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2005.05.01

H14問題42と43

はるさんが2月24日の記事にコメントしてくださっています。
遅くなりましたが、お返事です。

H14年度問題42についてです。

はるさん、ロールシャッハのH14問題へのコメントありがとうございます。私は包括システムを勉強したので、片口のスコアの読み方がわからなかったです。今回、本や通信講座もあり、片口式のテキストを購入しました。

事例ではM:ΣC=0:4.25より体験型は外拡型で、感情のままに行動しやすい人ということになります。
ところが裏の体験型を見ると、FM+m=9なので、被験者が認知していない内的傾向があると言えます。
b.の抑うつ気分はについてはC’が抑うつ的な気分を反映するので、FC’=7より抑うつ気分が強いと言えます。
という単純な判断でいいのではないでしょうか。

43は42での判断を踏まえて、もうちょっとつっこんだ解釈になりますね。
はるさんのご指摘通り、Ⅷ+Ⅸ+Ⅹ/R=35より、自己主張はできています。
反応内容から、対人関係に過敏であると考えられます。
F-反応から、状況認識は適切でなく現実とのかかわりは主観的です。
FM+m=9から被験者が認知していない内的傾向はありますが、Fc+c+C’=9.5より潜在的情緒的反応性が高いので、自分の内的葛藤への自覚は乏しいと言えます。
以上から
A→×…前半○、後半×
B→○
C→×
D→○

私が買ったロールシャッハの入門書はとてもわかりやすくてよいです。
小野和雄著 「ロールシャッハ・テスト その実施・解釈・臨床例」 川島書店
「ひろみの参考書」でも紹介しておきます。

包括システムしかやってこなかった人でも、片口のスコアはこの本くらいの解説書を読めばわかるようになりますよ。

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