ゲシュタルト心理学
勉強が中断していてすみませんでした。今日で、心理学史は終了したいです。
ゲシュタルト心理学の成立の背景:
1.形態質の研究・・・Ehrenfels, C. (1859-1932)
全体を構成する部分や要素が変わっても、一つの全体は、あるまとまりとしての性質を持ちつものを形態質(またはゲシュタルト性質)と呼ぶ
『頻出問題』の記述
感覚要素の上に構成された表象複合体の持つ性質を形態として認め、各種の形態特性を明らかにしようとした。(p.25)
2.実験現象学: 現象の記述と分類に止まった
図と地・・・Rubin, E. J. (1886-1951)
色彩の見え方の研究・・・Katz, David (1884-1953)
直観像の研究・・・Jaensch, E. R. (1883-1940)
ゲシュタルト心理学の三巨頭
Wertheimer, M. (1880-1994)
Kohler, W. (1887-1967)
Koffka, K. (1886-1941)
ゲシュタルト心理学成立の年
1912年 Wertheimer 『運動しに関する実験的研究』
基本概念:
1.要素感・恒常性仮定の否定
要素感・・・心的現象は要素の総和から構成される
恒常性仮定・・・末梢器官に与えられる外界の刺激と感覚は固定した一対一の関係で対応する、という説。一定の刺激に対して、機械的に必ず一定の感覚が生じると仮定。
2.「ゲシュタルト」概念の提出
要素に還元できない、全体としてのまとまりから醸し出される構造的特性。要素は全体の中でどのように位置づけられ、どのような役割を持つ部分となるかによって、その性質が変わってくる。
Wertheimer, M. (1880-1994) ヴェルトハイマー
仮現運動の研究
体制化/郡化(視野の中に多くの対象が同時に存在する場合、一般にそられはまとまりとして知覚されること)
プレグナンツの傾向・・・視野の中で視覚が形成されるとき、全体として最も簡潔な秩序あるまとまりをなそうとする傾向
『生産的思考』(1945)
Kohler, W. (1887-1967) ケーラー
『類人猿の知恵試験』(1917)・・・洞察、見通し、道具の使用など←→問題解決行動は試行錯誤により漸進的に学習されるとする行動主義的な考え方と対立
『心理学における力学説』(1940)
『頻出問題』の記述
心理的現象的事実とその対件として考えられる大脳の生理的過程とは同型であり、ともに同様の特性を持つと説いた。→心理物理同型説(p.?)
知覚的事象は場の理論に従う大脳の神経生理的過程に対応して生ずる。→同上(p.24)
Koffka, K. (1886-1941) コフカ
ゲシュタルト心理学に関する英語による最初の論文を発表
『ゲシュタルト心理学の原理』(1935)
Lewin, K. (1886-1941) レヴィン
場理論とグループダイナミクス→Festinger への影響
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