H17問題-心理学の基礎
みなさん、いかがお過ごしですか? 私はいろいろありましたが、だいぶん落ち着いてきました。報告はまた改めてさせていただきます。
昨日はドキドキさんからもコメントをいただきましたが、一次の結果が待たれる時期になりましたね。いろんな思いは、そのときどきにコメントしてくださいね。
さて、心理学の基礎関連の問題をまとめましょう。
昨日、パーテンの「遊び」の発達段階について、先に確認しましたが、発達関連の出題が多かったのですか?
その他に報告をいただいているのは、
・ピアジェの感覚操作期~形式操作期の詳しい文がでてました。
社会心理学
・リーダーシップの形式で「変革(?)リーダーシップ」とかいうやつ。
ラカンの排除の概念
脳や生理学関連
・感覚言語野が損傷すると「言葉の意味」がわからなくなるか?
・内分泌ホルモンは髄液or血液にて体内を運ばれるか。
・シナプスorチャネルの選択
・内分泌?と神経の伝達速度、どちらが速いか。
人格理論
ロジャーズの必要十分条件が一問ありました
①カウンセラーは一致している
②クライアントは不一致の状態にある
③カウンセラーはクライアントの準拠枠を分析する
④クライアントはカウンセラーの受容や共感を最低限経験してなければならない
ユングが2問
ユングのタイプ論に対する記述の正誤
ユング心理学
思考、感情、感覚、直観についての説明。
・フロイトの転移論 転移性治癒等
記憶
・エビングハウスの忘却曲線ー実験の方法は 「再学習法」であるか
とりあえず、以上でしょうか…補足をお願いします。
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コメント
茶碗を洗っていて、ふと思い出したのですが、マズローのいうところの自己実現が達成された状態について、詳細に述べられている問題があったような。
違っていたら、すみません。
投稿: isola | 2005.10.29 10:33
いつもお世話になっております。
さて、ラカンの排除の概念は社会心理学分野ではありません。
ラカンはフランス精神分析の理論家です。精神症状でアップされていた以下の問題と関連していたはずです。
4)「精神分析的~」の穴埋めは
( )は幻覚を( )と捉えた。
()は4つあったはずで、初めにフロイトやクラインなどの人名から1つを選択させるもので、フロイトが正解だったと思います。次の()は失念しました。そのあと、(ラカン)は精神病者の幻覚を(排除)と捉えたというような問題文でした。
フロイトは何度もパラノイアに特有なメカニズムの存在を指摘していました。なぜならパラノイアは、ヒステリーや強迫、倒錯にみられる抑圧や拒否といったよく知られたメカニズムとは、根本的に区別されるからです。
そこでラカンは、問題になっている要素の根本的な拒絶を意味する排除Verwerfungという用語をフロイトのテクストから取り出しました。
ちなみにフロイドではなく、フロイトです。
加えて、疾患を診断させる選択肢の1つには脳脚幻覚症がありました。
これはレルミットが発表したもので、脳脚部の腫瘍や血管障害によって生ずる幻視(幻聴や幻触のこともある)です。統合失調症の批判の保たれていない幻覚と異なり、睡眠中の夢に類似した状態が出現したと訴えることが多いです。
あと、精神薬理では次のような出題だったような気がします。
向精神薬のほとんどは(シナプス)に作用する。生体の調節には神経と内分泌が重要な役割を果たすが、内分泌は(血液)にて体内を運ばれ、伝達速度は(神経)のほうが速い。
投稿: isola | 2005.10.28 20:46