« H17問題-法律 | トップページ | 院試の結果 »

2005.10.23

H17問題-精神症状

精神症状の出題についてのコメントを集めました。
主婦の事例にややコメントが集中しています。他はどんな症状についての設問があったのでしょうか?

今日はハイキングに行ってました。あいにくの天気でしたが、花の写真を何枚か撮ってきました。これはホトトギスと言います。

051023_10230001

2.脳血管なんとかで、失語症の老年期の男性。「うまく話せない」といったことを訴える。確か、HDS-RとSTAI、SDSを実施。
確か、HSD-Rは20点、STAIは特性不安が32点?状態不安が54点(確かな点数は忘れましたが、特性不安より状態不安の方が得点んが高かった)、SDSは確か30点。
実際の問題文はもっと長く、もっと詳細です。

問1.男性の状態の理解に関すること
  (つまりテスト結果の解釈を問われていた。)
問2.男性に対する関わり方
  (どんな視点・理解にたって、援助するか・・みたいな感じ)
他にも問があったかもしれませんが、忘れました・・・

最初の問題は失語症の種類について問われていました。(1問目)

2問目
a.Clの不安は、状況によるものが大きいので、Thはその点に留意しなければならない。(テストの点数だけ見て、それを鵜呑みにしちゃダメよ、風味でした)
b.Clはもともと不安をもつ人なので~。
c.Clには認知症があり~。
d.Clには認知しょうがなく~。

~の部分はそれなりに「もっともらしいこと」であったと記憶しています。

3問目
a.
b.
c.(要約)Clは抑うつが強く、自殺の危険性があるのでClの行動観察をする必要がある。
d.

3問目はその後の対処について問われていたと思います。(見立てのようなものも含まれていました。自殺の危険性にはいかないまでも「身体のマヒによるClの抑うつが~」や「Clには認知症が~」というような…)
事例のほかに出ていたHDS-Rの問題は。
「HDS-Rのカットオフポイントは30、31である」というようなものでした。


老年期の女性。たしか2世帯で、1階に夫と住み、2階には息子夫婦が住んでいる。女性は「動物?が来て、怖い」みたいな訴えをする。(このあたりは不確実です。)検査をしたが、器質(機能?身体?)的には異常なし。
面接を続けるうちに、「来た動物?を追い払う?」みたいなことも言うようになった。それに息子夫婦が何をしているのか分からず、淋しい思いをしていたことを話し、息子に「声をかけてほしい」みたいなことを言った。
そのうち、動物?は来なくなった。面接の最後に、実は息子夫婦が嫁の母親を引き取とり、その母親が2階に住むようになったことを語った。
・・・と、かなり不確かですが、こんな内容でした。みなさん、訂正をお願いします。
問1.この女性の診断名を選択
問2.この女性の症状について
問3.この女性の症状が解消したのは何故か
他にも問があったような気がしますが・・

 50(?)代、女性の事例
夫と自分とで暮らしていて、以前、家で夫(がorと)仕事をしていたが、今はやめている。息子夫婦が(別棟)一階に同居している。主訴は「(夜になると)気味の悪い生き物がたくさん現れ近づいてきて、恐ろしくてたまらない。」精神科を受診したが異常が認められず、心理療法を勧められ来所。
夫は以前から、自分とあまり関わらず、息子達も何をしているか、いつ帰ったのかも分からず、淋しい。姑の介護も一生懸命やったが、(亡くなった)。
 何回かのCoの後、息子に「返ってきたときには、声をかけてほしい」と言うことが出来た。また、気味の悪い生き物に、「何故、出て来るのですか、どうか来ないで下さい。」と思い切って言ってみた。その後、気味の悪い生き物の出現がなくなりCoは終結した。
 最終回に初めて、嫁の父親が亡くなったため、母親を二階に同居させることになっていたこと、それでは、狭いだろうから、仕事に使っていた所を改装して、住んでもらおうと思っていることが語られた。

 1)女性に考えられる病名として最も
適切なもの
   a)ヒステリー性妄想
   b)認知症
   C)(**)性脳症・・見たことのない名でした
   d)アルコール依存症

 2)その根拠
   a)病院で異常が認められていない
   b)Coで症状が消失した
   C)(状況把握が出来ている)
   d)(虚言がある)
 
 3)症状が改善したのは何故か
   a)自分の気持ちを言葉にできた
   b)(thに淋しさを受容してもらった)   c)(夫との関係が改善された)
   d)息子に話し掛けて貰えるようになった

 4)精神分析的にこの症例を説明すると..(穴埋め)
   女性は自身の(A)を(B)することで症状を呈していたが、気味の悪い生き物に「来ないで下さい」という言葉は嫁の母親の同居にたいする気持ちで、(C)と言える。
  A寂しさ/怒り B抑圧/? C/同一化
/投影

1)の「***脳症」は「ウェルニッケ脳症」でした。
2)の根拠は1)の判断の際まったく考慮されなかったものの選択。
 「Clが認知症であるため」というような選択肢がありました。
4)「精神分析的~」の穴埋めは
 (   )は妄想を(   )と捉えた。
というような、理論的なものがあったように思います。

・事例は出ている通りですが、主婦の事例で、自分だけのけものにされている、とのべ学歴のことなどを話していた例がありました。
「家事を終えたあとにお茶を入れたり花を生けたりして楽しんでます」と報告したケースです。
母親に昔よく愚痴っていたということを思い出す。
問いは、このケースの診断予測。
花を生けるなどの行為は防衛機制の何によるか。
また母親を思い出したのはCoにたいする何転移か(陰性 陽性 母 息子 夫)だったかな。

中年女性。記憶がとぶという訴え。
聞くと、記憶がとんだのは2回だけで、内容は「長男の婚約者と会う約束をしたようだが、記憶にない」「長女の振袖をどこにしまったか忘れた(もしくはどこかにしまい忘れた)」ということ。
夫・長男・長女は同じ大学。Clは疎外感を感じている。長男は結婚に反対していると非難するが、Clは自分の結婚の時に、夫の両親から反対された経験があるので、そういうつもりはない。
(事例の途中部分に関しては、忘却)
カウンセリングを進めるうちに、Clは自分の母親に愚痴を聞いてもらっていたことを思い出した。Coに対して話ができたのは、このことが影響していたかも、という話になった。(この辺も曖昧・・)
(最後は改善、の方向だったと思う)
問いは
・Clの診断として妥当なものを選択
・Coに対して、どんな転移があったと考えられるか?(文章になっていて、空欄に入る言葉を選択)
・他にも問がありましたが、忘れました・・(でも他の方がカキコして下さっていたと思います)

ちなみに、変な生き物が近づいてくる~という主訴の事例は、妄想ではなく、幻覚です。(ですので、問もヒステリー性妄想ではなく、ヒステリー性幻覚だったと思います)
4)「精神分析的~」の穴埋めは
 (   )は妄想を(   )と捉えた。
というような、理論的なものがあったように思います
という部分ですが、前半の(  )の選択肢にはフロイドとクラインがありました。(あと、これも“妄想”ではなく“幻覚”)

・虐待について 選択問題
 「kemp-バタードチャイルドシンドローム」しか選択肢が出てきません…

|

« H17問題-法律 | トップページ | 院試の結果 »

H17問題」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: H17問題-精神症状:

« H17問題-法律 | トップページ | 院試の結果 »