自己評価維持モデル
Tesser, A.
人は肯定的な自己評価を維持しようと動機づけられる、という基本仮定に立って、個人がいかに自己評価を維持、高揚させようとするかを扱うもの。
人が自己評価を維持・高揚させるために起こす認知的、行動的な変化を、「他者との心理的近接度」「自分と他者の遂行」「遂行の自己関連度」の3点から捉えようとする。
自己関連度の高い領域:
心理的近接度の高い他者の優れた遂行→自己評価↓(比較過程)→近接度↓、課題に対する自己関連度↓
自己関連度の低い領域:
心理的近接度の高い他者の優れた遂行→自己評価↑(反映過程)→近接度↑、自己関連度↑
親友(心理的接近度が高い)同士でも、二人が同じ目標を持っていた場合、一方が成功をすると互いに疎遠になる。目標が同じでない場合、一方が成功したら、二人はますます接近する。
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