6-11と7-10
赤本にのみ掲載のこの2問について、問い合わせをいただきました。どちらもレスポンデント条件づけに関する問題です。
たぶん赤本の14より前の版に掲載されているはずです。青本になぜ載らなかったのか、理由は不明ですが、6-11については、出題ミス疑惑があります。
無視してもいいのですが、あると知ってしまったらどんな問題か知りたくなる人もいらっしゃるでしょう・・・キー打ちが早いのだけが自慢のσ(^^;)ですので、みなさんのために入力させていただきます。
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6-11
レスポンデント条件づけによる行動の獲得と消去の過程に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
a.条件づけが進行すると中性刺激は無条件反応を誘発する条件刺激となる。
b.逆行条件づけでは、まず無条件刺激が提示されて、その後に条件刺激が提示される。
c.条件づけが形成された後、条件刺激のみを提示すると、条件刺激は次第に条件反応を誘発することができなくなる。
d.条件反応は条件刺激によって誘発されるが、条件刺激に類似している刺激もある程度の条件反応を誘発する。
e.脱制止とは、条件づけの過程で条件刺激以外の刺激が与えられると、一時的に条件づけが低下する現象をいる。
※この問題は解答ではbになっていますが、a.とe.がまちがいです。
7-10
レスポンデント条件づけに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
a.条件刺激の提示は短時間でうち切られ、一定時間経過後に無条件刺激が提示される手続きを痕跡条件づけという。
b.条件づけが成立すると、条件刺激に類似した刺激が提示されても条件反応が誘発される。
c.条件づけが成立した後、無条件刺激をくり返し提示しても、条件刺激を対提示しないと条件反応は徐々に消失する。
d.脱制止とは、消去期間中、条件刺激の提示中に別の刺激を提示すると減少していた条件反応が一時的に回復することをいう。
e.一定時刻に摂食する行動は、生得的な反応であるサーイカディアンリズムが、レスポンデント時間条件づけによって一日のある時刻と結びつくように形成されたものである。
※解答:c
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コメント
ひろみさん、早速お返事頂きありがとうございました。
確認いたしました。
過去の赤本に掲載されていたのですね。
お忙しいところありがとうございます。
投稿: まど | 2005.10.12 00:39