心理学史-行動主義成立までの流れ
心理学において動物を使うようになったのは行動主義の時代からであるが、その流れに影響を与えた動物心理学や比較行動学の流れも重要
1.Pavlov, P. の条件反射の研究
2.Morgan, C. L. のモーガンの公準
3.Thorndike, E. L. の試行錯誤学習の研究
4.Lorenz, K. の刻印づけ(刷り込み)
また
機能主義心理学も行動主義に影響を与えた
Pavlov, P. (1849-1936)
ロシアの生物学者。消化腺の研究で1904年、第一回ノーベル医学賞受賞。条件反射の研究、古典的条件づけ。
Morgan, C. L.
モーガンの公準、Romanes, G. J. が動物にはヒトと同様に知的能力があると推定、動物の知的行動は人間と連続していることそ示そうとしたのに対して、提唱した。「いかなる場合でも低次の心的能力による結果と解釈できる行動を高次の心的能力の結果として解釈してはならない」と定めた。これ以降動物心理学は心的過程への推測を排し、客観的な方法論を模索する方向へと進むことになった。
『頻出問題』の記述
心理的尺度において下位にある心的能力の作用の結果として解釈しうる動作は、上位のそれの結果として解釈してはならないと説いた。(p.16)
3.Thorndike, E. L. (1874-1949)
コロンビア学派の機能主義者。アメリカによおける実験動物心理学の開祖。問題解決は推論や洞察によるのではなく、試行錯誤により刺激と反応が連合する過程であると主張。
4.Lorenz, K.
オーストリアの比較行動学者。カモやアヒルのような離巣性の鳥類のヒナが、孵卵直後の一定期間内に初めて見た動く対象に追随反応をし、愛着を示す現象、刻印づけ(刷り込み)について報告した。刻印づけは初期学習のひとつで、刻印づけられた対象への追随追従は長期にわたって続き、追随の対象を変更できない不可逆性を持つ。
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