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2005.05.30

「関係性」ということ

臨床心理士になると、いろんな研修会に参加しなければなりません。私は職場で先週金曜日に1件、日曜日も地元の臨床心理士会の研修に出かけました。少々お疲れ気味です。

でも、勉強になりました。職場のは学校現場における教育相談の研修会でした。SCの先生からとてもいいヒントをいただいたので、紹介しておきます。

「関係性」ということをおっしゃいました。相談には相談する側と受ける側との関係が重要だということです。
学校に、あるいは災害現場にカウンセラーが出かけていっても、関係のない相手に相談しようとは誰も思わない。それは当然だと。生徒は教師に相談します。それでいいのです。SCはまず教師との関係を作って、生徒の相談にのっている教師の相談を受ければよいのです。もし生徒との関係ができれば、そのときは生徒の相談にのることはできます。
災害現場でも同じ、まずは「関係性」。それがないところに相談はありません。

SC自身もネットワーク作りをしなければならないのだと思いました。
私がイベントでお話ししたコンサルティとしての役割とも、少しリンクするかな?

私が今の職場でやっていかなければならない課題についても考えさせられました。思うことはいっぱいあるので、こちらの方にも少しずつアップしていきたいです。

「関係」ということについては、大学院の授業では家族療法の先生から重要性を教わりました。家族療法での考え方ですが、クライエントのこともIPと呼びますが、「家族の中の誰か一人が悪い」(たとえば、不登校になっている子、暴力を振るう子など)というスケープゴートを作る考え方はしません。「関係が悪いからそうなる」と考えるのだと教わりました。そして関係修復の方法を話し合って、家族全体が回復していくのを手助けする過程を学びました。架空のケース(関係が悪い夫婦)の面接の過程を追っていくのですが、なかなかおもしろかったです。

さて私は転勤して2ヶ月ですが、まだまだいろんな先生方との関係ができていません。(実は生徒との関係より難しいです)そこから始めて、もっといろんな仕事ができるようにがんばりたいです。

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