新行動主義
Watson との相違点
1.Watson よりも洗練された方法論に基づいて、体系的な理論構成をめざした
2.心理学の対象である行動を、分子的ではなく、巨視的行動としえ捉えた
3.刺激と反応の関係を機械的にではなく、力動的に捉えようとした
4.心理学を生理学に還元しようとせず、心理学自体のレベルで構築しようとした
Tolman, E. C. (1886-1959)
SとRの間に媒介変数を組み込む
「サイン・ゲシュタルト」、「認知地図」
認知的行動主義、目的的行動主義とも呼ばれる
『動物及びヒトにおける目的行動』(1932)
『頻出問題』の記述
生活体の行動の基本的特色として、特定の対象もしくは目標に向かって方向っけられているという目的的特性を強調した。また、生活体が目標に向かってどんな手段を選ぶかということは、その場面の手段ー目的関係の認知に依存していると考えた。(p.20)
Tolmanは認知説の立場を、Hullは連合説の立場をとった。(p.22)
従来の行動主義は分子的であり、また、行動の目的性を見逃していると批判して、行動を全体的概念で把握、分析する立場をとった。(p.23)
Hull, C. L. (1884-1952)
仮説演繹法による理論体系の構築。ハルの公準
動因低減説
『行動の原理』(1943)
『頻出問題』の記述
演繹的理論体系の形式化と数量化に努めた点に、他の新行動主義者に見られない特色がある。学習理論の分野では、新行動主義者の中でもとりわけ大きな影響力を持つ理論家として評価されている。(p.20)
Tolmanは認知説の立場を、Hullは連合説の立場をとった。(p.22)
心理学は行動の学であるとし、その方法は先験的原理から出発し、演繹的に仮説を立て、これを実験によって検証し正しい結果を積み上げていく仮説演繹法をとった。
Skinner, B. F. (1904-90)
オペラント行動
オペラント条件づけ
『有機体の行動』(1938)
『頻出問題』の記述
いかなる条件の下でいかなる行動が生じるかについての秩序立てられたデータを収集することに研究の主眼点を置いた。こうした特徴から、彼の立場は記述的行動主義とも呼ばれる。(p.20)
直接観察しうる刺激と反応との観察に基づいて帰納的に法則を求め、仲介変数的な構成概念は心理学にとって必要ではないとし、純粋に操作的な行動主義に徹した。(p.22)
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