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2005.06.30

心理職と資格について

現在大学の2回生の方から質問のメールをいただきました。
臨床心理士になりたい。でも、臨床心理士で生計を立てられる人はごく一部、ほとんどが非常勤でいつ失業するかもわからない、とまわりから言われ猛反対されたそうです。実際のところはどうなのでしょうか、という質問です。

私の意見ですが、まずその程度の反対でやめようと思うならば、やめた方がいいといと思います。臨床心理士になりたいと思っている人は、とにかく臨床心理士になりたいのです。心理の専門家として仕事がしたいのです。具体的な仕事はあとからついてくると、私は思っています。

ただ、初めから収入がよい訳ではないのは事実だと思います。

私も今の仕事をやめて心理の仕事を始めれば、収入は半分かそれ以下になるでしょう。それで生計を立てられないかと言えば、絶対に無理というわけではないと思います。スクールカウンセラーの時給は5千円が相場ですので、週6時間の勤務を3日すれば、そこそこの収入にはなります。

常勤として病院勤務というのが、ストレートの方には多いのではないかと思いますが、そちらのペイについてはわかりません。ただ、病院勤務はスクールカウンセラーなどよりは安定しているはずです。そして職業と資格は今のところ別で、病院の心理職になるのに臨床心理士の資格は必要とされていません。ですから心理の仕事がしたい=臨床心理士でもありません。

昨日たまたま観たTV(NHKの「ようこそ先輩」)で、ヨットで世界一周をした人が母校の小学生に進路を考える授業をしていました。将来の夢を書かせたあとで、「職業を書いた人がいるけれど、その職業についていったい何がしたいの?」と問いかけていました。

私は就職のことを考えて資格を取ったわけではありませんが、資格を取って「○○がしたい」というのは持っていました。ですから質問下さった方もそのあたりも含めて、いろいろ調べたり考えられたらいいと思います。

私はまだ心理職に鞍替えしていないので、こんな回答ですみません。他の方もご意見をお願いします。

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コメント

4月まで教員でした。30年間の勤務の後退職し、臨床心理士になるために大学院へ進学しました。予防的な授業のできるSC
を目指しています。学校を知らない、子どものことを知らないSCの多いことに少々不満でありました。ならば、教員に具体策が見つけられるような具体的な助言ができるSCに私がなろうと決意しました。先に、他の大学院を出ているので単位の互換ができました。休職は、管理職であったために認められませんでした。現在、学習塾を経営しつつ学んでいます。

投稿: 森田直樹 | 2005.07.03 20:31

病院で働いている心理職です。
お金じゃあないよ。やっぱ、この仕事がしたい、やりたいというのが大事かなあ。お金には見合わないです、現実は。
でも、私が、臨床心理士資格を持っていないという、アイデンティティの問題もあるのでしょうか。いつまでたっても、自信がない。胸を張ってこの仕事をしていると言いづらい。
人との出会い、一つ一つがものすごくうれしいし、勉強です。だからこそ、この仕事を続けていられる。ちなみに、20年続けています(あちこち転々としましたが)。
でも、自分の問題もあるし、家庭の問題もあるし、悩み苦しむことが多いです。こんな仕事をしているのに、自分の子育てすら自信がない。嫁姑の確執も解決できない。
実際、職場で若い子を育てる立場にありますが、3年目位に大きな危機が来ることが多いかなあ。やめるなら、早い方がいい。泥沼にはまりながら、仕事をしていくか、別の道を選択するか。
この仕事は、常に自分に関わってきます。自分に問題のある人はやめたほうがいい。
結局、自分で決めなさい。そして、自分で責任を取りましょう。

投稿: むらむら | 2005.07.03 20:22

H&Lさん、ゆっこさん、ちゃりんこさん、コメントありがとうございます。

「親の猛反対」ですね~。忘れていて、ちょっとえらそうに言い過ぎました。

私は大学を卒業する前、ゼミの教授に呼ばれ大学院進学を勧められました。私自身ももっと勉強したい気持ちがありました。しかし親は猛反対。女には学問はいらない、これ以上なまいきになったら嫁に行けなくなるって感じでしたから。

私は親が反対したからというより、うっとおしい親から早く自立して、自分で稼いだお金で好きな勉強をしようと、今の仕事を選んだのでした。
大学院に通うのにも、仕事を休んでいる間も、お金は大変かかりました。私が経済的に自立していたからできたことだと思います。

余談ですが、あんなに私が勉強することに反対していた親ですが(仕事を続けることについても)、今は私のことを自慢に感じているようです。最近、親に対して経済的に援助する場面もあり、さらに喜ばれています。あきれたものです。
でも、結局、親なりに(親の基準で)私の幸せを考えてくれていたのだと思います。今は反対していても、結果オーライということはあります。

そうでした、私は大学卒業のときは、とにかく経済的自立を最優先にしました。これからどうするかは思案中です。今までの自分の選択で後悔することはありません。

生きていく上で、お金はとても大切です。えらそうなことを言って、すみませんでした。
でも、その反面、私はずっと夢をあきらめないで追い続けてきました。そのために働きました。しんどい思いをしました。だから本当にやりたいことならば「儲からないからやめようか」的な発想は、若い人にして欲しくないなぁと感じてしまったのです。

投稿: ひろみ | 2005.07.02 01:36

長くなりましたが、追加です。

「親の猛反対」はかなり大きな問題だと思います。
臨床心理士になるには、当然ながらオカネがかかります。
ストレートで院まで進んだ場合、自分のおサイフだけで授業料と生活費を支払うのは正直難しい…。
奨学金をもらって寮にでも入ればカツカツながら生活することも可能でしょうが、奨学金が確実にもらえるという保証もありません。(しかも、授業料以外にも出費が多い…。各種学会登録料だけでもかなりの負担になります。奨学金だけでは学会出席の費用までカバーするのは不可能では?本は高いですし…。)
無事卒業できたからこそ「カツカツでも自分の好きな仕事ができて万歳!」と言える私です。「薄給+奨学金返済でもやる気さえあれば問題なし!」などとは口が裂けでも言えません。
それだけの覚悟を!というのも酷な話です。
(もちろん、それだけの覚悟を持って進学されている方はいました)

とにかく、臨床の院生は忙しい…!
学部生の頃より講義が多く、提出物は多く、修士論文を進めながらケースを持ち、勉強会に出席したり学会の手伝いをしたり…。

アルバイトで生活を~ということが難しいのです。

まぁ、金銭云々以前に(臨床に限らず)自身の決めた道に親の理解が得られないことは心安らかではないですし、ね。
理解を得るためにも、自身の難い決意と、それを支える基本的な情報が必要なことは言うまでもありません。

投稿: ゆっこ | 2005.07.02 00:38

私の周りでもほとんどが非常勤ですが、なんとか生計は立てられてます。一人暮らししてる人もいますしね。失業の可能性はあるでしょうけど、臨床の腕を磨いていれば全くの無職になることはないように思います。お金持ちになれる可能性は極めて低いことは確かです。経済的な安定を望むならお勧めしない職種です。因みに、公務員になった友達もいます。こちらは安定してるようですよ。私は心理の仕事がしたかったので普通の会社員を辞めてこの道に進みました。収入は比べ物にならないくらい激減ですが、人生的にはかなり満足しています。

投稿: ちゃりんこ | 2005.07.02 00:05

大学2回生さんの周囲の方は、もしかすると現院生よりも実状を分かっていらっしゃるのではないでしょうか。
インターネットなどで検索をかけると、カウンセリング1セッション6000~10000円などが簡単にヒットします。
何もご存知でない方は「カウンセラーになればこのような収入が…」と考えてしまっても不思議ではありません。
「実際は厳しい」と情報を持たれた方が近くにいらっしゃったのはラッキーなことだったと思います。なぜなら「就職について情報の収集が必要である」ということを早い段階から確認することができたからです。(臨床心理士の資格を取れば安泰!という勘違いさんはけっこういます)
臨床心理士になるための方法は様々な形で示されていますが、心理職につく道は見え難い。頑張って情報収集をして下さい。

大学2回生さんの周囲の方が言うように、実際は甘くはないです。

私は一般病院勤務の心理職についています。給料は良いとはいえません。雇用状態もまだ安定していません。
しかし、何をもって「よい」とするのは人それぞれだと思います。
当然ながら「給与がよい=よい就職」とは限りませんし。

また、例え「間違った選択」なるものが存在したとしても、取り返しのつかないことはありません。「臨床心理士にはなったけれど、別の領域で働きたい」と思えば、そちらに進まれたら良いのではないかと思います。(もちろんエネルギーはいりますが、必要以上に省エネを課す風潮に流される必要はありません)

私はひろみさんとは違い、「具体的な仕事」が先でした。自分のやりたい仕事に就くためには心理に関する専門的な知識が必要である、ということで大学院に進学しました。
現在臨床心理士になりたいのは、臨床心理士を持っていた方が便利な職場にいる(そういう職種を選んだ)からです。

私は、個人に対し「なりましょう」「やめましょう」など、具体的な決定を後押しするような発言はできません。
ただ、どんな道を選ぼうとも「あの時親が反対したから」「あの人がこういったから」といった類の後悔はして欲しくない。情報収集をきっちりして、ぜひ試行錯誤してみて下さい。

投稿: ゆっこ | 2005.07.02 00:03

 資格取得に大学院まで必要とするのに、それが収入に比例しないのならば、特に送り出す親としては考えるものがあるのではないでしょうか。医者は6年、薬学部ももうすぐ6年制になると聞いています。医師免許や薬剤師資格は国家資格だからこそ収入につながる面があります。6年かかる臨床心理士はどうでしょうか。
今回、臨床心理士が国家資格になるかもしれないというみちが開けたことで大幅な条件の改善を期待します。ひろみさんの意見には賛成の部分もありますが、もしそれで生活するのが大変だという現実が一方にあるならば、彼女のこころの揺らぎは私は十分に理解できます。そしてやめておこうという選択に到るならばそれはそれで正解ではないでしょうか。

投稿: H&L | 2005.07.01 20:23

あさこさん、コメントありがとうございます。
がんばっておられますね。国家資格化が待遇改善につながっていくことを期待します。
他の方もよろしかったらコメントをお願いします。

投稿: ひろみ | 2005.07.01 19:51

あれっ?
送信されてないのでしょうか。
もう1度、くどいかもしれませんが・・。
大学院をでて病院職につきましたが、給料は順看護師と同じです。
場所も、町から2時間離れています。
覚悟が必要でしょうね。

投稿: あさこ | 2005.07.01 09:03

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