ロールシャッハ・テスト-片口←→エクスナー
ロールシャッハ・テストについて、過去のコメントで、ようこさんが片口式とエクスナー式の翻訳(?)をしてくださったコメントはどこですか?という質問をいただきました。
今年は片口か?エクスナーか?、試験当日までわかりませんが、お探しのコメントはたぶんこれだと思います。以下に貼り付けておきます。
エクスナーでは、A%の高低はさほど重視されていません。
だけど、片口の知識として平均的数字を知っておくことで、エクスナーの問題にも結構対応できることがあると思います。
(逆にエクスナーの知識でも、片口に対応できます。)
どっちも分からないという人でも、各記号の平均を大体頭に入れておくだけで違うと思います。
それぞれの方法は厳密には異なることが多いけれど、どの方法であっても共通する部分があります。
昨年(H15)の問題でも丁寧に注釈がついているので、片口では何のことを言っているのか置き換えて考えれば大丈夫だと思います。
「エクスナーだ。分からないよぉ~。」という焦りに負けず、片口の知識で冷静に考えれば解ける問題が結構あるので、諦めないでください。
H15-46~49事例問題の「注」の部分を片口に翻訳してみました。
大まかなものですが参考にしてください。
以下、「エクスナー=片口」または「エクスナー≒片口」という書き方です。
①「WS=W,S」
「DS=D,S」
②「DQv≒マイナスプラス」(入力法が分かりません。±が上下逆になったやつで、-の下に+が書かれたもの。)
③体験型「M:WSumC=M:ΣC」
「外拡型=外拡型」、「内向型=内向型」、「不定型=良貧型と両向型」
(厳密にはもっといろいろあるけど、テスト対策としてはこう覚えてください。)
④材質反応「T≒c」なので、「FT≒Fc」
立体反応「VあるいはY≒K(FK、KF、K)」
⑤形態立体反応「FD≒K(FK、KF←Kは形態が乏しいので同じではないかも。)」
⑥純粋形態反応の比率「L(ラムダ)≒F%」(Lは%ではなく小数点で表示。)
⑦形態水準における良形態と不良形態
「X+%≒優秀水準+、標準(良向)水準±、許容水準マイナスプラスのを合わせた割合」
「X-%≒不良(病的)水準-」
⑧積極的運動反応:消極的運動反応
「a:p=なし(片口ではない)」
これらはエクスナーのみの概念。
片口で言う運動反応FM、M、mに付けるものです。
運動の内容が積極的(大きい、激しい)ならaを付けます。
消極的(小さい、静か)ならpを付けます。
(例:人が大きく手足を動かして走っているなら「Ma」、人が立っているだけなら「Mp」)
※「思考の構え」、「価値観を変えにくい」、「可塑性」などといった言葉が並んでいたら、この「a:p」を見ます。
この比は、一方がもう一方の2倍を超えることはありません。
その差が大きくなればなるほど、(どちらが大きかったとしても)思考の構えや価値観が凝り固まり、可塑性が欠如している(柔軟性に乏しい)と言えます。
⑨植物反応「Bt=Pl」
衣装反応「Cg=Cloth」
食物反応「Fd=Food」
火反応 「Fi=Fire」
風景反応「Ls=Lds」
楽器反応「Mu=Music」
解剖反応「An+Xy=AtやX-Ray」
その他 「Id=Other」
⑩協力的な運動「COP=なし」
⑪損傷反応「MOR=逸脱言語表現のズタズタ反応」
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