29)
- ドア・イン・ザ・フェイス法(2004.11.28)
- フット・イン・ザ・ドア法(2004.11.27)
コメント
なんでChialdiniの実験なのに報酬が「円」なんでしょう??
投稿: 名無し | 2009.10.09 00:12