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2005.02.13

援助者として燃え尽きないために・・・

今日(2月12日土)は、私がやっているグループのオープンセミナーでした。タイトルは「PTSDってなに?」講師は「心的トラウマの理解とケア」の執筆者の一人でもあり、私の指導教官で精神科医の岩井圭司さんでした。
参加者が50名以上という大盛況だっただけでなく、中味も、講演の内容はすばらしかったですし、当事者である参加者の方が安心して発言できる雰囲気をつくれたことなど、私にとってはとても満足のいくものでした。

詳しい内容はグループ関係のブログでまとめますので、またご覧下さい。ここではみなさんに、講師が最後に話した援助者のための貴重な警鐘と助言を紹介します。

援助者は決して「特攻隊」になってはならない=自分を犠牲にしない。そのために大切なことは、「自分をしっかり大切にすること」。
そして「援助している自分はいい人」と思わないことも大切。ライヒマンは援助者は決して「援助の技術がすぐれていることにプライドをおいてはならい」と警告している。なぜならば、いくら援助の技術がすぐれていても、常に誰に対してもふさわしいいい援助ができるとは限らないからだ。そのときプライドがあると、自分がゆらいだり、せっかく援助しているのに回復しないClが悪い、という感情まで生じてしまう。そうならないためには、援助者は「ささいことにプライド」を置ければよい。たとえば、ガーデニングが得意とか、料理に自信があるなど、小さなことにたくさん自信を持っていれば、ゆらぎのない自分を保つことができる。

細かい表現まで忘れてしまって再現できませんでしたが、このような内容でした。私の編み物自慢も、まんざら無意味ではないなぁと思いました。(今は全く編んでいませんが(^_^;)

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臨床について」カテゴリの記事

コメント

以前、院試の論述でトランジション技法について質問しましたが
こないだ、トランスにいれない催眠カウンセリングのWSでその技法についてようやくわかりました。
参考になればと思いアップしました。

トランジション技法とは、面接場面でClの変化を促すために用いる技法で、
「~と願っていたら、~となっていくよ」とアプローチするものです。
これは一種の他者暗示ですが、それが自然と自己暗示になることによって
Clの認知が変化し習慣化を促すことを目的にしています。

このアプローチは簡単なんですが、自分としては、使うとなるとかなり難しいです。
Clの防衛が解きほどかれていて
Clの生の気持ちがあぶり出されている状態で、
自然でいて、しかも、Thの本心で(口先でなく)、Clへ返す言葉の中に
そいつを乗せる、という条件のもとに使える言葉だからです。

私的な感想ですが、
このアプローチの前提としてThに求められるものは、
ロジャースの共感、自己一致をしながら、
もう少し進んだ状態、
ハコミセラピで言うところの「マインドフルネス」や「ラビング・プレゼンス」などの状態に居ることだと思っています。
(そのためにThは精進せねばなりません。)

Thがまずその状態になって、
M.エリクソンや神田橋さんの言うところの「Clの観察」をしながら、
そこへ導いていくような感じです。あくまでCl中心に、ムリなく、自然に、です。
詳しく言うとかなり長くなるので、
興味のあるかたは、個人メールをいただければ
お教えします。

投稿: しーちゃん | 2005.03.05 17:58

ちょっとご無沙汰してました。
頻出問題の勉強はちょっとお休みで、
ロールシャッハのコーディング練習と催眠のセラピに明け暮れていました。
これからますます実践の時間が増えそうですが、
復習しないとすぐ忘れるので、勉強部屋で勉強させてくださいね。

さて、以前、私が内因と心因について質問しましたが、答えがわかりました。
大学時代のジャズ研仲間で、今は母校の医学部で先生やってるやつに聞きました。
(彼のピーターソンばりのアドリブをバックでサポートするのは辛かった。。。笑)
日本では糖尿関係でちょっと名が知れているやつですが、
そいつでも精神科の内容は難しかったらしく、彼の知り合い(たぶん教え子)の臨床心理学科で教えている精神科医の人から答えをもらいました。

そのままコピペしておきます。参考図書なんかも教えてもらいました。

ここから****************

・・・・外因、内因、心因について質問・・・・・

1)内因は分裂病やうつ病(内因性うつ病)、心因は神経症や心因性うつ病が入ると
思うが、境界例などの人格障害は内因と心因のどちらに分類されるか?

2)適応障害は心因性うつ病と同じか、それより軽い同類のもの、とみてよいか?

3)DMS-IVはアメリカ人のためのものだから日本人にはそのまま当てはめるのはどうかと思うが、精神科でも常識になってるのか?

4)カーンバーグの人格水準の分類に、神経症的、精神病的、境界性的がある。分裂
病や内因性うつ病は精神病的人格水準だと思われるが、境界例以外の人格障害はどこ
に分類されるか?

5)うつ病は、内因性と心因性の2種類に分けられると思ってよいか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上○先生からの回答

なかなか説明しにくく、むずかしい質問ですが、とりあえず、以下のように回答いた
します。

■回答・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1)人格障害をはじめDSM-IV-TRでは、外因・内因・心因などの原因を原則とし
て問いません。強いていうなら、人格障害は「内因+心因」ということになるでしょ
うか。
2)適応障害は、ストレスなどに対して適応できない状態で、気分障害と診断できる
ほど重症でないものを指します。したがって、適応障害が軽い心因性うつ病と理解さ
れても、あながち間違いとはいえません。
3)DSMは、アメリカ精神医学会が作成したものですが、研究においては今や世界
を席巻しています。日本でも臨床を含めて定着したといっていい状況です。文化など
の差についての記載もすこしはあります。なお、日本における公式統計はICDで
す。
4)カーンバーグの「人格水準」の分類は精神分析の理論を基にしており、一般の精
神科臨床ではあまり使われません。精神疾患(あるいは人格障害)と「人格水準」は
別の次元の話となります。たとえば、ある種の人格障害のある人は、神経症的人格水
準のこともあれば、境界人格水準のこともあります。
5)上述のように原因を問わないDSMでは、うつ病を内因と心因には分けません。
ただし、うつ病の発病については、素因(脳の疾患脆弱性、遺伝、病前性格、他)に
なんらかの誘因(ストレス、環境、他)が関係することが多いといわれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すでに読まれていると思いますが、読みやすい一般向けの精神医学の教科書としては
つぎのものがあります。
小此木、深津、大野(編):心の臨床家のための 改訂 精神医学ハンドブック.創元社、
2004.
山下格:精神医学ハンドブック(第5版).日本評論社、2004.

また、手軽な読みものとしては、つぎのようなものがあります。
野村総一郎:「心の悩み」の精神医学(PHP新書).PHP研究所、1998. 
野村総一郎:精神科にできること(現代新書).講談社、2002.
大森徹郎:精神科外来.(角川oneテーマ21)2005.
笠原嘉:精神病(岩波新書).岩波書店、1998.
森山公夫:統合失調症(ちくま新書).筑摩書房、2002.
笠原嘉:軽症うつ病(講談社新書).講談社、1996.
大野裕:「うつ」を治す(PHP新書).PHP研究所、2000.
芝伸太郎:うつを生きる(ちくま新書).筑摩書房、2002.
野村総一郎:うつ病をなおす(現代新書).講談社、2004.
三木治:「軽症うつ病」を治す(新書y).洋泉社、2004.
笠原嘉:退却神経症(現代新書).講談社、1988.
小西聖子:トラウマの心理学(NHKライブリー).日本放送出版協会、2001.
磯部潮:人格障害かもしれない(光文社新書).光文社、2003.
岡田尊司:人格障害の時代(平凡社新書).平凡社、2004.
岡田尊司:パーソナリティ障害(PHP新書). PHP研究所、2004.

投稿: しーちゃん | 2005.02.23 08:39

みかんさん、いらっしゃ~い。
コメントありがとう。うれしいです。
これからは臨床についていろいろ話し合う場も欲しいなぁとカテゴリーを追加しました。ときどき覗いてみてください。またお話しましょう!

投稿: ひろみ | 2005.02.16 14:04

おひさしぶりです。みかんです。久々に来て見ました。このタイトルをみて、無償にひかれてしまいました。そうそう!!というような。私もその場にいたかったくらいです。

援助者自身が健康を保っていることの必要性をここのところ非常につよく感じています。援助者で健康で元気いっぱい、はつらつという人が多いわけではないので・・・。援助するということは、とくに意識しなくとも心身ともに負担なのだなとかんじることがあります。

ですから、ひろみさんの編物のように自分にとってこれが得意、これが自慢のようなものがあるということがとても大事というのは私も実感します。

私の場合なんなんでしょう。最近はリラックスリラックスとそっちにばかりいって気持ちや体を休ませることにいってしまって、自分が取り組めるものがなかったかもしれません。

何か楽しい時間をすごせるものが見つけられるとよいのですが・・。興味があるものにはどんどんいってみたいですね。

資格をとってみると、とったことの意味を考えてしまうこともありますが、このページにくると基本にもどりますし、また、おなじ道を目指す方の意見に助けられる事が多いです。

これからも燃えつかないようにいきましょう。
(自分に言い聞かせているみたいですが)

それでは。寒い時期ですからみなさんご自愛ください

投稿: みかん | 2005.02.15 21:39

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