心理学史-生理学的研究と精神物理学
心理学史という観点だけでなく、一般心理学の知覚に関する基本でもある。
●生理学的研究
Muller, J. P. (1801-58)・・・特殊神経エネルギー説
感覚は、外界の刺激が生じさせる神経の興奮の結果間接的に生まれるものであるという説。
『頻出問題の記述』
感官知覚の直接の対象は、神経の中に起こされた特殊な状態にほかならず、神経それ自身によって感じられたものであると説いた。(p.16)
Helmholtz, H. L. F. (1821-94)・・・エネルギー保存の法則、ヤング・ヘルムホルツの三色説
●精神物理学
Weber, E. H. (1795-1878)・・・ウェーバーの法則、『触覚論』(1834)
人が感覚的に弁別できる最小の差異(弁別閾ΔI)は、原刺激(I)の値に比例する
ΔI/I=k(一定)
例: 100gの物に対して102gの物ならばその差に気づくことができるが、150gの物なら153g、200gの物ならば204gにならなければ、その差に気づくことはできない。
Fechner, G. T. (1801-87)・・・フェヒナーの法則
感覚強度(E)は、刺激の物理的強度(I)の対数に比例する
E=klogI
例: 10gの重さのものを感覚的に2倍の重さに感じるには、物理的に2倍である20gではなく、100gにしなければならない。
精神物理学的測定法(極限法、恒常法、調整法)・・・重要なようですが、ごめんなさい、よくわかりません。m(__)m
『頻出問題』の記述
物質の世界と精神の世界の関係を精密な実験的方法で研究し、両者の量的関係を明らかにして精神物理学を打ち立てた。(p.16)
※『頻出問題』p.14のBesselについて
Besse, F. W. (1784-1846)
ドイツの天文学者、観測時間に見られる観測者個人の固有の誤差を明らかにし、個人差を修正する個人方程式(1820)を提出した。
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