« 新たな年に向けて | トップページ | 近況報告 »

2006.01.09

臨床発達心理士と臨床心理士

ほんわりさんから質問をいただきました。情報&ご意見をお願いします。

合格された方、おめでとうございます。くやしい思い、悲しい思いなどをされていらっしゃる方、何と申し上げてよいかわかりません。
私は、社会人から大学院に入学し、将来は子育て支援の方面で仕事をしようと思っています。このサイトでとても勉強させていただいておりますが、今悩んでいます。
私は、発達臨床心理士の現職の申請をし、2次まではいき、2月の結果待ちです。もし受かったら、臨床心理士はとらなくても、現場では何とかなるのでしょうか?
今学会や、研究会に出席する時でさえ、臨床心理士の資格のある・なしを聞かれます。
子育て支援では、時給が750円とかという悲しい世界です。(マクドナルドでさえ850円なのに・・)どなたか意見を聞かせてください。
(コメント以上)

私は大学院で行動系で発達臨床が専門の先生から指導を受けました。どちらの先生も臨床心理士の資格をお持ちでした。
私は現場にいないので、はっきりとは言えませんが、臨床心理士資格がないと仕事ができない領域があるように聞いています。具体的&実際のところはどうなのでしょうか? 情報をお持ちの方よろしくお願いします。

|

« 新たな年に向けて | トップページ | 近況報告 »

資格関係」カテゴリの記事

コメント

臨床発達心理士の件、いろいろと参考になる御意見を拝見し、勉強になりました。

ところで、『学校心理士』について、詳しいこと(過去問題等)を御存知でいらっしゃる方、どんなことでも良いので、教えていただけませんでしょうか。
ネット検索しても、有益な情報があまり得られませんでした。
学校心理士の協会のHPは、http://gakkoushinrishi.jp/shinsei.htm 
ですが、どんな試験なのか、どんな問題が出るのか、具体的な情報は得られませんでした。

先日、上司から、学校心理士などの、学校、スクールなどを冠にした資格を取得するよう命じられました。
正直言って、また試験を受けなければならないのか!?どうして??と思っておりますが、
上司(教育委員会)のねらいは、
『臨床心理士』(心理臨床に関わる全般業務が可能であることの証)+『学校心理士』(臨床心理士に加えて、更に、不登校、LD等など、学校生活に関わる様々な心理臨床も可能である、または、臨床心理士で、学校、教育に関わることが専門である、得意としているという証)
という状況を作れということのようです。

日々の職務に追われ、アップアップの状態ですが、来年度には試験を受けなければならない状況です。

ひろみさんの、臨床心理士の学びの場であるブログのお力をお借りしてしまう形で、大変申し訳ないのですが、
『学校心理士』について、詳しい方の御意見を拝聴させてください。
学校心理士資格を取得して、現場で活躍なさっている方の生の御意見、学校心理士の試験問題はどんなものなのか、などなど、御存知の方、
よろしくお願いいたします。

ひろみさんへ
ここは、あくまでも、臨床心理士関連のブログですね。上記のコメントが、このブログにふさわしくない場合は、削除してください。
御面倒をおかけいたします。

投稿: saT | 2006.01.24 15:12

>sisituteikaさん

大学院によっては既に修士論文提出済ですし、
もうこの時期ですから、ゼミでのとりまとめが終わっている大学院も少なくはないと思いますよ。

投稿: 秘書 | 2006.01.17 13:20

>2年生で、就職活動と資格試験の勉強をしていらっしゃる方々

・・・? 2年は修論でそれどころではないのでは?

投稿: sisituteika | 2006.01.16 23:41

ほんわりです。みなさまから貴重なご意見をいただき、心より感謝いたします。
SUMIさんもおっしゃっていらっしゃいますが、これから子育て支援の分野で、心理士の力を求められるように感じております。そして虐待など、子どもより重篤に思われる方が多い印象の保護者の方を支えていくには、臨床発達心理士の学びでは足りないことも感じます。ふむきちさんがおっしゃるように、臨床心理学全般のことを押さえておかないと、やっていけないとも思います。その点は、私自身は、民間の専門機関や、研修会で学び、いいSVの先生方に恵まれたこともあり、はっきり言うと大学院でよりも多くの臨床的な勉強をしてきた気がしています(決して十分というわけではありませんし、まだまだ足りないことばかりですが・・・)。
そして、他の方もおっしゃるように、臨床心理士の専門性だけでも足りない面がたくさんあるということも思っています。現在私自身NPOの主催のLDの方へのかかわり方の実際的なことを学んでいますし、子どもの心理以外の体や、病気、栄養など全体的なケアを学び、ついでに保育士の国家資格もとろうと勉強中です。福祉の制度や、法律の変遷などもわかり、大学院では学べなかったことをたくさん学べたのは思わぬ収穫でした。
ひろみさんの本や、こちらのサイトで、今年からいろいろと勉強させていただき、心理士も国家資格になるには、医師と同じぐらいの勉強が大事なのかもしれないなあと思いました。
子育て支援さん、子育て支援②さんのおっしゃるように支援を受ける方には、相手の資格はどうでもいい方や、気になる方がいらっしゃるのですね。そして、自分がしっかりしていることの大切さも思いました。
17年度から、保育カウンセラーのことも文部科学省がうちだしてきているようです。私自身、早い時期に支援にかかわれることの大切さを痛感しているので、とても大事な方向性だと考えています。
私の相談の結果としては、みなさんがおっしゃってくださるように、2つがんばらなければいけないかと、今はその方向で考えていますが、気が重いのも事実です。私の場合、仕事をやめて大学院で学んでいるので、経済的にも限界がきていて、今は仕事を見つけるのが優先事項です。そこが資格以上にまた大変そうですね。
これから受験を考えていらっしゃる方、また資格を得てから、臨床にがんばっていらっしゃる方、2年生で、就職活動と資格試験の勉強をしていらっしゃる方々、がんばりましょうね!
ひろみさん、サイトの運営は大変と思いますが、本当に貴重なサイトだと感謝しております。長々としたコメントになってしまいましたが、心より感謝し、そしてこれからも迷える卵たちの応援をお願いします。

投稿: ほんわり | 2006.01.15 11:58

 日にちはかなりたっていますが、思うところがあるので、少し書かせて頂きます。私も社会人からの転向組で臨床心理士の資格を取りました。学部は心理学ではなく、全く関係ない学部だったので、実質、心理学は大学院から学びました(それ以前に予備校やら通信では学びましたが)。産業系に行きたいので、産業カウンセラーをと考えていた私に対して、研修先で言われたことは、心理学を基礎から学びなさいということでした。つまり、学部で他の人たちが学んだ4年分の厚みに追いついて追い越すようにということでした。

 そこでほんわりさんに思ったのは次のことです。もしも、心理学または近接領域を学部で専攻していない場合、自己アピールや自信にもつながるので、臨床心理士の資格を取得されるといいかもしれません。一つの突出した領域のみならず、臨床心理学全般において、知識をもっているという証にもなりますから。

投稿: ふむきち | 2006.01.13 20:51

臨床発達心理士と臨床心理士の件ですが、私は昨年度「臨床発達心理士」に合格し、今年度おかげさまで「臨床心理士」に合格しました。
子育て支援(育児不安等)、虐待、発達障碍など、乳幼児期の臨床的ニーズは今後ますます大きくなると思います。
その点で「臨床発達心理士」は発達と障碍(特別支援教育)に強いと言えますが、その専門性は「臨床心理士」の専門性でもカヴァーされる部分が多いように思います。
今年度の「臨床心理士」の一次試験の問題でも、発達障碍、虐待等の問題が多かったように思います。協会としてそうした専門性をいっそう高めようという意図を個人的には感じました。
また、乳幼児期の臨床では、保護者面接が多くなると思いますが、保護者自身が臨床的問題(鬱病、統合失調症、人格障害など深刻なものも含めて)を抱えている場合も多く、そうした場合には「発達」の専門性の強みだけでは難しくなることが予想されます。
従って、他の皆さんもおっしゃっているように、私も両方持つことをお勧めします。

今年度の合格にあたり、ひろみさんのこのサイトには大変助けられました。
本当にありがとうございました。

投稿: sumi | 2006.01.09 14:38

臨床心理士+LD教育士、臨床心理士+上級カウンセラー、臨床心理士+学校心理士、臨床心理士+臨床発達心理士・・・のようにやはり両方あるからもうひとつが生きてくるように感じます。
発達をメインに置いた臨床発達心理士の理念は素晴らしいと思いますし、これからどんどん必要とされる分野でもあると思います。勉強をやって損はないと思います。
しかし何度も何度も「では先生は臨床心理士の資格はお持ちじゃないのですね。」と言われて悔しい思いをしたので、やっぱり不必要なストレスを感じたくなければ、あったほうがいいかなというのが経験上からの個人的意見です。
そんな外野の声が気にならない性格で、かつ実力もあるならば、あえていらないかもしれない。今までも実際仕事は資格がなくても一応できていたから・・・。
でも臨床心理士資格があれば初回面接のお母さんたちの信頼度は絶大になるのは事実です。
それは取得後ひしひし実感しています。

投稿: 子育て支援 | 2006.01.09 11:55

早速にコメントをいただき、このサイトのすごさを再認識しています。「臨床発達心理士」のことを、発達臨床心理士と書いてしまった自分の認識の甘さを感じ、訂正させていただきます。
そして、付け加えさせていただきます。私も将来的には子ども支援センターなどで地域の子育て支援にかかわり、また虐待なども含めて、子どもの健やかな育ちへの支援に力が尽くせたらと思っております。
臨床発達心理士運営機構は発達心理学会と感情心理学会、教育心理学会、パーソナリティ心理学会などが発達的観点を大事にし、生涯の発達は視野におきながらも、私の印象では、障害領域と、子育て支援領域をメインにおき、テキストも乳幼児の発達が主で、臨床心理士に比べると、やはり、ピンポイントで領域をしぼっている分、学ぶことが狭いところがあると思います。ただ、普通に大学院の卒業で受けようとすると、SVつきで実習200時間以上などの規定があります。まだ発足して新しいので、知名度はまだですが、発達的観点を大事にするところでは、これから有望ではないかと思うのですが、どうでしょう?2つとっておくことがよいことはまちがいのないところですが、受験勉強にかけなければいけないエネルギーを思うと、こちらをとって現場にでることも考えています。忌憚のない意見を聞かせてください。

投稿: ほんわり | 2006.01.09 11:36

  現在「子育て支援センター」をフィールドにしているものです。センターそれぞれの特色があるので言い切れませんが、当現場では若いおかぁさん方は相手が「臨床心理士」か「臨床発達心理士」かを嗅ぎ分けてこられるのではないので、現場での違いはさほど無いように思われます。ただ、ケースとして立ち上がると少し状況は違ってきますが、「子育て支援センター」は現在保育士主導型なので、どちらも同等な力関係(か、全く必要とされていない)だと思います。また、「発達」は実は「介護問題」をも含むということがあまりにも認識されておらず、子育て支援の場のみで強調されていますので、今後「発達」の学会がどのようなプロパガンダをしていくかで状況は変わってくると思います。これからの「子育て支援センター」は、包括支援センターに(恐らく)吸収されていくという噂が立っていますので、「雇用」から考えていくと「臨床心理士」の方が確立が高いと思います。でも、先のコメントにもありましたように、「二つともとっちゃいましょう」に同感です。ちなみに私は今年「発達」を受験しようと思います。去年は「心理士」と受験日が一日違いだったので、「ふたつ良いこと無いものよ」路線で「心理士」のみの受験をしましたが、でもこの資格は「二つにこしたことはない」だと思います。

投稿: 子育て支援② | 2006.01.09 09:44

やっぱり社会的認知度が圧倒的に違います。臨床発達心理士だけで無事採用になっても、子育て支援中に色々な場面でママさんたちから「先生は臨床心理士の資格をお持ちなのですか?」と聞かれます。
心理以外の方々には臨床発達心理士という存在自体まだまだご存じないようですのであったほうが仕事はしやすいでしょう。
結論:2つとも取ってしまいましょう!これで最強!

投稿: 子育て支援 | 2006.01.09 07:50

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 臨床発達心理士と臨床心理士:

« 新たな年に向けて | トップページ | 近況報告 »