心理学史-連合主義
心理学史の過去問での出題は
H3-1,H5-2,H10-22,H12-1
です。H5,3は基本的な問題ですが、H10,12は少し難解です。しかし、心理学史の流れやTolman(H10)の位置づけを理解しておけば、問われているポイントもわかります。
今日から大急ぎで順番に解説をしていきます。まずはWundt以前の「連合主義」です。
「心理学の頻出問題」(以下「頻出問題」と略します)でも取り上げられていないので、概説に留めます。
連合主義はイギリス経験論哲学に由来し、経験主義または連想主義とも呼ばれる。イギリスを中心として18c~19cにかけて興隆した。
心理現象をすべて要素的な単位の結合から成立するものと考え、意識も観念の連合の法則により説明する。
19cに完成したが、Wundt, W. らの実験心理学の興隆により下火となる。
Hobbes, T. (1588-1679)・・・唯物論的機械感『リヴァイアサン』
Locke, J. (1632-1704)・・・イギリス経験哲学を確立
Berkeley, G. (1685-1753)・・・主観的観念論「存在することは、知覚されていることである」、「モリヌークス問題」(触覚によって立方体と球を区別できる生まれながらの盲人が、後に目が見えるようになったときはたして視覚だけで立方体と球を区別できるか)
Hume, D. (1711-76)・・・無神論者、いっさいの知識は経験に基づく
Hartley, D. (1705-57)・・・経験を感覚と観念にわける
Mill, J. (1773-1836)・・・感覚と観念を要素として、抽象、想像、信念など高次の精神作用から快・不快までを機械的な連合により説明
Mill. J. S. (1806-73)・・・Mill, J. の息子、心的科学
Bain, A. (1818-1903)
Spencer, H. (1820-1903)
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