大学院入試
大学院入試のシーズンなんですね。
☆みなみ347☆さんからは、残念な結果の報告でした。ご苦労されていますね。心中お察しします。
でも、私は ☆みなみ347☆さんが、しんどい状況のときに、このサイトに来てくださったことがうれしいです。とは言え…私が☆みなみ347☆さんにしてあげられることは何もありません。あなたに今の状況を乗り越えられる力があることを信じます。
一つ思うことは、大学院との相性というのはありませんか? 私は3校目での合格でしたが、2校目は不合格の理由がよくわかりません。縁がなかったのかもしれません。☆みなみ347☆のリベンジを果たしたいお気持ちも理解しますが、同じような条件の他大学に挑戦されてみるのはどうでしょうか。
そして、院試を控える受験生さんからも質問をいただきました。みなさんで知恵を出し合いましょう。以下コメントです。
大学院入試を5日後に控えた受験生です。私は他学部出身のため周りに相談する人もおらず、不安を感じていたところ、このサイトを知り、今日初めてリンクさせていただきました。過去問をここ半年間検討したのですが、未だ不安が残る問題があります。もしお分かりの方がいらっしゃったら教えていただけたら大変助かります >-<。
穴埋め問題です。
(1)ある対象を(非常に好き、好き、どちらでもない、嫌い、非常に嫌い)のどれにもっともあてはまるか、判断させるような心理学的過程を( ) 判断とよぶ。 →五段階評定法のことですよね? (5段階評定)判断っていう言い方をするんでしょうか? (評定尺度法)判断? (五件法)判断? 何が入るのが適切なのでしょうか?
(2)T検定のはなしです。T値は有意水準に対応する( )の臨界値より低いので、帰無仮説を棄却することはできない →(棄却)の臨界値という言い方をしていいのでしょうか?
(3)3変数以上の間の相関を問題にするときに使われる分析法には、( )や( )がある。 → これは、多変量解析のことをいってるのでしょうか? とすれば、重回帰分析や正準相関分析、がはいるんでしょうか?
(4)仮説の棄却をより確実に行うには( )検定を行うのがふさわしい →確実にするならプラスもマイナスも考慮する両側検定だと思うのですが、「帰無仮説は片側検定のほうが棄却しやすい」という文章をみつけ混乱しています?
(5)T検定で「平均値に差がある」という結果を得た後、そこからさらに、平均値の差の程度を推定するには、ふたつの差の信頼性係数95%の( )を求める。 →信頼区間でしょうか? 効果量?T総計量? 本によって説明が異なっておりこれも混乱しています。
論述問題です。
(6)理論的構成概念と操作的定義について説明せよ。 →理論的~のほうがイマイチよくわかりません。ルビンの「場の理論」のようなことでしょうか。
(7)データが正規分布に従っているかどうかを調べる方法について述べよ。図書館で色々調べてみたのですがはっきりした答えが見つけられませんでした。 →平均値とSDがわかれば正規分布曲線がかけるので、このふたつをどうにかするのでしょうか? 「確立密度関数を用いて計算する」と書いてあるのを見つけましたが、よく理解できません。
(8)人格理論においてロジャースとフロイトは不適応・適応状態をどう説明しているか そして適応的な状態に関する両者の相違点をのべよ。 → フロイトのいう適応状態とはどう説明したらいいのでしょうか? 不適応状態はわかるのですが・・・。 あとロジャースは「自己と経験の一致」以外にも適応状態についてなにか述べているのでしょうか?
沢山書いてしまいすみません。図書館に通って自分なりにかなり調べたのですが、これらの問題はどうしてもはっきりしませんでした。試験を間近に控え不安になってきたので、意を決してメールしました。>-<
わかる方がいらっしゃったら、どうかコメントお願いします。
(コメント以上)
私には即答するのが難しい問題ばかりです。
(1)は「五件法」だと思いますが、あとに「判断」がつくというのは、聞いたことがありませんでした。
(3)は多変量解析のことだと思います。「重回帰分析」や「判別分析」あるいは「数量化理論Ⅰ類」「数量化理論Ⅱ類」でしょうか。でも、自信ありません。
(6)は私は以下のように考えます。
おそらくこれは心の捉え方についてです。①理論的構成概念とは、ヴントの方法、②操作的定義は行動主義の方法です。
①では、心とは意識であり、意識は単純な心的要素に分割され、それらが結合して複雑な意識現象も説明できると考えました。それに対して②は、意識ではなく、客観的に観察可能な行動を心理学の対象にすべきであると主張しました。内観を排除して、観察、実験、テストなどの客観的方法で、人間の行動を説明しようとしました。
この実験やテストによって行動を説明し、それをもって心の働きであると定義したところが、操作的定義であると私は理解しています。
少し言葉足らずですが、ヒントになれば。他の方も補足をお願いします。
他の問題はすみません、今はお答えできません。特に統計は苦手なんです。(時間がないのにごめんなさい)
どなたか、助け船のコメントをお願いします。
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コメント
2月13日(月)大正大学大学院の2次面接があります。社会人受験ですが具体的なアドバイスなどありましたら宜しく御願いします。
投稿: 人生のかんな | 2006.02.12 02:09
ほんとうに沢山のコメントありがとうございました>-<。 正直こんなに沢山のコメントがいただけると思っておらず、感激です! 試験が近くて少し神経質になっていたのですが、みなさんが助けようとしてくださった気持ちが嬉くて、温かい気持ちになれました。リラックスして試験に臨めそうです。本当にありがとうございました。明後日、頑張ってきます^-^
投稿: hanako | 2006.02.07 01:43
ひろみさんへ・・・
はじめまして。この秋初めて大学院入試に挑戦し、なんとか第1種大学院に合格を頂いた主婦です。
合格を頂いたものの、自分の知識量に不安いっぱいです。今の時期、何をする事が良いのかと思っていたところに、ひろみさんの著書である臨床心理士資格試験 必勝マニュアルに書店で出会いました。
今、何をするべきなのでしょうか?何もしていない事が不安でたまりません。現在海外に居住中であるため、自由に色々な本を入手することもできず、何から取りかかったら良いのか、ひろみさんのご意見をお伺いできたら幸いです。ちなみに、大学では2年間通信で学び、大学院も
3年間通信で学びます。
投稿: ななママ | 2006.02.05 21:26
あ、ひろみさんも解答なさっていました(^_^;)。他のの可否は私は判断できませんが、(6)の解答とかは、ひろみさんの説明の方が正解のような気がします。連続書き込みとなってしまいました。申し訳ありませんm(__)m。
投稿: ぐうたら三昧 | 2006.02.05 09:58
記述部門(?!)も考えてみました。これも間違いがあればご指摘頂けると、今後の参考になります。
(6)理論的構成概念と操作的定義について説明せよ。
→構成概念:理論的な枠組みによって導かれる観測値を基礎とするモデル。心理測定学においては、知能あるいは外向性のように、人により異なる心理的特性。
→操作的定義:観察したり、測定したり、弁別したりする操作や手続きによって行われる概念の定義。“知能は知能検査によって測定されたものである”など。
『心理学辞典』(丸善)より
☆間に「と」があるので、からめて述べていくのでしょうか・・・。からめてあるのは、『心理学辞典』(有斐閣)の「構成概念」の項目や、下にある記述かなぁ。
→まず、何を測定しようとしているのかを明らかにすることである。対象が睡眠時間とか兄弟数など、明確な変数であればその内容は万人に理解できる。しかし、心理学の場合、測定の対象は「こころ」の状態や機能などの構成概念であることが多い。構成概念とは物質的な実体を持つものではなく、研究者が自らの学識や信念にもとづいて創造する理論上の存在である。したがって、構成概念の内容を明瞭に定義し、尺度のユーザーに明確にそれを理解させなければならない。
『心理測定尺度集Ⅲ』(サイエンス社)より
☆余談☆理論的構成概念とは、多分、「ほら、ここにあるでしょう」みたいな感じで見せられないものかと(←解答には、余りにもお粗末?!)。物理学では、理論をたてて、実験によってそれを検証すると、実物(?!)が出てきます。例えば、湯川秀樹さんの中間子理論(概念?!)のようなものが、しばし疑問視された後で、陽子と中性子を結びつける中間子の存在が(多分)実験によって発見されるといった感じになります。一方、心理学では、例えば「達成動機」という理論(概念?!)をたてても、因子分析等で、形(?!)にはなりますが、物理学ほど「ほら、ここにあるでしょう」みたいな感じにならないので、理論的構成概念というのだと思います(←ほぼ「知ったか」レベルなので、曖昧で申し訳ありません)。なお、主成分分析では、形(?!)になったあとで、実際に、主成分(実物?!)が検出される場合もあるみたいな話があったような気がしますが定かではありません(*_*)。
(7)データが正規分布に従っているかどうかを調べる方法について述べよ。
☆正規性をチェックするさいに、一発でそれが可能な、誰かの名前のついた検定があったような気がします。ただ、それは、マニアックですから、たぶん、求められている答えとは違うのではないかという気がします。ただ、確か、力技として(?!)、カイ二乗検定を応用するパターンがあったように記憶していますので、以下に書いてみます。
平均値と標準偏差が出れば、あとは、1SD、2SD、3SD区間にデータがどれだけあるかが多分判かったような気がします(観測値)。それと正規分布の1SD、2SD、3SD区間のパーセンテージ(理論値)と比較すれば、調べることが可能になるのではないでしょうか。これも曖昧な記憶のため、ほんとうにやれたかどうかは、定かではありません(*_*)。
>以上、断片的に書き連ねてみました。まとまっていませんが、何卒大目に見て頂ければと思いますm(__)m。
P.S.
今度はワードからコピペしたので、微調節で済みました(^_^;)。
投稿: ぐうたら三昧 | 2006.02.05 09:44
お急ぎのことかと思い、とりあえず穴埋め問題だけ私なりに考えてみました。間違いがございましたら、皆さんの方で指摘して頂けると私も勉強になります。よろしくお願いいたしますm(__)m。
●ある対象を(非常に好き、好き、どちらでもない、嫌い、非常に嫌い)のどれにもっともあてはまるか、判断させるような心理学的過程を( ) 判断とよぶ。
→比較判断:他のものとの関連で何かを判断すること。狭義には、比較判断法における判断をさす。
→比較判断法:変化刺激の大きさを標準刺激の大きさと比較することによって判断する精神物理学の手法。
『心理学辞典』(丸善)より
☆で、多分、答えは、(比較)判断なのではないかと思いますが自信はありません(*_*)。なお蛇足ですが、この辺りは「リッカートの比較判断の法則」として『心理測定法への招待』(サイエンス社)に詳しいので参考にしてみられてはいかがでしょうか。
●T検定のはなしです。T値は有意水準に対応する( )の臨界値より低いので、帰無仮説を棄却することはできない
→検定では、事前に定めた有意水準αとp値の大小関係により仮説の採否を決めるが、事前に設定したαでは有意ではないが、より大きなαならば有意であるかどうかについて知ることができる。『心理学辞典』(有斐閣)より
☆とあり、どうも答えは、(p値)な感じがしますが、これまた自信なしです(*_*)。
●3変数以上の間の相関を問題にするときに使われる分析法には、( )や( )がある。
① 因子分析について
例えば、国語と英語のテストの得点の間に高い相関がみられるのは、その背後に共通する原因である言語能力が存在し、その影響の結果であると考える。この共通する原因が構成概念であり、この構成概念を実際に測定される多数の変数間の相関関係から見いだそうとするのが因子分析である。『心理統計の技法』(福村出版)より
☆とあるので、答えの一つは、(因子分析)もあるのではないかと思います。このパターンでいくと、もう一つの( )には、(主成分分析)を入れてもいいかと思いますが、採点者がどう判断するかは
微妙ですね(^_^;)。
② 重回帰分析について
回帰分析は、注意点として「因果関係を考慮したうえで基準変数や説明変数を選択する」ことがあげられていて(『心理統計の技法』(福村出版))、「相関を問題にする」という記述とは微妙に(?!)相容れないとは思うのですが、よく分かりません(*_*)。
③正準相関分析について
二組の変数群X(X1、X2、・・・、Xp)、Y(Y1、Y2、・・・、Yp)の間の相関構造を分析する方法。X、Yが共に1変数の場合には、相関係数によって両者の関係の強さを検討するが、正準相関分析はそれがともに複数となった場合の方法である。『統計ガイドブック』(新曜社)より
☆とはありますが、よく分かりません(*_*)。相関という言葉が入っていているので、いいんじゃないかななどと思ってしまういいかげんな私でありました(@_@)。
●仮説の棄却をより確実に行うには( )検定を行うのがふさわしい
→片側検定をやると、棄却域が、上側であれ下側であれ、一方に集まります。その結果、棄却域は、広くなります。逆に、両側検定だと上側と下側の両方に棄却域が分散します。その結果、片側検定に比べて、棄却域は、その半分になります。つまり、同じp値ならば、片側検定の方が棄却域が広いので、p値は、棄却域に入る可能性が高くなります。その結果、帰無仮説が棄却され易くなり、誤って仮説を採用してしまう可能性が高くなることになります。なので、棄却域が狭いためp値がその領域に入り難くなるという、より「厳しい」両側検定をすることで、その種の間違いをする可能性を小さくしようとするのだと思います。
☆なので、答えは、(両側)検定になるのかなと思いますがどうでしょうか。ただこの辺りは、どれも似ていて、いまだに、こんがらがるので、イマイチ自信はないです。間違っていたら申し訳ありませんm(__)m。
●T検定で「平均値に差がある」という結果を得た後、そこからさらに、平均値の差の程度を推定するには、ふたつの差の信頼性係数95%の( )を求める。
→検定で小さなp値が得られると、母集団における差の大きさ、相関係数の大きさ、適合度の悪さなどが大きいと感じるかもしれない。しかし検定は、これらの効果の大きさについて何もふれていない。効果の大きさを知りたければ、区間推定を行うべきである。『心理統計の技法』(福村出版)より
☆なので(?!)、私も答えは(信頼区間)だと思います。
■hanakoさんへ。受験まで、あと5日とのこと、お体にお気をつけて、ラストスパート頑張ってください(^o^)/。
■それと、ひろみさんへ。去年、このサイトには、ほんとうにお世話になりました。おかげで、無事、資格試験に合格できました。ありがとうございましたm(__)m。ちなみに、私は去年の5月14日の
東京のイベントでは会場におりましたので、生でひろみさんを見ることができました。あのときおっしゃっていたスクールカウンセラーの話や、相談室便りの話は、いま、非常に役立っています。
P.S.
メモ帳で書いて、コメント欄にコピペしたところ、改行がメチャクチャになってしまいましたこと、深くお詫び申し上げますm(__)m。
投稿: ぐうたら三昧 | 2006.02.05 04:44