風景構成法
風景構成法について、いただいた質問に、ちゃりこさんがお答えくださいました。ありがとうございます。
こちらに整理しておきます。
質問:
H16-24の枠付けについての質問です。「A:風景構成法が創案される経緯の中で開発された」について解答は○ですが、心理臨床大辞典、心理査定プラクティスでの解説で枠付け法が開発されて、風景構成法が創案されたと記載されています。私としては×なのでないかと思うのですが…いかがでしょうか?
回答のコメント:
枠づけ法についてです。
中井久夫によって風景構成法が考案された背景には、分裂病者の箱庭があったとあります。分裂病者に箱庭が施行可能かどうかのスクリーニングとして風景構成法が発案されたと記憶してます。枠づけ法は、中井氏が分裂病者の箱庭(枠としての柵が用いられている)をみて考案し、その流れで風景構成法ができあがっているので、「風景構成法が創案される経緯でできた」というのは〇ではないかと思いますが、どうでしょう?
私の意見です。
「風景構成法が創案される経緯の中で」というのは、順序として、「風景構成法」創案→「枠付け法」創案、という創案の順序を意味しているのではないと思います。
「箱庭療法」から「風景構成法」が創案されていくその過程(途中)で、「枠付け法」も創案された、という意味ではないでしょうか。
これは結局、ちゃりんこさんのコメントと同じようですね。
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コメント
いつもお世話になります。
WAISの問題、頭がごっちゃになっちゃってます。
基準年齢群粗点というのは、一体どういうものなのでしょう?
12-47のCがマルで、14-37のCがバツなのはなぜですか?何だか、きっと根本的なところを理解していないんだと思うんですけれど。
投稿: Pie | 2005.09.12 21:23