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2006.06.25

向精神薬

べちさん、pooさん、めぐみさん、コメントありがとうございます。
ここはいろんな思いを出し合う場です。これからもよろしくお願いします。

みなさんもそうだと思いますが、私も忙しいです。ここ2~3日は、睡眠不足がとうとう限界にきてしまって、睡眠の確保をしたら、ログすることもできない状態です。

昨日は女性センターイベントでした。午前中は遙洋子さんの講演会、午後は2コマあるワークショップの2コマともで、スタッフとして関わりました。夜は交流会。帰宅は10時前。でも、イベントは大成功、実行委員として、昨年からずっと関わってきたので、うれしかったです。グループのワークショップも満足できる成果がありました。今後につなげていけそうです。

先日、東京でいろいろ教えていただいたお薬について、私なりにまとめなおしてみます。補足等々よろしくお願いします。

向精神薬
 精神機能に影響を及ぼす薬物の総称

1.抗精神病薬(メジャートランキライザー)
 脳の神経伝達物質(ドーパミン)を遮断して、興奮状態を沈静化させる。統合失調症などに処方。
 スルピライド(またはスルピルド、商品名ドグマチール)は抗精神病薬に分類される。もともとは胃・十二指腸潰瘍の薬だが、ドーパミンを制御するため、幻覚・幻聴などの鎮静、躁状態や、うつの焦燥感の鎮静、うつ症状の緩和などに幅広く処方される。副作用は食欲がでる、月経不順、母乳が出るなど。

2.抗うつ薬
 うつ病の他に、パニック障害や強迫神経症にも効果がある。
①三環系・四環系
 神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンを増やす作用。複数の脳内物質に作用してしまうため、口の渇きや便秘、排尿障害、眠気などの副作用(抗コリン作用)がある。
②SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
 セロトニン系だけに選択的に作用して、神経終末のセロトニンを正常に近い状態に調整することによりうつ状態を改善する。副作用が比較的少ない。
③SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
 セロトニンとノルアドレナリンに作用

3.抗不安薬(マイナートランキライザー)
 主に鎮静作用のあるベンゾジアゼピン系の薬剤。副作用はふらつき、めまい、だるさなど。

4.精神賦活薬(抗うつ薬に含められることもあるが、神経に対する作用は抗うつ薬と異なる)
 中枢神経を興奮させる作用。アッパー系。代表的なものにリタリンがある。リタリンは他の抗鬱剤が効きにくい鬱病や睡眠発作(ナルコレプシー)などの治療に用いられる。また、注意欠陥他動性障害(ADHD)に応用されることがある。

5.抗操薬≒気分安定薬
 操状態の治療。主なものは炭酸リチウム。

6.睡眠薬
 抗不安薬の中で、誘眠作用が強いもの。

ここまで書くのにすごく時間がかかったので、過去問のおさらいはまたの機会にします。


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過去問の解説-精神状態」カテゴリの記事

コメント

臨床的には、薬物療法に於いて、最も重要な点は、「メジャーを必要とするレベルか否か」の見極めです。しばしば、メジャー=精神病、マイナー=神経症と言ったステレオタイプな判断になりがちですが、神経症や人格障害に於いても、メジャーは使います。
要するに、「メジャーが必要かどうかの状態像の見極め」が大切です。

以下、ひろみさんの書かれた内容への補足をさせて頂きますが、専門的になりすぎていたら、すいません。

1)抗精神病薬(メジャー)
①作用
・興奮を抑える
・陽性症状の緩和(幻覚・妄想を抑える)
・陰性症状の緩和(無為・自閉などの改善)
②副作用
・錐体外路症状(パーキンソニズム、アカシジア、ジストニアなど)
・悪性症候群(治療をしないと致死的)

現在、第二世代の抗精神病薬として「セロトニン・ドーパミン拮抗薬」が使用されており、錐体外路系の副作用が少ないとされています。

抗精神病薬は、「少量賦活、大量抑制」と一般的に言われますが、スルピリドは、特にこの点が顕著で、少量で抗うつ作用、大量で抗精神病作用が出ます。
副作用としては、「乳汁分泌無月経症候群」が特徴的です。これは、ドーパミン遮断により、高プロラクチン血症になるためです。従って、若い女性への投与は、慎重にすべきです。

5.気分安定化薬
①作用
・抗躁作用(躁病相の抑制)
・躁病相・うつ病相の予防

炭酸リチウムの他、カルバマゼピンやバルプロ酸などがあります。

6.睡眠薬
臨床的には、
①入眠薬②熟眠薬
に分類できます。

現在の主流はベンゾジアゼピン系ですが、この他、
・モノウレイド系(ブロムワレリル尿素など)
・バルビツール酸系(アモバルビタールなど)

最初は、バルビツール酸系の睡眠薬が使用されていましたが、依存を形成し易いこと、大量服用により呼吸抑制を起こし易いことなどから、現在はベンゾジアゼピン系睡眠薬が主流になっています。

以上、簡単ですが、補足させて頂きました。
補足して下さる方がおられれば、宜しくお願い致します。
 

投稿: めぐみ | 2006.07.07 13:31

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