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2004.11.12

スリーパー効果

信憑性の低い送り手からの説得も時間が経つと効果が出ること。

メッセージの受け手は、説得直後は送り手の信憑性が低いため、メッセージの内容を割り引いて受け取り、態度変化は生じない。しかし時間の経過とともに、送り手の情報とメッセージの内容が分離するために相対的に説得効果があがる。

例題(国Ⅰ H14)
態度変容に関する記述として最も妥当なのはどれか

1.接種理論によれば、親友の持つ信念に反することを説得するのは抵抗があるので、事前に第三者に同様の説得を試みることで、説得者に免疫ができ心理的抵抗は軽減されると考えられる。
2.恋人から禁煙するように強く説得され、好きな喫煙をやめたという態度変容は、ブーメラン効果によって説明される。
3.あまり親しくない同級生から与えられた情報をすぐには信じなかったが、少したってから、そのとおりであると思い直した態度変容は、スリーパー効果によって説明できる。
4.バランス理論によれば、2人の友人からほぼ同時に遊びに行こうと誘われた場合、心理的葛藤を解消するための抑圧機制が発動されるので、両方の申し出を拒否する行動が生じると考えられる。
5.リアクタンス理論によれば、先輩から、親しく交際している友人とはつきあわない方がよいと忠告された場合、先輩との葛藤を生じないように、忠告に従う行動が生じやすいと考えられる。

解答:3

その他の理論については明日以降順次アップします。

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