遊びについて
パーテン(Parten, M.)の遊びに関する発達段階が、本年度の試験で出題されました。
問題の概要がわからないですが、パーテンの発達段階(1932)を整理しておきましょう。
①ぶらぶらした行動(何もしていない)…特になにかで遊ぶでもなく、何もしないで歩き回ったり、部屋の中を見回したりする。
②ひとり遊び…他の子どもたちと関係をもとうとせず、1人で自分だけの遊びに熱中する。
③傍観(者行動)…他の子どもが遊んでいるのを見て、質問したり、遊びに口出ししたりするが、遊びに加わらない。
④並行遊び(2,3歳から)…他の子どものそばで、同じような遊びをしているが、相互に干渉したりはしない。
⑤連合遊び(2,3歳から)…他の子どもといっしょに1つの遊びをし、おもちゃの貸し借りがみられる。しかし、分業などはみられず、組織化されていない。
⑥協同遊び(3,4歳から急激に出現)…何かをつくるとか、ある一定の目的のために、いっしょに遊ぶ。役割分担や組織化がなされ、リーダーの役割を取る子どもが現れる。
以上、「試験にでる心理学 臨床心理学編」を参考にしました。
補足をお願いします。
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コメント
にゃんさん、石川さん、コメントありがとうございます。
②と③の順ですが、「発達心理学用語辞典」「しけしん」とも、②ひとり遊び、③傍観、です。
②と③は発達段階としては差がないのでしょう(並行して同時に発現する)と思います。詳しい情報をお持ちの方、教えてください。
投稿: ひろみ | 2005.10.27 21:19
遊び一つを取っても、色んなのが有るんですね。
う~む、交流分析と発達心理学を少し学んだだけなので、よく分らないです。
でも、勉強になります。
投稿: 石川聡 | 2005.10.27 17:15
一問目でした。
毎度おなじみの○×を問う問題ですが,どんな文章だったかほとんど覚えていません。唯一覚えているのは「ナントカ遊び(ごめんなさい,覚えていません)の後には,1~2人のリーダーのもとで遊ぶホニャララ遊びに移行する」みたいな文章がありました。おそらく「⑤連合遊び」の後に「⑥協同遊び」がくるということなんでしょうね。他の文章は覚えていませんが,Partenの遊びの分類が頭に入っていれば,きっと易しい問題だったんだと思います。
ちなみに『発達心理学への招待』(サイエンス社)では,
①何にも専念していない行動
②傍観
③一人遊び
④並行活動または並行遊び
⑤連合遊び
⑥相補的組織遊びまたは協同遊び
となっていて,ひろみさんの②と③が逆になっているので,確認が必要かもしれません。
ちなみに,同著の「⑥協同遊び」の説明では,「1人か2人のリーダーがいる」と書かれており,試験問題と非常によく似た表現だと感じています。
補足とまではいかない程度の情報ですが・・・参考までに。
投稿: にゃん | 2005.10.27 01:38