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2005.01.14

行動主義

Watson, J. B (1878-1958) が(Cattel, J. Mc. の招待で)1912年、コロンビア大学において講演「行動主義者の立場から見た心理学」(翌年学術雑誌に掲載)を行ったのが、行動主義の誕生と言われている。

基本的立場
・心理学は「意識」ではなく客観的に観察できる「行動」を対象とすべきであり、心理学の目的は人間および動物の行動の予測と制御である。
・内観法の排除・・・心理学では、観察、実験、テストなどの客観的方法のみを用いるべきである。
・心的な概念の排除・・・心理学では、すべての刺激・反応・習慣などの行動的概念をもちいなければならない。
・行動は反応という要素からなり、反応は腺の分泌と筋肉の運動からなる。反応はそれを引き起こす刺激によって決定論的に決まる。S→R指向
・心は行動の随伴現象にすぎない
環境主義
 行動の説明において、遺伝の影響を最小限に見積もり、環境の影響を最大限に見ようとする考え方。

『頻出問題』記述
心理学の研究目標は、刺激と反応との関係についての法則を明確にすることであると考えた。また、受容器と効果器のような有機体の抹消部位に生起する事変や過程に重点を置いており、彼の行動主義は抹消主義といわれている。(p.20) 
伝統的な連合という言葉を用いながらも、それを客観的に観察しうる環境と行動間にしょうずる連合とし新しく位置づけ、方法論としては動物実験への道を開いた。(p.23)

※Watson は1915年、37歳でアメリカ心理学会会長に選ばれたが、1920年、女性問題で大学を去ることに・・・その後広告業界に関わり、広告代理店の副社長にまでなったそうです。

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コメント

しーちゃんさん、どうもです~。
インターネットがまた使えませんでした。まる3日!! 今日は疲れたし、明日は朝早くから深夜まで出かけます・・・新規記事は明後日になるかもしれません。みなさん、ごめんなさい。

一般心理が弱いのは、社会人大学院生の泣き所だと思います。でも、私は「頻出問題」だけでは、説明が少なくてわかりません。結局「しけしん」や「キーワードコレクション」をくり返し読んでいます。
またお話しましょう!

投稿: ひろみ | 2005.01.18 00:14

ひろみさん、
頻出問題なかなかいいですね。

院試を考えると
臨床心理学の部分は弱いので他で補強しないといけないと思うけど、
それ以外の一般心理学の部分は
コンパクトに整理されていて
これだけやってればオッケーな気がします。

これまで私の中で、
まとまりのなかった一般心理学の内容が
すっきりまとまった感じです。

フェヒナーさんは好きなんですよ。(フロイトよりも)
病気から回復したあとの彼は実にいいと思います。

ところで心因・内因に関する質問はどうでしょうか?
他の人にも聞いているのですが、難しいみたいですね。
大学のときのバンド仲間が内科医やってるんだけど、
聞いてみようかな。

投稿: しーちゃん | 2005.01.15 11:55

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