資格をどう生かすのか
教員が臨床心理士の資格を取った場合、どのように仕事に生かせるのか、面接でどう答えるかではなく、実際に資格を取られた悩める30代さんからご質問をいただきました。
以下、そのコメントの抜粋です。
私は学校ではないのですが、学校と似たようなところで仕事をしています。心理の知識が必要なポジションはあります。が、そこの部署は無資格のお局様が陣取っていてしばらく交代はなさそうです。
せっかく資格を取ったのに、ここ数年、今までと何一つ変わらない日々です。今の仕事上臨床心理士資格は全く必要ない。上司も心理に全く関心がない。合格の報告にも一言のおめでとうもなかったのが現状です。
今何のために何年もあんなに頑張ったのかという思いがふつふつと募っているのです。失礼な表現になりますが、お局様が移動すれば私にもようやく活躍の場が与えられます。でも今のままではかなり難しそうです。
(以上)
仕事にどう生かすかは、私も模索中です。現場には現場の事情があるので。(私の職場は特に!)
ただ、人間を相手の仕事ですから、学んだことは日々無駄にはなっていないと思っています。ぼちぼち、やれることを探していこうと、様子を見ている状態です。(転勤してまだ1年目なので) タイミングを見て発言したり、提案したりしていきたいですが、今は自分の仕事が忙しく、また不慣れな点もあり、余裕もありません。
悩める30代さんは、どうなんでしょう。ご自身の知識を生かして発言していく機会はありませんか? 気持ちの持ちようですが、「どうせダメ」と思っていたらなるものもならない、というのが私の考え方です。(そしてダメもとでもと、出版社数社に原稿を売り込んで、本を出版しました)
出過ぎないように、でも、前向きに、ここというポイントを見つけて、さすが臨床心理士と思われる発言を重ねていくことはできないのでしょうか? 自分からアピールして提案していかなければ、欲しい仕事はできなと思います。私の大学院の同級生で、教員のまま教育相談を担当している友人は努力していますよ。その分、結果も求められるようですが、それもがんばっています。
また、職場の外で専門性を生かした活動の場を見つけていくこともできるのではないかと思いますが。
具体例を提示できなくて申し訳ありません。
もしどなたか、「私はこうしてるよ!」というのを教えていただけるようでしたら、コメントをお願いします。
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コメント
昨日臨床発達心理士の合格の通知が届きました。不合格だったらといろいろと対策を考えて、気持ち的には備えていましたが、それでも実際不合格だったらと考えると、不合格の通知が届いた方の、その時の気持ちが少しわかる気がしました。
それでも、今頃通知がきて、「慎重に審査した結果」だそうです。今就職活動をしている身になったら、送った履歴書で審査される1次の審査で、資格欄に心理士の資格があるのとないのでは違いますよね。心理臨床学会とは違って、そういう配慮はないのだろうなと思いました。
その上、3月末までに4万円も払わなくてはいけません。臨床心理士の登録料はどうなっているのか教えてください。
臨床発達心理士の場合、登録料12000円に、臨床発達心理士会に入ることは義務付けられているようで、会に払うお金と、支部会へのお金を一緒に払わなければいけません。5年間分を一括にはらわなければならないようです。
私は、今年は発達心理学会に出席しようかと思っていたのですが、4万円という支払いにちょっと無理かと思いました。
同じ日にちょうど心理臨床学会のお知らせもきていました。学会参加費用7000円とワークショップ9000円で、そのうちに年会費も払わなくてはいけませんよね。
私はその他に、参加している事例検討会の年会費が1万5000円、他の学会費が12000円と6000円、8000円、10000円など、結局10万円以上が年度末に重なり、ため息をついてしまいます。
いつも思うのですが、医学関係だと研修会でも、学割がけっこうあって助かっていました。心理は学割がきかないか、SVでも学生に堂々と1時間5,6000円をとっていますよね。本当に養成への気持ちがあるのかと憤りを感じずにはいられません。
結局は勉強不足で現場にでている方が多いのではないでしょうか?悲しい現実に何とかしてくれないでしょうかね。
自分の学会に入れば、研修できると思っているのでしょうかね?入ってからどんな研修があるのかと思っています。
私の大学は、臨床発達心理士への配慮はなく、自助努力で取りました。そういう方も多いと思います。発達的な観点を大事にし、発達的なことへの勉強が多いですし、SV付での実習も大事にしています。心理学的な勉強はしておかないとだめだと思います。保護者や、本人への相談・カウンセリング的なところへは、臨床心理士の勉強が大事だと思いました。
聞くところによると、臨床心理士より少し低い評価のようですが、評価してくれるところもあるようです。
発達関係に行こうと思っていらっしゃる方は、考えてみてください。
投稿: ほんわり | 2006.02.11 20:48
☆みなみ347☆さんや、今大学院の入試にがんばっていらっしゃる方へ、私は、5回も落ちて3年以上かかって入学した社会人院生です。
入る時にはみなさんと同じで必死でしたが、入ってからとても後悔しました。これから入試を考えていらっしゃる方は、入られる大学院の中の方に、内実をよく聞いてからの方がいいと思います。しっかり指導も実習などの体験も受けられないと結局自助努力をしなければならず、お金もエネルギーも相当使うことになります。
学部の方に聞くと、学部と大学院のつながりがないところも多いようですね。開かれていないところは問題があるところが多いのではないかと感じています。
自分がどういうことを大学院に求めているのか、そういうことに応えてくださる先生、体制があるのかはとても大事なことだと思います。お金、時間、エネルギーを使って、結局私のように後で後悔と苦労をします。事前によく情報を得られて判断されることをお勧めします。実は私は事前の情報で少し問題を聞いていたのですが、自分の学びたい気持ちの方を優先して受験し、他の第1志望が落ちて、今のところが合格してしまって入ったのですが、再受験を真剣に考えていました。
特に著名な先生方のところは要チェックです。外の仕事に忙しく、学生の指導という一番大切なことがおろそかになっていたりします。こつこつと学生の指導を大事にしてくださり、卒業後も数年間SVを無料で続けてくださるようないい大学があるので、そういう体制的なことをしっかり聞いておくことが大事だと思います。
2種であっても実習をしっかりやらせてくださり、現場の経験がないと資格試験が受けられないので、就職までめんどうをみてくださるところもあるようです。
あと、落ちた方を集めるためか、私が受けた時は、この時期にまだ募集がある大学院もありましたが、入られた方に聞いたら、お勧めではありませんでした。
学部の心理をでられたのなら、いろいろなところで(デイケアや作業所などのお手伝い、学校の支援員、不登校の方の機関など活動できるところをさがすとあります)、十分な手当てが出ているとはいえませんが、お給料をもらいながら勉強させていただいていると考え、そういう経験を積んで、お金もため、社会人の入試でチャレンジをするのもいい方法だと思います。
社会人の強みは、大学院で何を学びたいか割合意識も意欲も明確になっていて、学べると思います。(社会人の経験を大事にしてくれて、地域で先生と一緒に活動させてくれている大学院もあるようです。)
大学院をでても、しっかり臨床ができない人に、就職口は厳しいです。今は断然買い手市場だと思います。実際の経験をもっていらした方のほうが優遇されると思います。
がんばってください。グッドラック!!!
投稿: ほんわり | 2006.02.05 10:25
大学院を卒業されたみなさんへ
今日大学院にまた落ちてしまいました。
この大学院は実は内部で(といっても内部だからといって特別優遇されているわけではありませんが)しかも2回目の受験でした。
1回目は10月で内部の中で6人中2人の筆記通過のうちに入っていたものの、
あまりの緊張に面接で落ちてしまったのでした。
そして今日リベンジしようと思っていたのですが・・・。
英語の先生に英語をみてもらったりヒルガードを解いたり、
基礎のまとめをしたり臨床だって詳しかったのに・・・!!
一体何がわるかったの?って怒りにも似た感情を憶えます。
今日の問題は、初めて聞く単語のオンパレードでした。
一体誰が作ったんだ!って
そしてこれから私は一体どうしたらいいのか。
経済的余裕もないし。途方にくれます。
この時期受けられるところって本当に限られていませんか?!
投稿: ☆みなみ347☆ | 2006.02.04 17:18
お返事ありがとうございます。
職場がだめなら地域で何かするのもいいかもしれませんね。
自分のキャリアを振り返ったとき、臨床心理士として積み重ねてきたものが全くありません。資格を手にしたときから自分の中で少し天狗になっていたかもしれません。資格を持っていれば仕事が向こうからやってくるような気でいたわけですから。
まずは身近なところから取り組んでいくことにします。・・・でもまずはブラッシュアップからかな・・。勉強量もすっかり減っていますし。
ありがとうございました。
引き続きアドバイスは大歓迎です。
この資格を取った人は、みんなどうやって自分の仕事に生かしているのでしょう。
せっかくの資格、「宝の持ち腐れ」だけにはしたくないとずーっとずーっと思っていました。
投稿: 悩める30代 | 2006.02.03 15:20
初書き込みです。
私は心理職は何でも屋だと思っています。言い換えると、どんな立場からも、心理的援助は可能だということです。私は福祉施設に6年勤務していますが、自分から動かないと、使える人間とは認識してもらえません。心理療法や査定はもちろん行いますが、それ以上に大切なのは、他のスタッフとの連携だと思っています。そのため、職場では、極力、心理の専門用語は使いません。噛み砕いて誰にでもわかるように話します。心理の仕事は邪魔にならず、かつ、有益であるという印象を心理職以外のスタッフに持ってもらうことが大切だと思います。そのため、アピールしすぎない事も重要です。人と人の隙間を埋めるような作業も、心理の大切な仕事だと思うのです。あとは、他の人の苦労をねぎらうことかな。職場で暇をみつけて、茶飲みながら、他職種の方々とねぎらい会をしてますよ。
投稿: ななし | 2006.02.03 01:09
ひろみさん。
ロテ職人さんと仲悪いんですか?
さんざんネット上で書かれてますが。
投稿: ゆき | 2006.02.03 00:44