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2006.04.27

心の臨床家のための精神医学ハンドブック

これも定番の本ですが、ようやく買いました。受験勉強中の私は無職だったので、3000円以上の本には、なかなか手が出せなかったです。(^_^;

いろいろな精神症状の説明が詳しいのかと思ったら、そちらはそれほどでもないですが、でも、受験のためだけでなく、ずっと役立ちそうな1冊ですね。

各症状の解説はそれほど詳しくありません。しかし、とりあげられている症状は幅広いです。薬物、アルコールなどの依存症や適応障害、器質性精神疾患についてまとめてある本はもっていなかったので、よかったです。(^.^)
各症状については、「診断」と「治療」とがはっきり分けて書かれています。他の本と比べて、治療にやや比重が大きいのは、実際に精神医学に関わる人のための本だからでしょう。

一章の「精神医学とは」と三章の「ライフサイクルと精神医学」の部分が、興味深いです。
一章の部分は、いわゆる医学と臨床との関係(リエゾン精神医学やインフォームド・コンセントなど)が取り上げられていて、一読の価値があります。神経心理学の脳の図は、いろいろ見た中ではかなり明快でわかりやすいです。精神力動論のところもわかりやすく、よくまとめられていると思います。

三章は、ライフサイクル(乳幼児期、思春期・青年期、中高年、老年)から精神医学を見るという視点が、実際のクライエント理解に役立ちそうです。

あと、コラムが多くて、気になるところから拾い読みできます。読みやすい印象を受けます。

ざっと目を通した感想でした。

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