心理臨床大事典
昨日のイベントに参加できなかった方からのご要望にお応えして、今日から少しずつ、イベントでお話したことや、質問を受けたことへの補足をアップしていきます。
質問にはその場で適切にお答えできなかったなぁと、申し訳なく思っています。あとから思いついたことも含めてまとめますね。
まずは「心理臨床大事典」についての質問から
Q:「心理臨床大事典」を全て覚えれば合格できると聞いた。1000ページ以上ある内容を本当に覚えたら合格できるのか?
ひろみの答え:
「心理臨床大事典」を覚えれば合格できる、ときには、持たなければ合格できないとまで言われる訳は、こんなこといったいどこに載っているの?という内容の多くが、心理臨床大事典にそのまま載っているからでしょう。たとえば、てんかんの棘波(きょくは)、ゲシュタルト療法のさまざまな技法などです。
さて、ほんとうに全て覚えれば試験に合格できるかですが、覚えられるなら覚えたほうが試験に合格できる可能性は高くなると思います。ただし、公表過去問の範囲で今まで一度も出題されたことのない内容が、5割はあるのではないでしょうか。とにかく詳しすぎるので…しかし出題される全分野には対応していません。対応しているのは、心理査定、心理療法、精神症状の主要3分野です。心理学の基礎、統計、法律はカバーできていません。
まず、私の場合ですが、私は「心理臨床大事典」は買いませんでした。休職中の身に28000円は痛かったからです。勉強会の仲間は半分くらいが持っていたと思います。
私もあれば便利だったかなぁとは思います。実は、大学でかなりのページをコピーしました。でも、それほど読まなかったのです。一番読んだのは精神症状のところです。他に参考書をも持っていなかったからです。
買わなかったのは、値段もですが、私にあまりあわないなぁと感じたこともあります。詳しすぎてかえってわかりにくいのです。必要でないことも長々と書かれていて、求めている情報を見つけにくいと感じました。
でも、「査定」と「療法」と「精神症状」、もうひとつ「人物」をこの大事典ひとすじで勉強するのはありだと思います。うわきせずに徹底して読み込んでください。ただしおすすめは索引の活用です。最初から順に読むのではなく、わからない言葉などを、調べて引きまくるのです。一度読んだところは囲んでいくとかして、跡を残すのもいいかもしれません。とにかく分量が多いし、過去問で出たことのないところまで丁寧に読む時間は、たいていの人にはないでしょう。
もし今から買おうかなぁと思われる方は、「ひろみの参考書」にあります。サイトスルーにしていただけたらありがたいです。
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