医師の受験
精神科医719さんから、コメントをいただきました。
情報をお持ちの方、よろしくお願いします。
取り急ぎ、新規記事としてアップだけさせていただきます。
今回初めてメールさせていただきます。精神科医で大学病院で臨床をしておりました。これまでは研究の関係もあって臨床では主にPTSDのクライアントに対してEMDRを行っておりました。もちろんEMDRと組み合わせる形でいくつかの技法も試しておりましたが、メインはEMDRによる治療でした。今回臨床心理士の1次試験に合格し面接試験を受験することになっておりますが、面接の際に医師出身者はかなり厳しい面接となるそうなのでできる限りの準備をいたしたいと思いメールさせて頂きました。おそらく面接で訊かれるであろう、「これまでの臨床経験について、どのような症例でどのような査定を行ってどのような心理療法をおこなっていたか」との質問に対して、「PTSD症例に対してCAPS、STAI、IES-R、WMS-Rなどで査定してEMDRによる認知行動療法を行っておりました」と答えることを考えておりますが、臨床心理士の教科書やテキストは心理査定としてロールシャッハ、MMPI、など、心理療法はロールプレイや箱庭、家族療法などが良く出てくるのでPTSDによく使うCAPS、STAI、IES-R、WMS-Rなどは臨床心理士の心理査定としてはあまり認められず、つっこまれてしまいそうでしょうか。
また、心理療法としてはやはり認知行動療法を行ったとか答える方が無難で、EMDRをしていたなどといっても他の治療法はできないのか?などとつっこまれてしまいそうでしょうか?。正直なところ最低限の勉強はしておりますが、実際に認知行動療法や箱庭、その他臨床心理士のテキストに出てきそうなメジャーな治療法を主に使うチャンスはEMDRに比べるとあまりありませんでした。切り抜け方も含め、御助言をいただけないでしょうか。
医師の受験者も最近はいることは知っておりますが、なかなか受験生同士で情報交換することができないので貴重な御助言を賜れば幸甚です
| 固定リンク
「2次試験」カテゴリの記事
- 2018年度 2次試験(2018.11.23)
- 2016年2次試験(2016.11.12)
- 面接練習(11月11日)(2016.11.04)
- 2次試験報告(2015.11.23)
- 2次試験(2015年)(2015.10.29)
コメント
ひろみ様
ありがとうございます、トラウマチック ストレス学会は依然入会しておりました、しかし年に何回葉しかなく,講演会のようなものでして、できましたらDr.719さんのように実際臨床体験したいですが日本ではまだ資格がないのになかなか臨床体験はけいけんさせてもらえませんね。EMDRほか、暴露療法はいかがでしょうか??
またここでは精神科医が臨床心理士の資格を取るのにぎろんされてるようですが、実は私の叔父ー整形外科医ですが、取ろうと思ったそうです。しかし整形外科で緊急外来もあり勉強時間が取れずあきらめたそうです
ここで疑問というか、これは臨床心理士のみならず日本のすべてに通ずることだと思いますが、臨床心理士と精神科医のちがいは??ー医師は診断でき、薬が投与できる。
またたとえばデイケアで介護士と看護師の違いは??
私が研修したアメリカのDr,では診断は診断専門医、薬は薬専門医、とアメリカは役割分担がはっきりしてます。
日本はうつになったら、薬の投与廃止であるがtherapyは??どっち??あと臨床心理士が国家資格にならないのは、これは、私の知り合いの話で推測にすぎませんが、以前言語療法士が国家資格になる前、言語療法士は病院でする仕事に趣を置くかまたは、たとえば 言葉発達の遅れた子供のため、学校におもむきをおくかーーで管轄が違う、文部科学省か厚生労働省かで。なので兼ね合いもあり、国家資格になるのが遅延しているのではないかーーー
個人として一刻も早く国家資格になってしっかりとした体制を組んでほしいと思ってます
投稿: エリコマ | 2008.07.24 16:12
エリコマさん、
私が知っているのはトラウマティック・ストレス学会です。
http://www.jstss.org/index.html
投稿: ひろみ | 2008.07.17 20:39
精神科医719さんへ
はじめまして、わたしは臨床心理士希望のものですがアメリカの大学院で真理を学びました。もともとの希望もありptsdのセミナーなどにも出席、子供の自閉症なども勉強しました。帰国後日本でptsdの実践的研究をしたいと思ってましたが受け入れ先が見つかりません。ptsdの研修などできるところがあれば教えてもらえればありがたいです。またそれを中心としている先生や受け入れ先があれば教えてください。私は東京に住んでいますので関東圏を希望しますが時折ならそれいがいでもかまいません、また将来海外でそのようなpositionにつきたいとおもってますが何か情報ありましたらお願いします
投稿: エリコマ | 2008.07.16 16:27
アド仙人さん
TFTについて御回答有難うございます。
昨今の社会情勢、または、子ども、青少年の発達状況(のんびりしてたらどんどん性徴・成長していてしまって、貴重な思春期、青年期を過ぎてしまいますよね)などを考えると、来談者やその保護者にとっても、既存の心理カウンセリングで、何度も来談しなくてはならない、時間もお金もかかる方法より、EMDRやTFTなど、比較的即効性がありリバウンドのない治療が欧米から輸入され日本でも好評であることはうなずけますね。
協会の某氏(T教授←ロジャーズ派)は、そういった即効性を求める風潮に警鐘を鳴らしていますが、、、
ま、色々な考え方があり、色々な治療技法が混在していて、選択肢が多くあったほうがいいのかな、という気もいたします。
私個人の考えでは、臨床心理士も、今後は、
最新の治療技法をもっと早期にマスターしたり、どんどん勉強すべきだと感じます。
古い=悪い、ということではありませんが、
日本の心理治療は、なぜ遅れているんでしょうかね。。。
学会の状況はさておき、心理治療現場の現状は旧態依然の治療状況であるところが多いように感じます。
それにしても、臨床心理士の学会は保守的ですね~(独り言)
投稿: 学部卒は | 2005.11.10 07:48
学部卒はさんからTFT(思考場療法)のご質問があったのでちょっとだけコメントさせて下さい。
私は精神科外来ではよく、児相でも時にTFTを使っていました。いろいろな症状になかなか切れ味がよかったですよ。TFTのバリエーションでもあるEFTも試したりして、具体的に結果が出るので、患者さんやコンビを組んでいた医師にも好評でした。
仲間にEMDRやっている人がいたので、これがダメならそっちやってみようか、なんて話したり、現場は柔軟なものです。
ただ、ツボをトントンなんてあまりにも心理療法の常軌を逸しているので(笑)、2次面接ではこういう変なもの(?)は言わない方が無難でしょうね。
臨床心理士にはユング系の人が多い印象ですが、ユングなんて易とか導引術(今の気功法)にかなり影響を受けたらしいのにね。
投稿: アド仙人 | 2005.11.10 00:10
くまママさんの「臨床心理士になりたい動機」の率直さが、私はステキだと思いました。
そのままでもじゅうぶんかっこいいと思います。
余談ですが、私の記憶が正しければ私の上司(精神科医)も2次の面接で同じようなことを言っていたと思います。(受かってます)
そのようなDr.と共に働けるCPはすごく幸せだと思います。(私は幸せだと思っていますし、他の病院のCPからも羨ましがられています)
※参考までに※
Dr.に「2次は圧迫面接らしいですね、怖かったですか」と聞くと「いや、別に。普通だったよ」と仰っていました。
私は単純なので「きっと医師免許を持った臨床心理士は彼らの欲するところなんだろうな…。医者には甘いに違いない」と勝手に思っていました。
実際は分かりません。
しかし、サンプル4(Dr.+CP)の中に「1次試験は面倒だった」「一応勉強をした」という意見は聞かれましたが「2次試験は厳しかった」という意見はありませんでした。
経験年数などにもよるのでしょうか?(指定医を取っているとかいないとか)
それとも、4人ともアタリが良かったのでしょうか。
試験後にぜひ感想を聞かせていただきたいと思います。
お互い頑張りましょう。
投稿: ゆっこ | 2005.11.09 21:08
私もカウンセリングのなかでEMDRを使用しております。(正式なトレーニングもきちんと受けております。使用に関しては正式に認定されております。)この療法はケースによれば効果が大です。特にPTSD関係は効果が高いです。わたしはセクシャルハラスメント関係のケースでよく使います。
ただ残念ながら、私のスーパーヴァイザーによれば、EMDRに関しては2次試験においては、これを使っていることをあまり多く言わないほうがよいということでした。
まだまだ心理学者同士のなかでも完全な認知がされていないこと(EMDRの効果を否定する論文の多さからもわかります。)、認定協会のなかにこの療法をあまりお好みでない方がいらっしゃるらしい・・・だからだそうです。
だから私は面接では言わないつもりでいます。
投稿: EM | 2005.11.09 20:13
私も精神科医で、なんとか一次試験に受かることができたので、今二次試験用にいろいろ考えているところです。一次試験に合格できたのは、本当にこのホームページのおかげです。頑張って何とか二次試験も合格したいです。
私は精神科医719さん以下です、はっきり言って。心理査定はほんとにMMPI、WAIS、長谷川式痴呆スケールくらいしか自分でしたことありません。心理療法だって、はっきりと何といえるほどのことは全くしていません。いろんな本を読んでは、よいと思うことを実行して、とにかく日々体当たりで患者を見ているような感じです。
面接用には、心理療法は嘘でない範囲で美化して話そうかと思っています。それでも、査定に関しては、投映法なんかしたことないのは事実ですし、今後も自分ですることはまずないだろうというのが実感です。ですから、そこは正直に、病院に勤務している臨床心理士の方と、テストバッテリーや結果の解釈をより丁寧に議論できるようになりたいと思っている、というような旨を答えようかと思っています。それではまずいでしょうか、皆さんの率直な感想を伺いたいです。
精神科医である私が臨床心理士になりたいと思った動機ですが、率直に言うと、カウンセラーになりたくて精神科医になったので、初心を忘れないため、と、やはり精神医学と心理学は違うので、私にとってはどちらも価値ある資格だと思っていること、資格更新のために忙しくても勉強を続けていく励みにしたいなどなど色々ありますが、saiaさんのコメントにあったように、臨床心理士の方に「一緒に働きやすい」と思って頂けることは、患者さんにとって必ずメリットになると確信しております。そんな精神科医になりたいな、と思っています。この辺の動機を、素直にかっこよく言おうと思っています。
投稿: くまママ | 2005.11.09 20:08
医師の受験について興味深く読ませていただきました。学部卒はさん始め、皆様の知識の広さに感服です。そこで私も皆様の助言をいただきたく書き込みさせていただきました。現在の私の状況は、精神科デイケアに勤務しておりますが、外来で個別のケースはもっていません。デイケア内で必要に応じて単発的に面接を行う程度です。職場の事情があって、査定も1年ほどは他の臨床心理士が担当し、私はほとんど行っていません。よってSVも受けていません。私の仕事は、社会復帰の援助とデイケアプログラムなどです。リハビリテーションワーカー的とでもいうのかもしれません。こんな状況なので2次が心配です。どなたかアドバイスいただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。
投稿: きっこ | 2005.11.09 09:11
私の職場の周囲にも、精神科医で臨床心理士資格をもっている人が何人かいます。
名古屋大学大学院(臨床心理学)の本城(ホンジョウ)教授は児童精神科医ですが臨床心理士でもあります。←わりと初期に臨床心理士を取得しています。
他大学院にもそういう教授がいましたね。
彼らの著書(特に、書籍の、はじめに、や、終わりに、の部分など)、または論文等を読んでみると、
何か参考になる部分があるかもしれません。
投稿: 学部卒は(補足) | 2005.11.09 07:31
種痘(誤)→志望(正)
とんでもない誤植がありました。
失礼いたしました。
精神科医719さんへ
ついで、、、と言ってはなんですが、
EMDRは、私も、1度、試しにどんなものか、精神科医の人から受けたことがあります。
神経症等の症状があったわけではなかったからだと思いますが、ちょっと気分が悪くなったり、目が疲れてしまいました。
実際の治療現場でのEMDRの効果などについて、教えていただければ幸いです。
また、パニック障害等の治療に用いられるTFT(思考場療法?)を治療に使われたことはありますか?もし、おありでしたら、その点についてもお尋ねしたいです。
投稿: 学部卒は(訂正) | 2005.11.09 01:38
精神科医が臨床心理士の資格を種痘する意義と目的を厳しく聞かれる、かも、知れませんね。
EMDRに関しては、今の臨床心理士資格認定協会、関連学会では、ほとんど、お目にかかりませんね。
私個人としては、EMDRは、患者の症状によって、禁忌はあるものの、画期的で、有効な場合が多いと思っています。
御心配であれば、患者の症状やパーソナリティーをよく見極めたうえで、認知行動療法を中心にやっており、EMDRなども、行う場合もあります。。。。と言った感じでの回答のほうが、無難かもしれません。
投稿: 学部卒は | 2005.11.09 01:11
私は、日々の臨床の中で、精神科・神経科・心療内科Drとお仕事をさせて頂いています。
様々なお考えのDrがいることと思いますが、医師であり、さらに臨床心理士を目指されるというのは、精神科医719さんはその他の平均的な精神科Drよりも、少なからず、心理臨床に興味をお持ちなのでは、と感じます。
心理臨床の必要性を感じられたことがこれまでにあり、その上でCP受験をされたのであれば、その辺のところを語られるのが一番では、と思います。つまり、動機の部分です。
医師であり、臨床心理士でもあるDrの中には、〔臨床心理士〕という資格を、ステイタスシンボルとして利用するだけ、というDrもいるでしょう。しかし、その反面、精神科医をされている中で、臨床心理的視座の重要性に気づかれ、受験をされる先生も知っています。(臨床心理士になった後で、医師になられる先生もいらっしゃいますよね。)
Drのされているお仕事と、臨床心理士のお仕事は、重なるものもあるでしょうが、根本的に違う面が多いです。例えば、診断と心理査定の違い、事例に対する捉え方など。このようなをことを踏まえられ、十分に認識されたうえで、ご自身のお仕事内容を語られることに、問題はないと私は思います。
個人的な感想ですが・・・精神科医であり、臨床心理士でもある先生は、一緒にお仕事をさせて頂くのに、大変やりやすいといいますか(言葉が悪いですね)、一般的な精神科医の先生よりも、こちらの考えなど積極的に興味を持ち、尊重してくださる先生が多いように思います。
自分自身の動機もままならないのに、
長々と、えらそうに失礼しましたm(__)m
投稿: saia | 2005.11.09 01:06
私は児童相談所を皮切りに転々と非常勤の心理職でした。
何とか、臨床心理士一次合格をいただき、二次の問答集を作りながら、これまでの自分史を綴っています。
我ながら、突っ走りながら、よくやってこれたなって思います。
臨床心理士になって、どこかで常勤になれたらな~って夢見てます。
私も知りたいです、精神科のDrが臨床心理士を志望する理由を。
もちろん、やっかみとか困らせようとかはないです。もし参考にさせていただけるならと思ってお聞きしたいんです。
どうしても、二次を通過したい・・・
投稿: ぷー | 2005.11.08 23:11
精神科医719さんへ
ご自身のされてきた治療法が正しいと思うならば、自信を持ってやってきたことをきちんと説明すればいいと思います。
付け刃でなんとなく心理っぽいことをいうよりも、経験と自分の考えをきちんと簡潔に伝えられる方がよっぽど大切です。
もし、「心理っぽいこと」の必要性を感じる場面があったならば、そのことについて言及し、しかしまだその経験などがないことを素直にお話になることもいいと思います。
「精神科医が厳しくつっこまれる」というのは、「精神科医という立場なら精神療法をすることができるのに、なぜさらに臨床心理士を?」という根本的なことをきかれるということだと思います。
私も不思議です。
なぜですか?
投稿: みどり | 2005.11.08 22:42