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2005.09.06

SCの業務

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Pieさんからのご質問

9-63で、dが適切になっていますが、スクールカウンセラー業務では、親や子供への直接面接はあまり重視されないのでしょうか?そうだとすると、私が某国でインターンをしていた際のスクールカウンセラー業務とまったく逆ですが・・・教師への援助よりも、子供と親への直接面接が中心だったので・・・
こちらにも書いたことがありますが、私もSCの業務は教師へのコンサルテーションが最も重視されると考えています。

外国の事情は存知あげませんが、別に逆ではないと思いますよ。

日本で教師へのコンサルテーションが重視されるのは、SCの勤務形態のためです。たいてい、週1回ですね。
私は現場にいますが、週1回SCが来てくれても、そのときにちょうど対応しなければならない問題が起こってくれる訳ではありません。SCが来ても来なくても、日々生徒にはいろんなことが起こり、現場の教師が対応していかなければなりません。
また、1つの学校に800人以上の生徒がいて、週1回訪れるSCがその何人と直接面接したところで、関われる人数は限られます。だから日々個々の生徒に対応している教師への援助を優先させた方が、SCは学校現場でより機能できるのです。
もちろん必要に応じて生徒や保護者とも直接面接はします。重視されていない訳ではありません。

お答えになりましたか?

まゆさんのご質問は明日お答えします。お尋ねの件、間違いではありませんが、諸説あるので、ロールの反応領域についてまとめておこうと思います。

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コメント

どこかですでにお書きになっているかもしれませんが、探しきれませんでしたので質問させていただきます。8-45のソンディ・テスト、Dが○になっているのはなぜでしょう?記号化は「!」も入れて5種類ではないのでしょうか。

投稿: Pie | 2005.09.07 22:29

コンセンサス・ロールシャッハ法について私が持っている本に載っていました。参考になるか分かりませんが、以下がそれです。

コンセンサス・ロールシャッハ法(心理学基礎事典、至文堂、監修上里一郎)
家族内相互作用を研究する方法として、カッター(Cutter, F.)らによって開発された家族アセスメントの一つである。類似の方法として、家族ロールシャッハ法、夫婦ロールシャッハ法、関係ロールシャッハ法、ジョイント・ロールシャッハ法等が知られている。
 すべてのアプローチに共通しているのは、個別のロールシャッハ法に見られる深層解釈的な取り組みを避け、家族員間での相互作用が実際どのように展開するかの解明に向けられている点である。
 研究対象の家族に対して、ロールシャッハ・テストの刺激図版を手渡し、「インクのしみでできた絵をお見せしますが、それが何に見えるかをみんなで話し合ってください。一つに意見が一致したら、知らせてください」といった教示を与える。対象家族がロールシャッハ・テスト刺激に対して家族としての反応を生み出していく過程、すなわち家族成員が話し合いによって合意(consensus)に達する過程を観察することによって、コミュニケーションの流れ、意思決定の構造、成員間の連合と分裂などの家族内相互作用の状態を明らかにしようとするのである。
 家族ロールシャッハ法の特徴は、以下のようにまとめられている(岡堂1991)。
○ 実験手続きの標準化が可能である。
○ 活発な相互作用を誘発することができる。
○ 言葉やコミュニケーションの特徴が観察できる。
○ 知覚、思考、感情の内容とその伝え方を把握できる。
○ 各自の知覚像の間に差異があるときには、葛藤や意見の不一致が生じるので、それへの対応と解決のパターンがわかる。
 本法の具体例を示しておくことにしよう。
第一図版は、「コウモリ」や「チョウ」に見られるが、まず息子が「コウモリに見える」と反応し、ついで父親が「チョウだな」と反応したとする。この父子のやりとりに対して、母親が「そうねどちらにも見えるわね」というか、「そうね、コウモリ(あるいはチョウ)ね、やっぱり」と言うか、あるいは「これはキツネの顔よ」と反応するか、それによってこの家族の関係のパターンがそれぞれに判別される。父子間に緊張が高まったときに、母親がそれを仲裁しようとするのか、どちらか一方の味方になるのか、それには介入せず、静観しているのか、などさまざまなパターンがあり、それらは現実の家族関係パターンを再現していると解するのである。(亀口憲治)

投稿: かなかな | 2005.09.06 22:15

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