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2005.08.03

A-B-Aデザイン

H16年度の問題19です。

参考資料は「心理学研究法入門―調査・実験から実践まで」(東京大学出版会)

単一事例実験
 ただ一人だけの被験者を対象にした実験研究
 処遇の効果がはっきり検出できるように、処遇導入前の測定値の推移(ベースライン)を安定させるための条件統制を積極的に行うのが特徴。ばらつきを生じさせる原因を調べて、できるだけそうした要因を統制し、ばらつきが小さくなる工夫をする。

A-B-Aデザイン
 ベースライン期-処遇期-ベースライン期の標的行動の量を調べ、処遇の効果を確かめる実験
 処遇を取り除いてもとのベースライン期に戻すのでは、処遇の効果は明らかになるが、「好ましい行動変容を狙う」という実践的な目的からは適当ではない

A-B-A-Bデザイン
 2度目のベースライン期のあとにもう一度処遇期をおいて、処遇の効果を再確認するとともに定着を図る

問題19
A.→○
B.→×…シングルケース実験のサンプル数は1
C.→×…A-B-Aデザインは「導入された操作の効果」を確かめる上で最適
D.→×…「レスポンデント心理学」ではなく、「オペラント心理学」

参照した本には昨年度の論述試験で問われた、数量的実験についても詳しく載っているようです。

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