追加問題16-53
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子どもの臨床について
A.子どもの場合、意識化させることは逆効果なので、子どもが抱えている問題にできるだけ触れないように注意しなければならない。
B.子どもの場合、最初に、プレイルームについての説明をしてから始めることによって、来談の目的が曖昧になったり、援助が散漫なものとなるのを防ぐことができる。
C.最初のセッションで、親からどのように言われて来たかを子どもに問うことは、来談に対する子どもの気持ちの理解につながるので、できれば尋ねるのがよい。
D.子どもは自由に自分を表現できると自然によくなっていくので、制限を設けることはよくない。
a.○×○×
b.○○○×
c.×○××
d.○×××
e.×○○×
A→×
B→○
C→○
D→×
ABDに関しては明らかですが、Cの判断で間違ってしまいましたσ(^^;)。 Cに関して、ご経験のある方、ご意見をお願いします。
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コメント
試験が迫ってきました。頑張りましょう。
さて、追加問題14-85についてです。
ベイトソンのダブルバインド(二重拘束性)の構成要素は以下の5つです。
1.2人以上の人間関係:このうち1人が二重拘束的状況の犠牲者となる。
2.体験の反復性:二重拘束的コミュニケーションにたびたびさらされると、精神の健康障害が重くなる。
3.一次的禁止命令:「…してはいけない」or「…しなければ罰する」といった命令が伝えられる。
4.二次的禁止命令:一次的禁止命令のように率直ではないが、生存を脅かす罰や合図によって強化される。非言語的な姿勢や身振りで伝えられることが多い。
5.第三の禁止命令:二重拘束的コミュニケーションの犠牲者を、その状況から逃げ出させないための禁止命令。犠牲者は一次的、二次的禁止命令で身動きができなくなるが、さらに逃避を不可能にするよう閉じ込めてしまう。
岡堂哲雄偏「社会心理用語事典」至文堂より
この時期に追加問題を公表した意図は何なのでしょうか?試験に出るよという暖かい配慮なのか、意地悪なのか真意がつかめません。しかし、分からないより分かった方がすっきりすると思います。 もり
投稿: mori | 2005.10.07 21:55
ちゃりんこさん、るんこさん、コメントありがとうございます。
私がひっかかっていたのは、初回にThの側から、子どもが話題にしないことを尋ねたりするのかなぁ、というところでした。
でも、おかげさまで納得しました。
臨床心理学全書も時間があれば、読みたいです。試験のためではなく、臨床のためにもっともっと勉強しなければならないと感じます。
投稿: ひろみ | 2005.10.06 19:28
臨床心理学全書9「臨床心理面接技法2」の第1章、遊戯療法の中で弘中正美先生が「遊戯療法への導入」という見出しで、初回面接での課題について書いておられ、その中に問題Cに関連することがありました(p26)。
初回面接では、最低限の範囲でいいから子どもの問題に触れることが重要だそうです。親からどのように言われて来たかを問うことによって、子どもが自分の問題についてどのような理解をしているかを推察することができるし、また、Thが「お母さんからはこんな風に聞いているんだけど」と切り出すことによって、子どもに「ただ遊ぶためだけにここに来ているわけではないな」と分かってもらうことが重要、その最大のチャンスが初回、ということでした。
以上はこの章を読んでの私の理解を書いたので、詳しくはこの章を読んでいただけたらわかりやすいかな、と思います。
投稿: るんこ | 2005.10.06 12:40
子供の場合、親に無理矢理連れてこられることの方が多いです。いやいやきたのか、少しは興味をもってきたのかなど、その子がどんな気持ちで来談したのかを聞くことは、clの主体性を尊重する上で大切だと思います。また、初回に聞くのが一番スムーズに聞けます。
と、思いますが、他の方もご意見あったら教えてください。
投稿: ちゃりんこ | 2005.10.06 01:00