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2006.05.21

確信バイアス

実は先週の水曜日に新規記事として書いたのですが、プロバイダーの不具合でしょうか、ぶっとんでしまいました。気を取り直して、復元、再アップいたします。

17日(水)のNHKの「ためしてガッテン」で、人はなぜオレオレ詐欺に騙されるのか、その脳メカニズムについて紹介していました。

それは、情動生起に関連する、脳の扁桃体の働きです。


扁桃体は、危険をいち早く察知して、体を臨戦態勢にする中枢です。この働きによって、人は危険を回避するとっさの行動をとることができると解説されていました。
オレオレ詐欺では、この扁桃体を刺激し、扁桃体からいわば「緊急警報」がで続けている状況を作り出すことで、不安をかきたてます。冷静な判断は全くできなくなり、その不安を静めるためには、「振り込む」しかないと思いこませてしまうのです。
オレオレ詐欺の被害者の方が、一番多く口にする言葉がそれを如術に語っています。「ウソでもいいから、振り込ませてください」

確信バイアスは期待値確証効果とも呼ばれます。ステレオタイプや偏見などを維持、強化するメカニズムの1つです。
ある仮説や信念を持つと確証を持つと、多くの情報のなかから仮説や信念に合致するものだけを選択的に認知したり、判断材料として重視する傾向のことです。

番組では、1938年アメリカでラジオドラマをきっかけに起こった大パニックを例として取り上げていました。

オーソン・ウェルズ出演のラジオドラマ「宇宙戦争」の放送中、その内容-火星人が隕石に乗って地球にやってきて、人間を虐殺し始めた-を実際に起こったことと勘違いして、120万人もがパニックを起こしました。

多くの人は、他のチャンネルを聴いたり、窓の外を見たり、本当かどうかを確かめていましたようです。しかし、
「パニックを防ぐため他のチャンネルではやっていない」
「窓の外に異変がないのは、まだ近くまできていないだけ」
などと思い込みました。、そしてますますドラマは本当のことだと信じ込んでいったわけです。

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