ご質問ありがとうございます
のぶやさん、たかさん、ご質問ありがとうございます。
こちらでお答えします。
質問はどちらにぶら下げていただいても結構です。私の方で整理します。最近の記事でも、ちょっと近そうな内容の記事でもかまいません。ご自由にコメントという形で書いてください。
のぶやさんのご質問ですが、確認しましたが、私はMMPIについて5-44Eの解説では「内的整合性に基づかない」と書いているだけで、「意味内容に基づいている」とは書いていないと思います。どちらで見られたのでしょうか?
MMPIというテストは、いろんな臨床疾患の人に当てはまる項目を集めて構成されています。疾患→項目は当てはまりますが、項目→疾患は必ずしも当てはまらないのです。でも、診断方法はいろいろ研究されていて、診断に使えないということはありません。
項目がそのように選ばれているので、各項目どおしの内的整合性はなく(たとえばダプっていたりとかいうことのようです)、言ってみればばらばらに寄せ集められているようです。
「意味内容に基づいていない」というのは、何を言っているのか私には少しわかりにくいですが、内的整合性がないということかもしれませんね。
たかさんのご質問ですが、私にはさっぱりわかりません。発達段階に長所と短所があると考えたこともないです。いいとかわるいとか言うものではないように感じますが…(^_^;
もし試験の問題ならば、出題者がどのような答えを期待しているのか考えなければなりませんね。長所というか、どういう点で妥当で、発達をとらえやすいかということ。またエリクソンの理論では逆に発達をとらえにくい点が短所なのでしょう。他の理論、ユングやレビンソンと比較して論じるのが妥当かと思います。8段階というのは、ユングやレビンソンよりも細かいですから、その点がどうなのかを考えれば、おのずと妥当な点、妥当でない点が見えてくるのではないでしょうか。
また、エリクソンは各発達段階に乗り越えるべき課題を設定していますが、それが妥当かどうか、検討してみるもう一つの視点も忘れてはいけませんね。
すみません、考え方だけです。
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コメント
過去問解説で、説明されていたらすみません。7-9Dの「Lazarusは不安は事態を驚異的であると認知することにより生じ、三つの認知的評定がある」→○ですが、三つの認知評定とは1刺激の評価 2対処可能性の評価 3総合的評価? くらいでしょうか?
投稿: のぶや | 2005.07.28 18:35
5-44Cのヒロミさんの解説だと思うんですが、「MASはMMPIの項目を抽出して作成されているので、MMPI同様に、各項目は項目文章の意味内容に基づいている」とあるんですが。。。
岡堂哲雄の『心理査定プラクティス』によれば、「MMPIの項目構成は、項目文章に盛り込まれている意味内容によるのではない」そうなんですね。臨床心理士試験問題集の回答があってるとすれば(5-44Cは○)、ひろみさんの解説の方が、納得がいくんですけれど。
もう一題、
13-10なんですが、夜尿に対するレスポンデント条件付けで、無条件刺激は警告音、条件刺激は膀胱圧の高まり、条件反応・無条件反応ともに覚醒ですか?いつも無条件反射と条件反射がごちゃごちゃになってしまって。
投稿: のぶや | 2005.07.28 17:51
のぶやさんの質問「意味内容に基づいている」は、5-44Cの「MASは項目文章の意味内容に基づいている」に対する解説に「MASはMMPIの項目を抽出して作成されているので、MMPI同様に各項目は項目文章の意味内容に基づいている」とあることを指しているのではないでしょうか?私も心理査定プラクティスの内容(例えば、“心気症”であるか否かという検査外情報と個々の項目への回答率から項目の採否を決めており項目文章に盛り込まれている意味内容にはよらない等)からMMPIの項目構成方法を理解していましたので、5-44Cの問題文および解説の意味がわからず、どう理解すればよいのかなあと思っていた所です。
投稿: ゆうちゃん | 2005.07.22 01:52