2次試験について
「学部生は」さんから、2次試験について貴重な情報をいただいていますので、こちらにまとめさせていただきます。
みなさんは、結果を受け取って悲喜交々されているところですね。実は、私個人は、まだ別の問題で少し頭を痛めています。また体の不調もあり、12月には手術を受ける予定です。そんな訳で、大切な時期に、みなさんの役に立つ情報提供がままならないこと、お詫び申し上げます。
それでも! 管理人が頼りなくてもへたっていても、みなさんが支え合って維持できるところが「勉強部屋」のいいところで、私の誇りです。2次試験まで、意義のある情報交換を続けていきましょう! 私もコメントの整理はせっせとさせていただきます。よろしくお願いします。
では、読まれた方も多いことと思いますが、「学部生は」さんからのコメントです。
学部卒、現職、海外組等に厳しいのは、今回の試験に限ったことではありません。
協会の最終目的は、指定した日本国内の大学院を卒業した臨床心理士の増産と国家資格化です。今回で、学部卒の経験者、現職心理臨床家の受験資格はなくなりますが、今までの措置が救済措置というか、協会側の目的のために設けられた措置であったわけです。こういった過程は、あらゆる国家資格化された資格の初期で見られる過程です。
今までは、特に、臨床心理士制度の初期の頃は、社会的認知度を高める為に、臨床心理士の人数をある程度確保することが必要でした。臨床心理士の数もある程度になり、社会的認知度も向上してきた今では、もう、学部卒の臨床経験者に甘くする必要はなくなったわけです。更には、5年以上経験者は、すでに、独自の臨床スタイルをもっている人が多く、それを協会側、学会側は嫌気しているようです。
試験問題が3割しか公開されないこと、合否基準点数が公表されないこと、1次試験合否には直接関係しないと明言されている小論文を1次試験で実施すること等をよく考えてみてください。
協会、学会では、受験者が想像だにできない、大きな権力と、大学院ー協会ー学会ー国家…等の中での様ざまな人事、事情があります。
1次の自己採点で高得点であっても、おそらく未公開問題の中に散見される自爆問題が不正解だったらだめなんです。特に、事例問題、査定問題等には、受験者の臨床スタイルと考え方が表現されます。協会側の意向に合う解答を導き出して選択しないとだめなんです。
今後は、協会側の指定した大学院卒でしか受験できなくなります(一部を除く)。臨床心理士の人数をある程度確保し、社会的認知を高めることに躍起になってきた協会側は、いよいよ国家資格化への動きを強めていきます。人の心の問題を扱う職業を1本化して国家資格として独占することに賛否両論はありますが、果たしてどうなるか・・・・・。
今、大きな力が動き始め、様ざまなところで衝突し、鬩ぎ合いが既に始まっています。
以上のことは、学会に参加して、内部関係者と親しくなった人にはよくわかることだと思います。
●1小論文を1次試験で実施する理由について
疑心暗鬼になられることもあるかと思いますが。2次面接官経験者から私が得た範囲の情報です。
2次試験の担当面接官が、自分の担当者の全小論文を2次までに目を通すためと聞いています。
受験者数も多いし、研究内容や履歴だけでなく、小論文の内容も面接とリンクさせ面接時の材料とする、というのであれば、極々妥当な話なのではないでしょうか。
●補足
小論文を1次に実施するのは、確かに、2次面接とリンクするのは事実です。でも、これは、指定大学院卒業の人の場合です。
5年以上経験者などの場合は、ざっとチェックされます。そのチェックがどのようになされるのか具体的な方法はお話できませんが、経験者、海外組などの人の小論文は、協会、学会の想定する臨床スタイルと著しくディスクレパンシーを感じられる場合は、たとえ1次に合格なさっても、厳しい評価がなされます。
2次試験前に、全受験生の全小論文をチェックするのではありません。あくまでも、臨床経験者枠、海外組などの受験者のみの話です。
協会、学会が、『理想』とする臨床スタイルや、心理臨床家像は、関連学会に何度も参加なされば判ってくると思います。しかし、臨床心理士関連学会に参加しても、すでに内部の人間であるわけで、反臨床心理士派の学会に何度か参加すれば、その違いがわかると思います。
2次面接を受験される方は、再度、協会発行の書籍等に目を通し、御自分なりに、協会、学会、O氏(または、K氏等)などの臨床に対する考え方に触れておいたほうがいいと思います。
また、来年受験される方も、協会、関連学会の『考え方』に合致した1次試験準備をなさったほうが良いと思います。
※少しだけひろみの意見です。
「受験生は」さんがおっしゃることは、ぼんやりと感じていしたが、このようにはっきり提示されると、ちょっとショックを受けました。私は以前から実務経験者の受験資格を剥奪すること自体、不当であり、望ましくないと考えていました。どうしてそんなことを勝手に決めるの!と言いたいです。たかが資格、されど資格、無念さを感じます。
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コメント
夏みかんさん、コメントありがとうございます。一次試験合格、オメデトウ!(^o^)
手術はね~、たいしたもんじゃありません。自覚症状もほとんどないので、仕事が休めてラッキーかも。
水曜日に病院行くので、またご報告します。
ようやくここまでこぎつけたんですから、二次試験は絶対にがんばってください。気持ちで負けてしまうのが一番いけません。
何を聞かれても、ごまかさず、正直に、誠実に、でも、自信を持って、自分なりにこう答えよう!というのを準備してください。
投稿: ひろみ | 2005.11.05 08:38
ひろみさん、12月に手術を受けるのですか。驚きました。体調の良くない中、応援してくださりありがとうございました。
報告遅くなりましたが一次試験、合格しました。私は、学部卒だし論文はポイントがずれたと思うので、面接は厳しそうだなーと今からびびっています。
また、今は試験勉強をしなくても良くなって、気が抜けてしまい、面接対策はまだ手をつけていないので、こんな調子じゃ本当に落ちるとあせり始めています。もうひとがんばりしなくちゃですよね。
ひろみさん、寒さが増していますから、お体無理をしないでくださいね。
投稿: 夏みかん | 2005.11.04 21:27
何とか一次試験に合格しました。ここのHPにはお世話になりました。ありがとうございます。
学部卒での受験なので、二次試験の面接は本当に落とせません。今は二次面接の圧迫面接?に戦々恐々としています。時々受験者が泣いて部屋から出てくる話もチラホラ聞きます。
面接官からどんな質問をされるのか本当にビビってます。泣いても笑っても試験はあと3週間で、年内には最終合格者の発表です。
とりあえず友人に面接官になってもらい、二次面接の練習します。まあどんな質問をされても、冷静に自分の考えや思いを相手に分かりやすく伝えることが一番大事かなと思っています。
このHPにはまだまだお世話になりそうです。よろしくお願いします。
投稿: ザック | 2005.11.01 17:03
お尋ねしますさんへ
>指定校の受験者には面接時で小論文の内容は触れられないと考えていいのでしょうか。
↓
そんなことはありません。
指定大学院卒の人も、2次面接で、小論文に関する質問があります。(過去の2次試験で、小論文に関しての質問がなかった人もいたそうですが)
つまり、経験者枠受験組等に該当する受験者に対しては、1次の合否を決定する際に、小論文の内容の如何が大なり小なり関わってくるということです。
指定大学院卒組とは、その点において異なります。
今回の小論文テーマを思い出してみてください。(イニシャルケース)←指定大学院卒組と経験者組等の2者の違いがはっきりわかるテーマですね。
>臨床経験者枠、海外組のみのための小論文チェックということなのでしたら、指定校の受験者にとって、小論文の比重は合否において小さいということですか。
↓
前述したように、経験者枠、海外組だけのための小論文テストではありません。
決して、最終合否決定における小論文比重が低いということはありせん。
投稿: 学部卒は | 2005.10.31 18:31
>2次試験前に、全受験生の全小論文をチェックするのではありません。あくまでも、臨床経験者枠、海外組などの受験者のみの話です。
私がうかがった情報と異なるのでお尋ねです。
ということであれば、指定校の受験者には
面接時で小論文の内容は触れられないと考えていいのでしょうか。
臨床経験者枠、海外組のみのための小論文チェックということなのでしたら、
指定校の受験者にとって、小論文の比重は合否において小さいということですか。
何かあるのでしょうか。
臨床経験者枠、海外組と指定校組との受験者数の比率は分かりませんが、いかがでしょう。
投稿: お尋ねします | 2005.10.31 11:11
スーパーヴィジョンについて存知の方は教えてください。
私のスーパーヴァイザーは臨床心理士ではない大学の先生です。その内容も発達障害児での事例での内容です。
二次試験の面接の質問で「どのようなスーパーヴィジョンを受けてきたか」という質問で、現実に行われていることを話したら「それでスーパーヴィジョンなのか」とあきれられるように思います。
どんな内容ならば、試験官に納得いくようなものなのでしょうか。
“普通の”(と思われる)スーパーヴィジョンを受けている方は、ご自分の場合を教えていただけませんか。
投稿: kanakana | 2005.10.30 23:39
初めて書き込みさせていただきます。
昨年、初受験をして二次で不合格だった者です。
まこさんの質問の①についてはよく分かりませんが、私が聞かれた質問は「臨床心理士の職務に関連して準備してきたことは?」「どのようなスーパービジョンを受けてきたか」「今までのケースについて説明してください(かなり漠然とした質問でした)」などだったと記憶してます。そういう意味では資料を読むというより自分の経験をふりかえっておくことの方が大事かと思います(あくまで私の場合ですが)。
②については控え室の様子からすると男女ともにスーツの方が多かったように思います。
色々な情報を聞くと、指定校出身者と、その他の臨床経験者とでは面接スタイルが違っているそうです。私は民間相談機関勤務なのですが、非常勤でお願いしているカウンセラーの中にも面接担当者がおります。
昨年の場合、指定校出身者以外の方にはかなりシビアな評価基準が設けられていたそうです(その基準までは聞けませんでしたが)。
ちなみに私の経験からすると、かなりの圧迫面接で1名の試験管からは「あんた」呼ばわりされました(ちなみにその試験管は協会で幅をきかせているO氏でした)。具体的には「あんたのところは良く知ってるけど、あんたの立場で資格が必要だとは思わない」「あんたの場合、今年で最後だね(たしか協会の規定では平成18年度まで受けられたと思うのですが)。このあとどうすんの?」と言われました。
他の方がおっしゃるように、もう一人の試験管はにこやかでしたが、なんだか気分の悪い面接でした。ついカッとなって言い返してしまったのもいけなかったのでしょうね。
奇跡的に今年も一次は通過できたので、二次は気を引き締めてのぞもうと思ってます。
投稿: むん | 2005.10.30 22:45
先日初書き込みさせていただいた、
一次通過者です。
ちなみに学部卒です。
二次試験の準備として
質問させていただきます。
①どのような資料を
読み込んでいけばいいのでしょうか?
2,3は心当たりがありますが、
お勧めのものがありましたら是非。
②二次試験当日の服装です。
皆さんリクルートスーツのようなものを
お召しになるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿: まこ | 2005.10.30 19:53