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2005.11.14

海外組の受験

Chibiさんからのコメントです。情報をお持ちの方はよろしくお願いします。

いろいろなバックグラウンドを持つ方が受験されていて、コメントを興味深く読ませていただきました。私は海外の大学院卒で、サイトの中で2次試験は海外組みにも厳しいということを何回か読んで大変不安に思っています。米国の大学で心理学、大学院修士課程で臨床心理を専攻しました。戻ってきて感じたことは、理論などは内容自体は変わりませんが。私の大学院は研究のほうに重きを置いていたと思います。大学院やコースによってはみっちり実習をするのですが。。。

現在は教育機関の相談室で働いています。学生時代に足りなかった実習は研修などに参加して勉強し、SVもうけていますが、面接が中心で、査定の経験が少ないのは臨床心理士としてふさわしくないといわれるかもしれません。ただ、これとは別に海外組みがなぜ厳しくされるのか、海外組みならではの質問などがあるのか、またどのような心構えで望めばいいのかと疑問に思っています。何か情報のある方は教えていただけますか?
(コメント以上)

海外の大学院卒の方に対してどうなのか、私は情報を持っていません。コメントを拝読して思ったことは、「査定の経験が少ないのは臨床心理士としてふさわしくない」というのは、違うでしょう!ということです。
査定の経験が多ければ臨床心理士にふさわしく、少なければふさわしくない、なんてそんなばかなことはあるはずがありません。査定をやるやらないは、その人が臨床に関わっている状況に規定されます。勉強していて、できる能力があっても、必要もないのにやりたいからやらせてくれと言えないのが査定です。だから、そんなつまらないとらわれからは解放されてくださいね。ご自分の状況を肯定的に捉えて、将来のヴィジョンを持って、面接の準備をなさってください。

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2次試験」カテゴリの記事

コメント

あきやすさんへ

ひろみさんのおっしゃるとおり、具体的なアドバイスなどはできないのですが、一番いいと思うのは、「絵画完成・絵画配列・組み合わせ」が主にどんな力(能力、認知力…)を測っているのかというところを、検査者に再質問してみてはいかがでしょうか?

(ちなみに、検査で測った部分の「能力を引き上げ」ても、得点はとれるようになるかもしれませんが、日常生活に還元されるとは限りません。そのあたりも、実際に検査を行った人にきいてみてください。)


参考までに…

今年12月にこんなネットワークが立ち上がります。

◆日本発達障害ネットワーク
http://jddnet.jp/

ひとことで「心理を学んだ」といっても、「自閉症」などの発達に詳しい心理職はまだまだ日本には少ないのが現状です。そんな中でも、こちらは発達の第一人者がそろっています。混んでいますが。

◆よこはま発達クリニック
http://www.ypdc.net/


ひろみさんへ
やはり勉強している方だけでなく、実際に検査を受けられた方、これから受けられる方が数多くこのサイトをご覧になっているようですね。人気サイトなので難しいですね…。

投稿: みどり | 2005.11.16 23:22

あきやすさん、コメントありがとうございます。

お困りなんですね。ただ、ここは心理の勉強のための場所なので、クライエントさんからの相談に無責任にお答えすることはできません。

もし相談機関などの情報をお持ちの方がいらっしゃったら、お願いします。

投稿: ひろみ | 2005.11.16 21:40

ウェックスラー式知能検査を受けた結果
高機能の自閉症と判断されました者です。
検査の結果、絵画完成・絵画配列・組み合わせが非常に低いものでした。
これらの能力が低いため、日常生活で困難が生じております。
絵画完成能力を引き上げる方法・本などはあるでしょうか?
どこの診療機関も決定的な治療方法を明示しないため、困りきっています。そこでプロの
方の意見を頂きたくお願い申し上げます。

投稿: あきやす | 2005.11.16 19:13

kaigaiさん、みどりさん、コメントありがとうございました。

Kaigaiさん、私は仲間に海外組みがいないのでとっても参考になるアドバイスで感謝です。海外で学んだ事を前面に出しすぎない、海外で学んだから自分に欠けている事に注目する、欠けている所は前向きに勉強する意思を示す、というのは、今の私の気持ちにも自然にピッ発っときました。角度がわかってほっとしました。一緒にがんばりましょう!

みどりさん、ご指摘ありがとうございます。自分の中で、アセスメントと検査、をアセスメントと査定と置き違えていました。英語ではおなじ意味ですよね。申請書で後者のような使われ方をしていたからかもしれません。査定でなくて心理テストなどは検査ですね。アセスメント(査定)は観察と面接(非言語的・言語的)からしています。その内容や過程をもう少し振り返ってみておこうと思います。

ありがとうございました。

投稿: Chibi | 2005.11.16 18:17

気になったので一言。

ひろみさんとChibiさんの使っている言い回しのまま、面接に挑むと地雷を踏むかなと思います。

「査定」というのはなにも検査をしなくても面接をするにあたって必要なものです。

必要な情報を聞き取ること、お会いしている間のコミュニケーション・・・。ありとあらゆることを査定しつつ面接はするものではありませんか?

検査をする機会がないことは、職場の状況なども関わってくるので仕方がない部分ももちろんあります。
でも、検査をしない職場にいて臨床心理業務を行うにあたって、どのような方法で査定しているのかきちんと話せなければいけないと思います。

普段の面接を思い出して、どういったことを根拠にして査定し面接をすすめているのかといったことを話せるようにしておけばいいと思います。

「検査を使用していない」と「査定をしていない」とは全く違った意味になりますので要注意!!!

投稿: みどり | 2005.11.15 20:54

私も海外組です。諸先輩から以下のような事を2次試験に向けて言われています。ちなみに私も今年1次合格し、2次に臨みます。
①海外で学んだ事を前面に出しすぎない。
②海外で学んだ事の良い事にこだわるのではなく、日本の良い所、海外で学んだから自分に欠けている事に注目する。
③欠けている所は前向きに勉強する意思を示す。
などです。Chibiさんも一緒に頑張りましょうね!

投稿: kaigai | 2005.11.15 16:34

早速コメントありがとうございました。はっきり言っていただいてなんだかとってもすっきりしました。私は大学の相談室で働いていてテストをオーダーされるということはありません。教育機関で比較的健康な学生さんが対象ですので、気になるクライエントは医療機関へ紹介します。心理テストが必要な場合は医療機関でしたほうが、私がしてもう一度しなければいけないようなことになってもクライエントへの負担にもなります。現在の職場の役割では査定を必要としていないことを真摯に話そうと思います。

ただ、いままでの勉強/研修では、現場で実際に使っていないこともあり、自分では不十分に思います。過去の面接の経験談の中に「臨床心理士になったら査定がすぐに使えなきゃだめなのよ」というのを読みびびっていましました。特に解釈の部分は数を重ねていかないと頭ではわかっていてもすぐには、、、という気がします。しかしクライエント第一ですから、自分の勉強のためにするなんてことはありえませんし。そうなるとこんなに自信をなくすことではないのかなと感じます。

今週は自分なりに質問項目を考えて模擬面接の準備をします。自分の仕事を振り返るよい機会になると思います。海外組みの方の面接の経験者、またはお知り合いにいる方、アドバイスいただけたらうれしいです。では今日はこの辺で。おやすみなさい。

投稿: Chibi | 2005.11.14 23:06

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