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2005.09.03

双生児研究

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Pieさん、質問ありがとうございます。
恐縮しないでくださいね。あなたがわからないところは、他の人も案外わかっていないところです。質問してもらってよかったわ!と思っている人が多数ですよ!!

私の方は体調がすぐれなかったり、家事がたまったりですが、お答えできる範囲で回答させていただきます。
よろしくお願いします。

10-25から。これ、昨年も解説書いたと思ったのですが、見つけられませんでした。何回書いてもこんがらがるのですが、やってみます。
ポイントは表の必要なところだけを読むことです。

10-25
a.環境の影響は情緒安定性の方に強く表れる。
→環境の影響を見るから、比べるのは一緒に養育された一卵性双生児(一・一)と別々に養育された一卵性双生児(別・一)の違い
…一・一と別・一を比べた場合、30代では、外向性、情緒安定性とも、別・一の方が相関が低いが、外向性と情緒安定性では差がない→環境の影響は見られるが、情緒安定性の方に強く表れるわけではない→×

b.発達とともにパーソナリティに対する遺伝要因の影響は弱まる。
→遺伝要因をみるので、一卵性双生児の変化を見る
…一・一では30代よりも60代で相関性がわずかだが高くなっている。別・一では、一・一よりもはるかに大きな幅で、60代の方が30代より相関が高くなっている。→発達とともに遺伝要因の影響が強まっている。→×

c.パーソナリティへの遺伝的規定性は約50%である。
…規定性は相関の二乗なので、たとえば一・一の60代の相関係数を採用しても50%にはならない。→×

d.養育環境より遺伝要因の方がパーソナリティに与える影響が強い。
→別・一と一・二(一緒に養育された二卵性双生児)を比較。
…30代、60代とも一・二の相関が低いので、同じ遺伝要因を持つことの方が養育環境が同じであることより、パーソナリティに与える影響が強い。→○

e.環境的要因はパーソナリティに対してほとんど影響を持たない
→一・一と別・一を比較
一卵性双生児の場合、別々に養育された場合に30代では相関が低くなるので、それは環境の影響であると考えられる。→×

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コメント

Pieさん、ひろみさん。

この問題モヤモヤしてました。質問していただいて助かりました。

投稿: ちゃりんこ | 2005.09.04 19:35

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