セルフ・モニタリング
今日から「自己過程」についての用語に移ります。セルフ・モニタリングから。
Snyder, M. が提出した概念。自己呈示や自己表出行動が社会的に適切かどうかを状況や他者の行動に基づいて観察し、自己の行動をモニターすること。
モニタリングをどの程度行うかは個人差が大きく、これを測定するためにセルフ・モニタリング尺度か開発されている。これによると、セルフ・モニタリング傾向の高い人は、自己の行動が社会状況のなかで適切かどうかに関心が高く、他者のふるまいを指針として自己の行動を調整しがちである。一方でセルフ・モニタリング傾向の低い人は、社会状況のなかで自己の行動が適切かどうかには関心が低く、自己の感情や安定した態度に基づいて自己の行動を決定する傾向が強い。
セルフ・モニタリング尺度
①自己呈示の社会的適切さへの関心
②状況の適切な手がかりとして社会的比較情報への注目
③自己呈示や表出行動を統制する能力
④特定の状況における上記の能力の使用
⑤相手や場面が変わった場合の表出行動の変化の程度
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